KOK勝手に応援企画2021年大会出場者紹介(14)~SILENT KILLA JOINT
さて、地方のMCバトルを紹介してきたが、なんと言っても都市部のバトルも捨てたものではない。
だからこそ、彼らに刺激を受けてバトル界を大いに盛り上げてくれている。
今回紹介するSPOT LIGHTは大阪の一大HIPHOPクルーである韻踏合組合主宰のどでかいバトルだ。
そして、そこから勝ち上がった強者がまたKOKに参戦する。SILENT KILLA JOINTさん。こうご期待。
↑は真空ジェシカのガクです。
関西のHIPHOPシーン
元々べしゃりという点で関西人に勝つことはどだい無理である。しかも、関西にはAnarchyさんや韻踏といったストリートを根城にして活動してきたラッパーたちが多く居る。
そんな韻踏が作り出した素晴らしい大会こそSPOT LIGHTなのだ。
まず、客質が最高に素晴らしい。良いライムを出せば湧く。それも関西人の突っ込みのスピードで湧く。これはMCたちにとっても何より心強いに違いない。
しかも関西にはレベルの高いMCが多く居る上に、全国から名だたるMCたちが続々と参戦してくる。
ENTERという予選も行って無名のMCたちにもスポットライトを当てる活動をずっとしてきているのも素晴らしい。
だからこそ、今も尚関西という地区はMCバトルという点においてまだまだ強い地区なのかもしれない。
そんな関西のシーンから2年連続淡路島よりやってきた男こそ、今回紹介するMCである。
SILENT KILLA JOINT
2年連続ファイナル出場するSKJさんは当然ストリート側の出身でありながらもどこか独特な雰囲気を持つ男でもある。
それは彼自身に内包している優しさによるものだと思うのだが、バトルでも決して相手をディスらないという「彼ルール」がそうさせているのだろう。
刑務所に入ったことで生まれた彼の中から生まれてきた「優しさ」は曲という形で体現され、そしてバトルという形でも体現されている。
去年のMaijiさんとのバトルではディスりたくないというのが出すぎていたが、2021年の中でベストバウトに近いバトルを見せてくれたし(そもそもKOK2020の1回戦が全試合ベストバウトに近いレベルのバトルなのだが)、そのピースなスタイルは個人的にも大好きだ。
ちなみに今回の出場は準優勝。ニガリさんが東日本予選を既に通過した後に行われていたため、繰り上がりという形になった。
だが、それでさえもラップに昇華させて彼ならばかましてくれるはずだ。