切り取りメディア

善意の加害者にならないために

知ってる方もいると思うのですが。。。
個人的にこの風刺画が指す内容は非常に重要だと思っていて、
「マジョリティに流されるのではなく、一次情報をきちんと見極めて判断しないと、誤ったジャッジを下して要らぬ悲劇を呼ぶことがある」
という教訓だと思います。(後半はぼくの解釈ですが)

Twitterとかでよくある風刺画

この風刺画、何を表しているかを解説しますと、

事実は左の人が右の人に刃物で刺されそうになっている。
しかし、その一部を切り取るとそれは逆で、左の人が右の人を襲っているように見え、メディアが誤った情報を放送している

というものです。

今回のこのブログでメディア批判をしたいわけではありませんが、往々にして「誤った情報が先行して余計な被害を生む」ということはあったかと思います。

マスメディアの場合、一人でも多くの人の目に触れる情報を出し、それでスポンサーからお金を稼ぎたいわけなので、エビデンスの如何を十分に吟味せず右から左へ流したり、
そもそもキャッチーで人の心に(良くも悪くも)残るので事実ではない情報を流す、などとにかく「私が利益を取りたい、相手がどうなったとしても」という感覚があるんだろうとは思います。

今の時代、その情報を吟味することはある程度可能になっていて、適当な情報を流したところ結局それが嘘であることが暴かれてしまう。
よって信頼を失ってしまいユーザーから選ばれなくなる、よってスポンサーも離れてお金がなくなる、ということが結構フツーになってきてると思います(のにそれやるってバカなの)。

情報があふれてしまう時代

ただ、今の時代は同時に「拡散力が凄まじい」ということもあり、「え、それってマジなの?」と思った個人がTwitterなどのSNSを使うなどしてあっという間に広がり、情報を修正する頃には全国に広がってしまっている、ということもあります。

これが結構クセモノだと思っていて、拡散する人間には悪意がない場合、というか善意でやっている場合もあるということです。

東日本大震災のときって。。。

東日本大震災の例を挙げますが(気分悪くされる人がいたらごめんなさい)、あのときは本当に未曾有の大災害になって、被災された方は自身だけではなく、津波や放射能など、あらゆる恐怖があったかと思います。

そんなとき、「なんとかできることがないのか」と考えるのが人間というものだと思うのですが、遠隔地で出来ることは少ない、ではせめて有益な情報を、となったとき、

動物園のライオンが解放されている”らしい”
この地区の放射能汚染がひどい”らしい”
食料がこの地域に届いてない”らしい”
次の津波がこの地域に来る”らしい”

など、明確なエビデンスがない情報を良かれと思って拡散している場合もあると思います(もちろん愉快犯の場合もあると思います)。

こうなってくると困るのは当然現場で、嘘か本当かも分からない情報に振り回され、最悪の結果として取り返しのつかない方向へ導かれてしまうこともあり得ると思います。

金融あるある「で、何がいいの?」←いやいや

ぼくら金融の仕事をしていても感じるのですが、確かに人への信頼というのは大事で、「誰からその話を聞くか」ということは重要だと思います。

ただ、やはり出来るだけ一次情報を取りに行くようにしないと、もし仮に信頼できる人の情報源が間違っていたときに、結局「信じたのに裏切られた」ということになるかもしれません
(くどいですが将来に対する”100%”はないので断じることが出来ないのが確定事項ですが)。

ちょっと蛇足ですけど、「テレビで”保険は最悪”って見たんですけど!」という声も聞くのですが、

「それは正確には”保険が”じゃなくて”それを進めてきた人のロジックが”であって、なぜ最悪なのかのロジックを考えると、結局は切り取り方であって、良い部分と悪い部分をバランスよく見て自分の目的と照らし合わせること出来てますか

という話にもなります。

何が根拠か?バランスはどうか?

「よさそう」「お得そう」「ヤバそう」という考えではなく、「その根拠は何か?」ということは出来るだけ拾うクセを付けておいた方が、自分の身を守ることになると思いますし、いざ本当に誰かの役に立とうと思ったときに、自分の善意が良からぬ二次災害を生まずに済むと思います。

そこまでやってはじめて、「結局は人が大事」という話になるんじゃないかと思いますが、それはまた別のときに。

働きづらさや男女の問題など、生きづらさを解決する糸口を一緒になって考える「パパFP」。公務員からフルコミの営業にトライし、2年で業界トップ1%のMDRTに。夢は社交ダンスで世界大会に行くこと。