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エントリーから見る全日本大学駅伝
はい、ということで全日本大学駅伝のエントリーを見て行こう。何分関東の大学だけがメインとはなるが。ということで個人的な独断と偏見でどこのチームが行けそうか見てみましたそれではどうぞー
選手の実力がダイレクトに表れる駅伝
とその前に全日本はどんな駅伝かというと、熱田神宮から伊勢神宮をつなぐ駅伝で大体距離にして8区間106.8kmと大体距離的にも箱根駅伝とそれほど変わらない駅伝となる。
だが、箱根駅伝と異なり一人当たりにおける区間の負担が割と大きいのは7区と8区の2区間くらい。全体的にも箱根駅伝と異なり傾斜のきついアップダウンはそれほど多くなく言い換えれば選手たちの実力がそのままダイレクトに反映されやすい。
コースの短いことで知られる出雲駅伝はややコースとしては特殊な区間が非常に多く、想像以上にスピードが出づらい部分もある。そう考えると全日本大学駅伝は各大学のチームとしての実力がダイレクトに出る駅伝と言えるだろう。
今シーズンのチーム作りの中間発表的な意味合いも出てくる全日本。では、今シーズン各大学はどんな戦略なのだろうか。
駆け引き中なう
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明日までに3人を入れ替えることができるということを考えると、現在各大学とも駆け引きをしているという段階だろうか。普通に考えて「いや、こんなオーダーで普通に行くわけないでしょ」というの学校ばかりで現時点では何とも言えない。
7区と8区にエース級の選手を入れていないがそれまでの流れから前半に入れるのか、7区と8区に入れるのかは各大学によって好みと現在の状況を鑑みて判断されることだろう。
シードを狙う大学ならば、前半に強い選手を置き、後半に長い距離で戦える選手を配置する。優勝を狙い大学ならば、前半にスピードランナーを置き、後半に強い選手を置く。もちろん各大学において様々なチーム状態があるので一概には言えないが、そうした狙いはどこかにあるかもしれない。
ここでは後半型にエントリー変更するか、前半型にするかだけ見て行こう。
後半勝負は駒澤・青学・國學院
言い換えると優勝候補となるこの3校は間違いなく後半に仕掛けてくるだろう。絶対的エースの篠原くんを補員に回した駒澤は間違いなく彼をエースが集う7区に配置するだろうし、1年生ルーキーの桑田くんは前半に配置するとみる。
また青学は黒田くんと太田くんを補員に回しているが、おそらく8区に黒田くんを回すように思える。太田くんはゲームチェンジャー的役割として序盤に投入するのではないだろうか。
國學院は間違いなく平林くんをアンカー8区で起用するはず。上原くんと高山くんといった実力のあるランナーを補員に回しているだけにそこまでのつなぎの区間あるいは7区でどの選手が来るかも注目だ。
だが、この3校は比較的選手層が充実しているのでどの区間で誰を起用してもバランスよく回る。中央大学もバランスはいいが、すでにエース格となる選手たちの起用を後半にエントリーしているだけによほどチーム状態が悪くない限りは前半を変えてくるだろう。
前半勝負は城西・東京国際・大東文化・東洋・早稲田
後入れるとしたら創価もそうだろうが、序盤重視なのはこの5,6校か。
城西はキムタイくんと斎藤くんの主力選手を序盤に配置し流れを作るプランを立てているし、東京国際はベットくんが補員になっているところを見ると後半に配置をしてくる可能性は高いだけにそれまでの前半は確実に勝負を仕掛けなければならない。
大東文化は経験ある4年生を3人後半区間に入れているだけに、西川くんという絶対的エースは序盤に投入されても不思議ではない。東洋も前半に石田くんを入れて勝負に出てきた。創価もムトゥクくんを5区に配置したと考えると留学生抜きでいい位置にできれば行こうとする姿勢を見せているようにも見える。ムチーニくんの状態は気になるが。
後の大学は総力戦、といったところになりそうだが立教や予選敗退した東海のように実力がないわけではない大学も多い。こうした大学は前半から勝負を仕掛けてくる可能性は大いにあるだろう。
レースとしてはどうなるか
展開的にはもつれるんじゃないだろうかというのが個人的な見解。特に前半区間は入れ替わりも激しくなるのではないだろうか。それをあえて睨んで青学が序盤に太田くんを入れてくるようであればレース展開は大きく青学有利になるような気がする。まあ、やらないだろうけど。
全日本では絶対的な強さを誇る駒澤も圭汰くんがエントリーから外れるなどチームとしてはやや強さに欠けるか。後半に篠原くんと山川くんを控えるだけにそこまででいい位置には居ておきたい。
そう考えると國學院大學も有利になるが、國學院は基本チームとしてスロースターターな点が気になるところ。中央がバランスよいチームではあるが難点なのは予選会後であるということ。
なので、これは個人的な感覚であるが……。
序盤4区までで1位が2分差つけたらそのチームがほぼ勝ち、混戦が続くようなら駒澤・青学・國學院・中央が勝つという風にここでは答えを出しておくとしよう。
後は明日の天候次第かな。蒸し暑くならないといいのですが。それでは。