KOK2024勝手に応援企画(3)戦極MCBATTLE代表「KOPERU」
さてさて、久しく間が空いたこのKOK勝手に応援企画。
最近は界隈でキノコ頭の自称ラッパーが飽きられてきている傾向にあるようですね。日本もまだまだ捨てたもんじゃない。とても正しい判断をされていると思います。
久しくやっていなかったこのコラム、そして久しくバトルでは聞いていなかった懐かしい名前が戦極代表としてKOKに乗り込みます。
大会の特徴と併せてどうぞ。
戦極MC BATTLE
ヘッズが作り出した日本最高峰のバトル大会
「MC正社員」こと吉田圭文さんが会社員との二足の草鞋を履きながら協力していた「戦慄MC Battle」が起源。次第にしだいに企画から出場MCのブッキングまでほぼ1人でやるように。
それなら「自分がオーガナイザー(主催者)として始めてみよう」と決意し、戦慄MCバトルから引き継ぐかたちで2012年から「戦極MC BATTLE」を新しくスタート。
当時から協力者の一人であったアスベストさんに八文字さん、前回KOKにも出場したMAKAさんらの協力のもと現在に至るまで36章まで続くイベントとして定着。24章は日本武道館、29章は両国国技館と都内の大箱の会場でも行われている一方で、コラボイベントにも積極的。
出場できるMCは正社員さんのブッキングで判定は観客のみで実力主義。近年では立仙愛理さんやとろサーモン久保田さんなどエンタメ性の重視した大会もあり、MCバトルのすそ野を広げる活動もされているが、すべては観客の手と声で決まることに変わりはない、その日のスターが多く生まれるバトルでもある。
そんな大会に優勝したMCはこちら。
KOPERU
R-指定の盟友
2009年代々木公園野外音楽堂にて行われたB-BOY PARK UNDER20 MCバトルに出場し17歳で優勝。
また同時に大阪の同世代ラッパーで現在Creepy NutsのR-指定さん、DJ ドイケン(KENNY DOESさん)とグループ、コッペパンを結成。その後も梅田サイファーに所属するなど音源やコラムニストとしても活動していたが、今年戦極MC battleに参戦。
ワンマンの合間に参戦した34章にて勢いのまま一気に駆け上がり優勝を勝ち取って見せた。聞き取りやすい声と高いラップスキルを併せ持った彼はもともとR-指定さんよりもバトルで頭角を現すのが早かったと言える。フリースタイルダンジョンでもRさんを下すなど(身内に甘いという難点はあるにせよ)実力は十分だ。
バトルの箱よりも音源やライブなどで培ってきたMCとしての体力はピカイチ。コッペパンのRさんはUMBを獲得して現在ではスターダムに。ではKOPERUさんは?
KOKという大きな舞台で「コッペパン」が再び脚光を浴びるのか。そのKOPERUさんのラップに注目だ。