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KOK2024勝手に応援企画(13)NEO GENESIS代表「K-rush」

いやー、ミメイじゃなくてよかった!

というのが決勝戦を終えた感想の今回のNEO GENESISの感想。いろいろと賛否両論分かれた今回の大会ですが、こうした大会からも王者の中の王者を決める大会にMCが出てくることが何より意義があるのではないだろうか。

若手MCが創り上げた若手MCによる大会、ネオジェネを今回は紹介する。


NEO GENESIS

若手による若手発掘のための大会

2023年から始まったMCバトルの大会で、高校生ラップ選手権で準優勝した経験を持つRun Lineさんが主催となって行っている。しばしばバトルなどで53さんとバチバチ戦っている一方で、19歳にして早くも箱を埋めるだけの集客力とMCバトルの大会を運営する能力と行動力は賞賛に値する。

これには凱旋MC Battleを主催している怨念JAPさんの影響が強く、かつては若手発掘のために行われていた凱旋が大きな箱になって行くにつれて方針を変えていかざるを得ない中、怨念さんが託したのが彼だった……というのが事の発端。そのためか、出場者の大半を10代〜20代前半のMCが占めており、これは他のどのイベントよりも平均年齢が低くなっていることも特徴。

その一方で、今回物議をかもしたのがFCザイロスさんと神さんという8歳のラッパーが参戦したことだ。若手発掘という点では何も異論はないし否定はしない。ただ、早い段階から大人とやるということは決してプラスには働かない可能性だってあるし、むしろ客判定で忖度が起きてかえって良い形を生み出さないケースも考えられる。

彼らに一切の非はないが、話題集めのためだけにこうした小学生と大人を戦わせるというのはあまり良いものではないかもしれないなと思った次第。ちょっと曲とかは聞いてみたいけどね。

とはいえ、今回そういった忖度もなく終わったわけだが、この大会を勝ち上がったのはミメイではない。本当に良かった。

ということで、彼である。

K-rush

音の上の破壊王

昨年のUMB準優勝者は今年も大活躍の1年だった。元々MCバトルに多く出て好成績を残してきた彼だが、今大会でも優勝候補の一角として出場。準決勝ではUMB王者のニガリさんを倒してKOK本戦に。

昨年はバトルだけでなく音源やライブなどで全国各地を回り、UMB準優勝の名に恥じないアクティブな活躍ぶりを見せた。
高いスキルに埼玉仕込みの高いバイブスは説明するまでもない。いかにもなB-BOYを地で行くそのルックスと雰囲気、そしてそれがしっかりとにじみ出たライブとラッパーとしてもとても高い次元にあり、そこへとさらにもう一段階登ろうとしている最中か。

カチッとハマったときの力強さはすさまじくビートキープ力の高さは言うまでもなく、非常に聞き心地良くバイブス高いライムが耳に入ってくる。2年前のKOKで晋平太さんに勝利した彼は間違いなく今「強いラッパー」になろうとしている。個人的に現場で見てきたラッパーの一人なので、なんだか感慨深いものがある。

ちなみにフリースタイルダンジョンに出演経験のあるKUREIさんは実のお兄さんでラッパー。現在はSAMさんと同じクルーで活躍しており、どうやらSAMさんは小さなころのK-rushさんのことを知っている様子。

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