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クラウチングスタートの練習

アスリートが運動指導者として活躍する為に必要な学びを提供しているメディアです。

今回は手短にまとめたいと思います。

陸上100mを速く走りたいと思った時、やはりスターティングブロックを使った練習は欠かせません。
指導者としてもやはりクラウチングスタートに関しては適切に指導できるようになっておきたいところです。

しかしクラウチングスタートというのは難しく、何をもって良しとするかは判断に迷うところです。
ということで、こういう考え方で取り組んではいかがでしょうか?ということだけ、書いておきます。

確かにスタートの局面というのは非常に大事なのですが、はっきり言ってレースでバシッと100点満点のスタートが切れる可能性というのはそう高くありません。
何なら「うわ、ミスったな」と思うことの方が多いかも知れません。
ということで、まずこの事実を受け入れることが大切です。
つまり練習で多少失敗しても、あまり諦めずにちゃんと30m程度は走り抜けること。
多少失敗して「あーやり直し」ということが癖づいてしまうのは頂けません。
1歩目が上手く行かなくても、リカバリーするスキルを身に付けておく方がレースでも役に立ちます。
完璧を求めても仕方ありません。
いい意味で拘り過ぎずに取り組むといいでしょう。

ちなみに私は100mのベストタイムが10秒56という、まぁそこそこのスプリンターだったわけですが(もう10年以上前の話です)、はっきり言ってスタートは苦手でした。
とは言っても普通の人よりはちゃんとスタートしていたと思いますが、まぁスタートがもっと上手かったら10秒3台は狙えたでしょう(戯言)

冗談はさておき、私が当時考えていたのは、スタートで少々遅れても焦らずに自分のレースを組み立てるようなマインドを持っておくことでした。
当時私はチームではエース格の選手でしたが、スタートの局面においては平凡な選手で私より持ちタイムの遅い選手に後れを取ることはしばしば……。
でも「このままちゃんと走れば100m地点では先行できる」という自信はありましたから、1歩目がどうだろうとちゃんと走ることを徹底していました。

要は諦めるような走りを普段からしていては、レースでも諦め癖が出てしまうということです。
ちゃんとレースの組み立てを考慮した上で、スタートの練習を行うとよいでしょう。
指導者としては細かいことを言いたくなる気持ちは理解できますが、大切なことは1歩目を極めることよりもレース全体で速く走り抜けることなのですから。

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