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第35回出雲駅伝(16)「広島経済大学」

中国地方の広島県と言えば、世羅高校が有名で都道府県対抗駅伝が開催される駅伝ゆかりの地の一つ。その中で大学では広島経済大学は古くから名の知れた大学としても知られる。

その大学のルーツをたどっていくと、現在も全国に名の知れたあの名門校に行き当たる。今回はその点も含めてご紹介していこう。


広島経済大学

大学の沿革をたどると1896年に鶴虎太郎氏により設立された数理学会がルーツとなる。こちらが1901年に発展する形で私立広陵中学校と改称、1907年に中学校令による旧制中学校として認可される形で設立された。

高校野球ファンにおなじみの名門校・広陵高校。春の広陵として知られる名門校で選抜優勝3回、夏の甲子園での準優勝は実質優勝していた2007年を含めて4回の名門校が広島経済大学のルーツだ。

後に山陽中学校(現在の山陽高校)と独立し、1967年に同校を付属校とする形で広島経済大学が設立された。のちに母体となった学校法人石田学園の不正経理問題などもあり分離独立、現在に至っている。

野球部の強豪校としても知られ、現在ソフトバンクで活躍する柳田悠岐選手は同校の卒業生にあたる。

チーム状況

広島出身のマラソンランナーだった尾方剛さんが就任されて10年以上となるが、中距離から長距離・駅伝まで指導されており現在も精力的に活動中だ。中四国学生駅伝およびトラックで結果を出す選手も多く、確実にチーム力も高まってきていると言えるだろう。

特に2年生の東秀太くんは昨年、U20世界選手権にも出場した将来性豊かな有望株。指導方法が分からず「横田真人さんに聞いた」と尾形監督は謙遜されていたが、指導の賜物か中四国駅伝でも大活躍を見せたほどだ。

当然関東勢との戦いでは難しい戦いになることは必至だろうが、その中でも一つトラック競技の中できらりと光る選手たちを育成されていることも踏まえると今後大きく伸びてくる可能性はありそう。

東くん含め、一つ広島経済大学のスタンスも地方の大学にとって重要なファクターとなりうる。自分はそう見ている。

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