#4.一緒に歌うこと・一緒に座ることによる心理的安心感。
こんにちは！ メルケボッテ KANAです！
私は、明日オランダを出てデンマークに帰ります。いろんな感情でうわぁってなってます。3ヶ月の旅も終わり。最後の1ヶ月は、デンマークで出会った友達と会って、この１年間の旅を振り返って想いにふける時間にしたいと思います。
いつも読んでくれて本当にありがとうございます。初めましての方もありがとうございます。
【気楽にいこうよ】1
【気楽にいこうよ】2
【気楽にいこうよ】3
まだ続きます。フォルケで体感したこと。
フォルケで生活していたのは、ヨーロッパ生活の最初の3ヶ月なのですが、本当にフォルケでの経験は大きかったんです。感じることがありすぎて、人との距離感がバグりすぎて、体感3年。
一緒に暮らすと、こんなに家族になるんだって驚きました。
気楽にいこうよ。
〜ヨーロッパで出会った私〜
avnoでは毎日9時に集まって、歌ったりお知らせをしたり、気持ちをチェックしたりする時間がある。
私はその時間が大好きだった。
最初にチェックインに出会った時は衝撃を受けた。
今の気分や気持ちのメーターを手で表す。
手が上にあれば最高
手が下にあればちょっと落ちてるよ、疲れてるよってことが表現できる。
小学生の頃を思い出すと、そんなようなものがあった気がする。
出席をとって「〇〇さん」「はい！元気です！」って言うやつ。
でも私は、「元気です！」意外聞いたことなかったし、どんな気分でも風邪ひいてても「元気です！」としか言ってなかった。
ただの定型文、テンプレートの「元気です！」だった。
あぁ、私はこうやって、子どもの頃から自分の本当の気持ちを表現する機会を失っていた。
マイナスな気持ちを表現することがなかった。
そして自分の気持ちがそれほどわからない。
今の気持ちを聞かれて、最高なのか最低なのか、、、最初の頃の私はいつも真ん中辺に手を置いていただろう。
さて、「今日は何歌う？」とかいいながら、ソングブックをひらくのだが、それが本当に最高だった。朝一緒に歌を歌うだけで、こんなに心が軽くなるんだ。こんなにあったかい気持ちになるんだ。
歌だけの効果じゃない。円になってみんなの顔を見合わせてること、cozyなソファーが何よりもポイントだと思う。
ぎゅうぎゅう詰めに座るソファーが心地よかった。
人の温もりを感じながら。
人に密着する心地よさ。触れるだけで安心する。
私は、1人が好きだと思っていた。一人暮らし大好きだったし、寂しいと思ったことがない。
だからこの感覚にすごく驚いた。人と居るのが心地よい。それだけじゃない、ひっついて座るのが心地いい。人に触れることが安心すると感じるのは初めてだった。
初めて出会う自分だった。
こんな豊かな時間があっただろうか。
わたしの以前の生活は忙しなかった。ギリギリまで寝てアラームで起きて、さっと身支度をする。
おばあちゃんが作ってくれた味噌汁だけかきこんで食べる。
バタバタと家を出て仕事に向かった。
そして帰ってこれば、お風呂に入って倒れ込む様に寝るだけ。
この生活に何か不満があったわけではない。
それが私の普通の生活だっただけ。
きっと私は忙しい状態にある自分が好きだった。
学生の頃も勉強にサークルにバイトに遊びと、スケジュールをみっちり埋めていた。
何かに取り組んで頑張ってる状態の自分でありたかったんだと思う。
それが、私は暇を持て余し、毎朝歌を歌ってる。歌を歌うことをとても楽しんでる。すごく不思議な感覚だった。
最後に...
私達は何のために、働いているのでしょうか？
私は仕事が好きでした。というか好きな仕事しかできません。仕事の時間が好きだったから、働くことができていたと思います。そして、その時に得た知識が未来につながることも分かっていたし、仕事から学ぶぞーの意欲も高かったと思います。私は、私と会社と子どものために働いていました。仕事の時間は充実していました。
でも、それ以外はどうなのか、、、。社会人になるといい仕事であってもそうじゃなくても、中心が仕事になる気がします。
私はそうでした。社会人になってからの私の中心は仕事でした。学生の時の中心は、学業。
それが、悪かったわけではありません。
ただ、人と触れある時間、余暇を楽しむ時間、家族と過ごす時間があったら、私の人生はもっともっと豊かになることに気づきました。
もっとリラックスしたり、笑あったり団らんする時間があってもいいんじゃないかと。
こんなにいろんなことを詰め込んで、頑張る毎日じゃなくてもいいんじゃないかと。
なんか、日本人の私たちって頑張り屋だよね。という気づきをくれた出来事でした。さぁ、今日はろうそくつけて、何もしない時間を作ってみませんか？
ここまで読んでくれてありがとうございます。あなたの応援が力になります！