さいたま市も水道民営化?
(文 前島ひでお)
Kさんの奮闘
友人のKさんは、2019年頃からたった一人で水道民営化反対の運動をスタートさせた。その年の4月に行われた統一地方選挙(さいたま市議選)の立候補者にアンケートを取ったり、駅頭で宣伝したりと最初は一人で活動していた。活動の中で知り合った人にも呼びかけて、市内のあちこちで水道をテーマにした映画の上映会などを開催し、水道民営化の危険性を知らせてきた。
Kさんは私が2021年の市長選挙に出馬すると知ると、水道映画のDVDと資料を我が家に届けてくれた。 私は二つの映画を見て驚きと共に危険性を強く感じた。さらに、私達のさいたま市が政府の進める計画のリスト(水道分野におけるコンセッション導入促進)に入っていたからである。
水道が民営化(私営化)された場合、水道会社の第一目的は利益・利潤の追求であるため、市民(顧客)の命・健康は二の次になるだろう。
さいたま市も危ない
現職の清水市長は口では「コンセッション方式の導入(水道民営化)は 現 時 点 では検討していない」と言ってはいるが、政治家独特の言い回しには注意が必要である。たとえば横浜市の林市長は「カジノ計画は白紙」と言って市長選挙に当選したが、ほとぼりが冷めた頃に白紙を一転しカジノ誘致に前向きな姿勢を示している。
市長選で水道民営化反対を訴える
さいたま市は、公立保育園を民間譲渡する計画を明らかにした。その他学校の統廃合なども考えている。また、公園を民間企業などに任せる「PARK・PFI」も突然打ち出した。市民にとって大切な教育や保育、そして人間が生きるために必要な水は自治体として守り充実させていくことが大切と私は考える。その為、市長選挙でもこの点を訴えていきたい。
※コンセッション方式とはほぼ民営化(私営化)である。
設備の所有権は自治体が持つが、運営権は民間企業。
参考
イギリス国民の83%が「水道の再公有化」に賛成の衝撃