蛇崩川緑道
蛇崩川は、かつて、世田谷区の弦巻から目黒区の上目黒まで流れて、目黒川に合流していた川。
川の形が、土を崩すように蛇行していたことから、その名がついたと言われます。
この蛇崩川に蓋をしてできたのが、蛇崩川緑道。
世田谷区内3km、目黒区内1kmの約4kmの緑道です。
現在、蛇崩川の跡は下水道となっています。
三軒茶屋のごちゃごちゃした街中にぽっと現れる、ちょっと良い感じの緑道が前から気になっていました。
この緑道を、三軒茶屋の東の下馬のあたりから、蛇崩川の上流方向へ向かって歩きます。
駒繁神社〜首都高速高架下
歩き始めは、下馬の駒繁神社の前。
「こまつなぎ」神社と読みます。
神社の階段の前を道る蛇崩川緑道に、赤い神橋(駒繁橋)がかかっていました。
川の面影を感じますね。
駒繁神社からすぐのところで、蛇崩川緑道は大きくうねって曲がります。
おお、これが蛇崩川の蛇行か!
駒繁橋から三つ西の中原橋を渡ると、緑道はしばらく直線に。
かつては蛇行していた蛇崩川ですが、今は整備されて流路の形が変えられたところも多いようです。
下馬から三軒茶屋に入りました。
住宅の間をまっすぐ通り抜けて行きます。
首都高3号線の高架下に出て、蛇崩川緑道はいったん途切れます。
世田谷郵便局横〜弦巻中学校付近
高架下の道を渡ると、世田谷郵便局の横からまた緑道が始まります。
世田谷警察署を過ぎると、緑道はまた住宅の間に入り、ゆるゆると蛇行を開始。
蛇崩川の醍醐味です。
晩秋でも、沿道の花や木の実がカラフル。
環七通りを渡ると、蛇崩川緑道は少しだけ上馬を通ってから、駒沢に入ります。
緑道の感じは変わりません。
うねうね。
駒沢2丁目で、緑道は小泉公園の中へ。
町中にある普通の公園ですが、春になると、公園の真ん中にあるナンジャモンジャの木が花を咲かせて、ものすごい存在感を放ちます。
公園で一休みしてから、散歩再開。
駒沢から弦巻に入ります。
弦巻通り〜世田谷中央図書館
小泉公園から1ブロック歩き、駒沢中学の次の交差点を渡ると、そこから先、蛇崩川緑道は、弦巻通りの沿道となります。
これまでとは様相が変わり、道は開けて、まっすぐに。
蛇崩川感がありません。
弦巻中学校の前を過ぎると、弦巻中学校西交差点のところから緑道は弦巻通りを離れ、北へ進路を変えます。
しばらく北へ進み、世田谷区中央図書館に近づくと、謎めいた感じの広場に出ました。
立ち並ぶ、水道管のオブジェ。
蛇崩川緑道の下を走る下水道からインスパイアされたものでしょうか。
緑道を表すGoogleマップの緑色の線は、この付近で終わっています。
蛇崩川緑道も、この辺で終わり?
蛇崩川の源流がどこなのか少し調べてみましたが、この付近の場所の諸説があり、よく分りませんでした。
今日の散歩はここまで。
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蛇行する道を歩くと、なぜ楽しいのでしょう。
それは、都市が整備される前の、昔の道を歩いている気分になれるから。
川筋の上の道ならば、かつての水の流れを感じられるから。
そして、曲がりくねる道の先に、何があるのだろうと、想像をかき立てられるからかもしれません。