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KOK2024勝手に応援企画(10)SPOTLIGHT代表「CIMA」

バトルを見ているとたまに「あれ?そっちが勝つの?」という判定や「あー、これが上がらないんだ」というシーンが多々ある。反対に観客が上がったのでも「うぉっ、これうまいな!!」とうならせるような瞬間もある。

後者に共通するのは客質が素晴らしくいいということだ。良いものにはしっかりと手が上がり悪いものには上がらない。そうしたメリハリが効いた大会こそ、SPOTLIGHTだ。


SPOTLIGHT

客とMCの真剣勝負

韻踏合組合が主催するこの大会は主催者のブッキングとENTERの勝ち上がりによるメンバーだけで行われる非常にレベルの高い大会だ。この予選となっているENTER自体も極めてレベルの高い大会で、どのMCも外れなく楽しむことができる。

ヒップホップ文化が盛んな大阪のアメ村を拠点としていて、客層はガチのヒップホップ好きやMCバトル好きの人ばかりなので、MCから良いバースやパンチラインが放たれたときの歓声も大きい。

「関西の客が多いのであれば関西のMCが有利なのではないか」と感じる人も多いかもしれないが、むしろ「良いものは良い」「ダメなものはダメ」とはっきりとメリハリが効いていて、事実関西以外のラッパーたちが優勝したこともある。客層はガチのバトルヘッズが多いので、きちんとバトルの内容やラップのスキルで戦うことができると言えるだろう。

2022年より関東でもイベントが打たれているので、興味ある人はぜひ行ってみてはいかがだろうか。

ちなみにだが、ここ数年は関西勢が優勝できずにいた。
2018年は呂布さん、19年はAuthorityさん、20年は輪入道さん、21年と23年はニガリさん、22年は53さん。関東編などを入れても東海・関東・九州・長野と関西勢が獲っていない。

その中で久々に関西勢がSPOTLIGHTの王者となった。熱量ファイターの彼が帰ってくる。

CIMA

沸騰!BOIL FIGHTER

オールドスタイルを貫き通す熱血ファイター。見るからにラッパーとわかる見た目から放たれる激熱なスタイルは観客のハートをしっかりと掴み、そして会場中を一気に巻き込んでしまうほどの勢いと熱量を持ち合わせる。一方でトーナメントとなると中々勝ちきれないときも多く、準優勝やベスト4という結果が並ぶ時もあった。

しかし、フリースタイルダンジョン・UMB春選抜などで見せた激しい戦いとそのスタイルと実力はシルバーコレクターにも感じられる以上の人気を呼び、現在に至るまで高い人気を誇る。普段は大阪のHIDADDYさんが経営する一二三屋にて勤務しながらBOIL RHYMEというクルーで活動を続けている。

阪神ファンでバス釣りが趣味の彼はバトルの時の激しさとは異なり大変気さくで明るい人という印象がある。初めての人もそうでない人も分け隔てなく接する気のいい関西のお兄さんという人柄、ラップをすれば一発で会場をぶち上げるパワーを持った彼にはこう言ってもいいだろう。

「CIMAがラップをすれば外れはない」。
これは個人的な意見にはなるがそう言い切りたくなるくらい、彼のラップやフリースタイル、人柄が素晴らしいことを今ここでお伝えしておきたい。

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