インドネシアの朝ごはん バンドンの大学生の場合
インドネシア人は一般的に朝とても早起きで、お祈りもしますから、朝ごはんはしっかりと食べるイメージがありました。
ところが、若者に関しては朝ごはんを結構抜いています。
特に、朝7時とか8時から授業が始まるインドネシアでは、寝坊して遅刻してくる学生が多く、当然食べていません。休憩時間や10:30に1限の授業が終わったら食べに行くことになります。
わたしも授業のある日は3回に1回くらい朝を抜きますが、たいていは食べます。
今回は何を食べているかについて書きたいと思います。
1.朝8:00から授業がある日の朝ごはん
大学のキャンパスの近くで食べることが多くなります。
時間は7:30から7:50くらいの間です。
(1)Bubur Kacang Ijo 豆おかゆ
黒いもち米と緑豆があり、わたしは最初から頼んでもいないのにチャンプール(両方)でした。
このおじさんは屋台引きですが、話していると頭の良さを感じます。
たぶんこの世代の多くの人がそうだったように、家が貧しく進学できなかったのだろうと思います。
お子さんはバンドン工科大学に通っていると聞きました。学費は奨学金をもらっているのでしょう。
よくスンダ語を覚えるよう諭されます。
(2)Bubur Ayam 鶏おかゆ
どうってことはない普通の味ですが、門の前にあるので、つい寄ってしまいます。
とても混んでいます。
競争がないからだと思います。この店以外、ブブル屋がないのです。
(3)ソトアヤムand/orサテ
通常ランチで行く店ですが、朝からとてもお腹がすいていてガッツリ行きたい時、ソトアヤムを食べます。
鶏おかゆ屋台(2)のとなりの屋台です。
(4)コーンフレーク
これは外食ではなく自炊です。
牛乳をかけているだけなので自炊と言うのははばかられますが、外食じゃないと言う分類です。
コーンフレークの種類は決まっていて、Koko Krunchのチョコレート味。
牛乳は常温保存できるタイプの牛乳で、その時一番安い値段で売っているものをブランドにこだわりなく買っています。
(5)お茶漬け
前日に自炊をして、ごはんが余っている場合、永谷園のお茶漬けをつかってお茶漬けにします。
日本から持ってきた柚子こしょう、とろろ昆布をトッピングしています。
お茶漬けだけでなく、卵を入れ、「独り鍋の素」を使って雑炊にすることもあります。
その他、わたしは食べませんが、朝から揚げ物を食べている学生や大人をたくさん見ます。
- Ayam Geprek (唐揚げ)
Geprekというのは、バンバン叩く意味で、鶏肉を揚げる前に叩くのが特徴です。
チェーン店もたくさんあります。
- Batagor
バソタフゴレンの略
- Kupat Tahu
バタゴールに似ているが、豆腐がバソタフではなく、普通の揚げ豆腐ガドガドまではいかないが、もやしやキュウリなどの野菜が入り、ピーナッツソースをかけてもらう。
2.午後から授業または授業がない日の朝ごはん
朝授業がない日は、朝6時に起きて走ります。何も食べずに走った後で食べますから、食事の時間は8時から9時くらいになります。
コーンフレークで済ますこともありますが、外食にして寮の近くで食べることもあります。
わたしの場合、外食は2択です。
(1)Bubur Ayam 鶏おかゆ
寮の近くには4つのおかゆ屋があり、わたしはそのうち3つに行きます。
まずは一番よくいくおかゆ屋台から。
ここは1万ルピア(100円)と安く、量もまあまあ、味もまあまあ、クルプックがいっぱい食べられるところと、何より寮から近いのがいいです。
わたしのクラスメイトにもここを馴染みにしているのがいて、たまに朝会います。
2番目にいくおかゆ屋も寮から近いです。
ここも1万ルピア(100円)ですが、量は若干少なく、クルプックは少ないです。
ここは朝おそい時間(9時すぎ)まで空いているので、本命のおかゆ屋台が売り切れだったり、店じまいしてしまった場合のバックアップ用の店です。
最後に3軒目。ここは寮から500メートルくらい離れていますが、有名店で混んでいます。
この店のおかゆは、鶏ガラスープでおかゆを作っていると思います。コクのあるおかゆになります。
あとはコショウが多めの印象です。パンチがある味です。
鳥肉の量も価格相応に多めです。
わたしはなぜか急にここのおかゆが食べたくなり、学校へ歩いていく途中で立ち寄ることがあります。
(2)ナシ・クニンまたはナシ・ウドゥック
おかゆにせずこっちを選ぶときは、腹持ちを重視する場合です。
おかゆは食べた直後の満腹感はありますが、水分が多いためお腹がすくのも早いです。
一方、ナシクニンまたはウドゥックは、水で量を増やしていない分、ごはんの量が多く、もちがいいのです。
これはインドネシア人もよく言っていて、わたしがおかゆにしたというと、「すぐにお腹がすくぞ」と言ってきます。
ナシクニンの屋台はあちこち出ているのですが、わたしが行くのは寮から通りに抜ける路地に出している屋台一択です。
ナシウドゥックというのは、ココナッツで炊いた米で、味付きのご飯になります。
3.一般的な留学生の朝ごはん
外国人留学生の場合は、パン食、オーツミールです。でも結構抜いている学生が多いかもしれません。
昼や夜はしょっちゅうグラブやゴジェックで食事の宅配を頼んでいるのに、朝は頼んでいないのです。
日本人はパンとフルーツを食べているようです。
パンについてもいつか特集をやりたいと思っていますが、いろいろ種類があり、パンメーカーもあります。価格は日本より若干安いか、ものによっては高いイメージです。
おもしろいのは、バイクで宅配するパン屋があるところです。
寮の周りで一番よく見るのはSari Rotiです。音楽を流しながら販売してまわっています。