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バンドンでブームになっているカフェを訪問し考えた

若い人たちと交わると流行に敏感になります。会話や授業を通じて耳に入りやすくなるためです。
わたし自身、インドネシアで流行っているものに興味があるので、必然的に流行もの情報に接する機会が増えます。

そうしたなか、わたしはこれまでも流行っている場所に行ってみたり、話を聞いてみたりして、結論を出すには早すぎますが、共通点を見出しました。
それは、TiktokとInstagramを通じて流行るということです。

「すいません。当たり前すぎなんですけど」とか「おじさん感想アルアルですね」と言う声があちこちから聞こえてきた感覚がありますが、わたしなりにどう思ったのかを書いてみます。

まず具体的な例を挙げますと、4か月前にオープンして話題になっているカフェがあります。
Sparkle Coffeeという名前のカフェ&レストです。

授業でおじさんの先生が名前を出すくらいなので、相当に流行っているのだろうと思い行ってみました。クラスメイトは確かにブームだけど、もっといいところはたくさんあるよと言っていました。
みな自分が推すカフェがあります。わたしにもあるくらいですからね。

わたしは飲み物はチョコレート系、食べ物はチキンカツカレーにしました。
味はおいしかったです。特にカレーは本物の日本のカレールーを使っています。
ドリンクはマンゴチーズにしたかったのですが、売り切れていたので仕方なくチョコ系にしました。

内装、外装はどうかといえば、色(ベンガラ色)の統一感、枯山水の影響、アルミ箔のような素材を使った無機質感を出したりしているくらい。テーブル、イスも無機質感で統一するためアルミ材、またはスチールにしている。
特別なにか光っているという感じはない。

わたしならカウンターのカーブを活かし波紋を作り飛び石を置きます
2階からの眺め


鏡を効果的に使っているかもしれません。
あと、椅子ではない階段状の席を用意していて、胡坐をかいたり横になったりしてくつろぐ空間にしてました。

音楽はよかったですね。インドネシアにシティーポップというジャンルがあるか分かりませんが、おしゃれなポップを厳選して流している感じです。
他のカフェだと洋楽とか、流行っている曲を適当に流す感じですが、ここはこだわっていました。

店員に、「有名な店だから見に来たんだ」と言ったら、「ルマヤン(普通)」と言っていました。「お前もTikTokを見たのか。TikTokにたくさん上がっているからな」とも言われました。
後からインスタとTikTokを見たら、客がやたらと鏡の前で写真を撮ったり、階段状の席でくつろいでいる写真を撮っていた理由が分かりました。

インスタ映えするのか、インスタでやっている人と同じポーズを決めたいのか、みな同じ行動をするのです。

流行っている場所にいって、流行っているポーズを決めて写真や動画を上げ、友人間でシェアする。ただそれだけの現象なんですが、若者人口がとにかく多いので、一部の人間がそのようにするだけで、一気に流行ってしまう。

お子さん餃子も同じ流行パターンです。

わたしの年代の日本人だと、テレビ番組で特集されて流行る世界ですね。急に商品が店頭から消えたと思ったら、体にいいとテレビが言っていたとか、です。
インドネシアの場合は写真と動画が大好きなのと、みんなでつるむのが大好きなので、みんなで同じことをして楽しむパターンがはまっているのだろうと思います。

あとは、日本もいまだにそうですが、自分の目利き能力に自信がない人が多い、あるいはよくわかっていないのに分かっているフリをしたい人が多いので、誰かが良いということに無条件に追随する癖があります。

スンダ人、ジャワ人は農村社会なので、日本人ととても似ているんです。

みんなが良いと言っているものが無条件に良いもので、本当に良いかどうかにはあまり興味がない。みんなと同じ行動をして、そのなかでちょっと反応が早いとか微妙な差を出すのがベストということです。
念のためにいいますが、この傾向は年齢に関係なく、若かろうが年を取っていようが変わりません。年齢ではなく、すべての年代に同じような割合で自立した考えのマイノリティーがいるだけです。

わたしのベンチャーキャピタル(VC)時代の銀行出身の役員がわたしにこんなことを言ったことがありました。
「きみの話はとても興味深くうまくいくんじゃないかと思うのだけど、いつの間にか独りぼっちはこまるぞ。一番いいのはみんなで競争して胸差で勝つことだ。」

わたしはこれを聞いて、銀行がVCと相性が悪いのがよく分かりました。
例えるなら、ある山に登ろうとして、道がないのに頂上に向かって一直線に登ろうとする、ちょっと頭がおかしいと思われるくらいの人間が起業家です。
一般的な人は行列で渋滞になっている道にならび、いい列を選んだからちょっと早く抜けられたとか、同じ行為をするその他大勢のなかでよいポジションを取って勝ち組と思っているということですね。

はなしを流行っているカフェに戻しますと、もう自分で探して回るのはやめにしようかなと思っています。
なんとなく流行るパターンは見えました。
日本と何も変わらないし、人間の本質部分も変わりません。

その区切りもあって記事にしました。

これからはクラスメイトがグループワークの集合場所に指定するカフェに行くだけにします。

わたしが好きなカフェの写真たちを載せます。

日本にいたときは、古民家カフェが好きだったのですが、インドネシアに来てからは、開放的+緑が多いカフェが好きになりました。

あとは落ち着くカフェですね。近所のカフェとか。メイン画像の写真です。

以上となります。

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