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【海外記事】人気英語学習アプリDuolingoのUIがどのように作られたか(ユーザーリサーチ編)
昨日書いた以下の記事の続きになります。英語記事を読んで自分なりに意訳しながらまとめています。
前回はUI改善に至った経緯と改善の方向性の定義まで読み進めてまとめました。競合調査などめちゃくちゃ面白かったので、前回の記事未読の方は上の記事から見ていただけたらと思います。
今日はユーザーリサーチの話からまとめていきます。
なお、記事の内容や画像は以下からの引用になります。私の解釈や意訳が混ざるので、ちょっと正確でない表現も含まれてしまうかもしれませんが、予めご了承下さい。
ユーザーリサーチ
筆者は筆者のDiscordコミュニティにいるDuolingoや他の言語学習アプリのユーザーに対して個別のインタビューを行いました。
そこからさらにデータを細かく分析するため、2021年にDuolingoがターゲットとなる市場を決定する際に用いた詳細な調査内容も参照してまとめました。
筆者はユーザーの行動を理解するため、以下のような質問をしました。
1.新しい言語を学びはじめる動機
2.どのように学習時間を管理しているのか
3.どれくらいの頻度でDuolingoを使用しているか
4.自身の言語を学ぶためにどのような方法を用いているか
5.言語学習への障害
6.Duolingoでの体験談
結果、以下のようになったようです。※How frequently do you use Duolingoの調査結果の凡例がなぜかありません、、ミス?
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●インタビューと調査から得た気づき
ユーザーの傾向
多くの人が学校での学習のためか、異文化への興味から趣味として言語学習をしているようです。人々は怠惰であり、言語学習のスケジュールを先延ばしにします。
学習方法・習慣
多くの人々はイギリスや韓国のテレビ・映画を見ることが語学学習だと話しました。それらによって、彼らは実際の生活の中での単語やセンテンスの使い方を理解できるかもしれません。
まとめ
言葉やフレーズを学ぶだけでは実践的な語学学習には十分と言えません。人は環境から習慣的に語学を学んでいます。しかし、Duolingoのインターフェイスとユーザビリティはアプリを頻繁に使ってもらうために最適であることは変わりません。
ユーザーへの理解
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※インタビューした実在する人物なのか架空のペルソナなのかが明記されていませんでしたが、リサーチ結果から恐らく前者かなぁと考えています
AKASH(概略)
日本語を学ぼうとしている20歳の青年のようです。彼は工学系の学生で、Jpopやアニメ好きとのこと。
彼の学習目的は日本の文化を理解し、日本の音楽やアニメをもっと楽しめるようになること、そして将来日本人の友だちをつくり、日本に来ることのようです。
彼にとってあくまで学習は趣味のため習慣化しづらいこと、時間をかけても少ししか日本語を覚えることができず挫折しかけていることが現状の悩みであるようです。
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KOMAL(概略)
22歳の彼女は留学のためドイツ語を学ぼうとしています。彼女は優秀な学生でドイツへの留学を検討しているようです。彼女は単に会話ができるというレベルではなく、実践的で高度な言語スキルをDuolingoで獲得したいと考えています。
彼女の目的は留学と、言語を身に着けて現地のコミュニティへ参加すること。
彼女の悩みはアプリが初心者向けであり、現地の人とコミュニケーションを取るには十分な学習ができないことのようです。
共感マップ
※共感マップはインタビューの中でユーザーが「発言したこと」「行った行動」「そのとき何を考えていたか」「どう感じていたか」をマップするものです。自分が受講したGoogleのUX講座の中でもレクチャーされたケーススタディの工程の1つです。
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上記内容を一部抜粋してまとめます。
SAY(言ったこと)
ユーザーは複雑な発話を行う能力に課題を感じている一方で、徹底的に言語学習することができないという不満も抱えているようです。
THINKS(考えていること)
ユーザーは、彼ら自身の生活の中に英語学習を自然なかたちで組み込みたいと考えているようです。現地のテレビを字幕で見て、学習したいと考えていると思われます。
DOES(行ったこと)
彼らは自分なりにアプリで学習するスケジュールを組んでいました。また、同じ言語を学んでいる人同士でグループチャットを行ったり、様々なオンライン学習コースや、他のアプリケーションなども試していました。
FEELS(感じたこと)
より良い学習は大体同じようなアプリケーションが提供しているように感じています。(※ちょっとここはうまく訳せませんでした、)
継続と実践的な学習への課題
今日はユーザーインタビューの部分までをまとめてみました。
ユーザーはより高度な学習をしたいという思いと、やはりいかに学習を継続させられるかに対して課題を感じているようです。
毎日継続して使ってもらうことはサービス設計者であれば全員が考えることですが、学習などの生活に必須でなく、かつ楽しくもないものをどれだけ行ってもらうかは非常に大きな課題だったりします。
次回はこの調査から具体的にどのような施策をうったかについての部分をまとめようと思います。またよければお付き合いください。
【つづき】
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