ビエンチャンの観光名所
ビエンチャンはラオスの首都ですが、あまり見どころは多くないと言われています。
寺が4つと勝利の門という凱旋門みたいなのが1つあり、それが観光名所になります。
半日あれば回れるでしょう。
じっくり回っても1日かかりません。
それと夜のナイトマーケットが川沿いで開かれるのと、買い物に古めのモールへ行けば完了します。
食事は思ったより美味しく驚きました。
タイやベトナムには負けますが、他の国には勝てるレベルのなかなかの料理です。
まずは現地通貨を手に入れる
ラオスの通貨はキップまたはキープと言います。
ホテルのスタッフにウエスタンユニオンが近くて良いと聞き行きましたが、別の銀行に変わってました。
最近は海外送金のスタートアップが出来てますし、暗号通貨もあるので、経営が厳しいのかもしれません。
探すのも面倒なので、その銀行で変えます。
1円135キップでした。
弱い時のインドネシアルピアくらいで、わたしには感覚がつかみやすいです。
ドルやバーツの方がレートが良いかもしれないし、もっとレートの良い場所があるかもしれないです。
1.タート・ルアン
ヤンゴンのシュエダゴン・パゴダを思わせる金の塔が建っています。
ブッダの胸骨が収められているとの謂れがある由緒正しき寺で、13から17世紀頃の仏像が塔を囲む回廊に置かれています。
ここが1番遠い場所にある、といっても5キロです。というわけなので、かなりコンパクトにまとまっています。
まずここにトゥクトゥクでやってきて、後は歩いて戻る作戦にしました。
5万(400円弱)でお願いしました。最初は15万と言ってきましたが、インドネシアだとバイクで4万しないくらいの距離です。
それほど感動するような建物ではなく、仏像も普通に古い仏像ではあります。
仏像の手の動きが日本で見たことがない形で興味深いです。
両手のひらを見せているのです。
ドンと押すような様子といえばわかるでしょうか。
ラオスに統一王朝ができたのは1300年代、仏教もその辺りで上座仏教が入ってきています。ラオ族とタイ族は元々中国に住んでいて戦争や迫害を逃れて南下を繰り返してきた民族です。
現在の地にたどり着いたのも9世紀以降の話なので、国としての歴史はそのあたりから始まります。
この寺の横の寺に涅槃仏があります。
バンコク、アユタヤに続き見ました。
2.タート・ルアンの横の新しい寺
ここは最高位の僧たちがいる寺だと聞き見に行ってみました。
高僧はおらず。
緩やかなメロディ付きのお経が御堂の外に漏れています。生ではなく録音です。
アザーンのような大音量ではないし、甲高い声をあげることもないので落ち着きます。
やはりわたしはムスリムではなく仏教徒なんでしょう。
3.パトゥサイ(凱旋門)
かなり巨大で重厚な門が道の真ん中に立っています。
噴水もあり、周りは公園です。
この門の上に登れるようでしたが、わたしはのぼりませんでした。
3万キップ。どのお寺も外国人は入場料3万キップです。
この門は未完成らしいです。資金不足が原因とのこと。
みた感じはよくわかりません。
門の下から上を見ると、綺麗に装飾してあります。
4.ワット・シーサケット
この寺は唯一現存した寺です。
戦火でたまたま焼けなかったようです。
古いだけあり、雰囲気はあり、わたしはお寺でここが1番好きかも知れません。
ここには教典類を納めた図書館が残っています。
結婚式用の写真を撮影しているカップルがいました。
このお寺の回廊には仏像が間断なく置かれ、かつ壁の穴には2つずつ小さな仏像が入っています。
道祖神のような可愛らしさがあります。
それと、王たちのお墓が並んでいます。
5.ワット・ホーパケオ
タイでいうところのワット・プラケオ、別名エメラルド寺院です。
偶然同じ名前だったのではなく、もともとエメラルド仏の鎮座していたお寺が、このワット・ホーパケオなんです。
まあ簡単に言えば盗まれたということですね。タイ、当時のシャムにアユタヤから攻められ強奪されました。淡々と説明されています。小国の悲哀です。ビルマから、ベトナムから、タイから何度も攻められ、逆に攻め返して占領したことがないのです。
この寺は、そうした過去の悲哀を思いながら散策するのに良い場所です。
例えるならば、平泉の毛越寺(もうつうじ)の庭園跡を歩く感じでしょうか。そこまでの風格はありませんが、頭の中の妄想の世界です。
植生が東南アジアっぽくなく、日本に近い穏やかな感じの木や草が、より枯れた感じをイメージさせるのかもしれません。
エメラルド仏は各地を転々として、今も元ワット・プラケオが残っていますので、日本の元伊勢巡り(伊勢神宮もあちこちを転々とし、各地に元伊勢が残っている)のような巡礼をするのも良いかもしれません。
6.タート•ダム
草むしたストゥーパが残っています。
街なかにありながらちょっと外れているので、静かな雰囲気が最高です。
放置されて荒れ果てた感じがまたいいですね。
わたしは1番気に入りました。
グルメ特集でまた書きますが、このストゥーパの横にこれまた最高のカフェがあり、このセットで2、3時間は軽く楽しめます。
近いので是非行ってみてください。
7.タラートサオ(ショッピングセンター)
ちょっと古めのモールです。
小店がごちゃごちゃと入っている昔ながらのモールで、土産物を買うのに良いと聞き行ってみました。
場所は3の凱旋門から4のワット・シーサケットに向かう途中の左手にあります。
セットで巡るのにちょうど良い立地です。
女性が伝統服や布、バックなど小物を買うのに良いかも知れません。
西洋人の女性が集中して蔓草で編んだバックを物色する中、手持ち無沙汰なおじさんが後ろ手でウロウロ歩いてました。
値段が付いていないので交渉するのが面倒くさそうです。
8.新しいモール
2つ見ました。
いずれもタラートサオの近くです。
1つ目は中国資本と思しきモールで、はっきり言って大失敗。ガラガラです。
ビエンチャンセンターと言います。
裏の池には巨大なアヒルが係留されておりシュール
フードコートは12時半でも閑散としている
2つ目はその真横にあり近代的なモールですが、今1つ。パークソンと言います。
店の配置や照明は今時のモールと遜色ない。
まだ新しいのか、テナント不足なのか、3階以上は閉まっていました。
ラオスは1人あたりのGDP が2000ドルを超えたので、理論上は個人消費が拡大するステージに入ります。
モールを作るのは正しい投資のはずですが、ラオスには当てはまらないのかもしれません。
インドネシアが2000ドルに到達した2009年と比較しても、ジャカルタはおろかスラバヤレベルにもなっていないです。
普通、首都は平均GDPの倍あると言われ、4000ドルあるはずなのに、どうなっているのでしょう。不思議な現象です。
9.ナイトマーケット
川沿いの公園で毎晩開かれています。
わたしの滞在するホテルから近いので、夕食後の腹ごなしに散歩しました。
かなり広い面積で、閑散とした場所と混み合っている場所があります。
基本的に食事は、川に近い方にテント小屋が作られていますので、そっちで食べます。
結構ガラガラです。中国っぽい感じがします。
混むのは手作り感のある遊園地コーナーで、ゴーカートと射的が混んでました。
このスペースにも屋台が出ていて、そこで食べる人が結構います。
結構寒いからか、インドネシアの夜市のようなゴミゴミ感や、ちょっとした段差に腰掛けたりゴザを敷いて地面に座る無秩序感がありません。
わたしからすると、ワクワク感やウキウキ感に欠け、イマイチ盛り上がらない感じがしました。
これは街全体に言えることかも知れません。
成長している国に醸し出される活気があまりなく、落ち着いてる街なんです。
それがなんとなく居心地の良さに繋がっているかも知れません。
なんか妙に落ち着くんですよね。
観光客も全体的に静かめで、うるさい集団は1組いただけです。
またロシア人かと思ったらイタリア人の中年集団でした。
欧州からの客で品がないのは珍しいです。
大抵ロシア人、アメリカ人、中国人で、恥ずかしいことに日本人の集団もたまにいます。韓国人もやりますね。
Tシャツ、短パン、サンダルで高級レストランや5つ星ホテルのビュッフェで下品に騒ぐんですよ。
店員には横柄、大声で話す、馬鹿笑いする。お願いだからもっと安い店に行って好きなだけやってくれという感じです。
10.走る人にオススメのコース
観光ではないのですが、ここに書いておきます。
ビエンチャンはタイとの国境沿いにあり、大河メコン川で仕切られています。
ビエンチャンに泊まる場合、多くの人がホテルやレストランが集中するナイトマーケットの近くにするんじゃないでしょうか。
そういう方には、朝メコン川沿いを走るのをオススメします。
走っている地元民や外国人が少な目ですがいます。やはりちょっとまだ貧しいのでしょう。
6時だと暗くて足元がよく見えないので、走り出すのは少し明るくなってからがいいでしょう。
早めに下流に向かって走ると朝日が見られます。
歩道は石のタイルで、でこぼこし固いです。アスファルトの道を走る人もいました。
ラオスは、ビエンチャンだけかもしれませんが車が飛ばしまくるので、わたしはなるべく歩道を走るようにしてました。
上流に向かって走る場合、車が少なくなるのと歩道が細いのとで、アスファルトを走ります。
わたしはこっちの方が好きです。
景色もこっちの方がいいです。
トイレは1箇所ナイトマーケットの場所にあります。有料で3000キップします。
次はグルメの話にします。