見出し画像

居住許可証(ITAS)とMultiple exit re-entry permit(MERP)を取る

インドネシア入国の記事で記載しましたが、入国時に白い小さいシールをパスポートに張られ、そこから30日以内に入国管理局(イミグレ)へ行きITASに変更する必要があります
無事ITASが取れましたので、取得までのプロセスを記載します。将来バンドンのイミグレに行く人の参考になるよう細く書いていますので、関係ない方には適宜読み飛ばしていただければ幸いです。

本当は書類の写真を載せるのが一番わかるのですが、個人情報の塊なので載せません。わからないことがあれば、プロフィールのところに載せてあるメールまでお問い合わせください。

1.必要な書類を整える

イミグレに行く前に、書類を整える必要があります。
これらの書類をまず警察に届けその後大学側からイミグレに連絡を入れるプロセスになります。1番目に書いたRTとRWのサイン入りレター以外は、すべて大学(International Relation Office)が用意してくれます。

大学にもらった説明書 左ページの1から8がイミグレに提出する書類

(1)警察に届ける書類

■ RTとRWのサインが入ったレター
寮の監督にお願いすると、RTとRWに連絡してくれサインをしてもらえます。寮の監督と一緒にRTとRWのところに行きます。
RTとRWがよくわからなかったのですが、RWは英語のできる人(ITBのデザイン学科の講師で、知財の弁護士、日本の特許庁で研修経験あり)だったので説明してもらいわかりました。
RTはneighborhood officerで、RWはlocal district officerです。私のイメージは日本に当てはめるとRTが民生委員、RWは自治会長といった感じです。
地域で問題が起きたら彼または彼女に報告し、その人がまとめて当局に報告する仕組みです。
なので、私のように居住許可証をとる人だけでなく、1か月の予定で短期留学している日本人も、法的にはRTとRWへの報告義務があり、挨拶して彼らのサインの入った書類を所持しておかないといけないらしいです。

身元保証人に近いかもしれません。あるいは、われわれ外国人が犯罪をおかしているというわけではないですが、保護観察官とか。

RTのご自宅にて 書類にサインをするところ

■ パスポートのIDページのコピー
これは入国前のプロセスで用意しているものと同じです。

■ VITASのコピー
これも入国時にイミグレに渡すものです。電子データである(大学から送ってくる)はずです。
留学生のVITASはC316というタイプです。書面の右上にeVISAのマーク

■ IDカードのコピー
これは大学が用意してくれる

■ 居住者のホストの住所
これも大学が用意してくれる

(2)イミグレに提出する書類

警察への届け出は大学側がやってくれますので、International Relation Officeから連絡がくるのを待ちます。
WhatsAppで「できたから取りに来い」と連絡がありました。それとほぼ同時に、イミグレからもメールで、「オンライン申請を受け付けたので、必要書類をもってイミグレに来るように」と連絡がきます。イミグレからのメールはインドネシア語に加え英語併記ですので安心です。

■ 申込書
大学は忙しかったのでしょう。お前の方で記入しておけと言って全ての欄が空欄になっている書式を渡され、自分でGoogle translateで調べながら書きました。

■ 推薦状
大学が用意してくれます。書類を見ましたが、推薦しているというよりは、この学生はビジネスを専攻しており、2年学習する予定なので、2年間の居住許可を与えてやってほしいというようなお願いがインドネシア語で書いてありました。

■ Study permit
VITASをとるときにすでに大学が用意してくれているものです。
入国時にイミグレに渡していると思います。大学がメールで送ってくるので電子データであるはずです。

■ スポンサーのレター
大学が用意してくれます。書類を見ると、Jamin(Guaranteeの意味)という言葉を使っているので、保証書のようなものかもしれません。
"Sebagai penjamin, kami menjamin dan bertanggung jawab penuh terhadap…"

■ IDカードのコピー
見るとスポンサーのIDカードのコピーでした。

■ パスポートのIDページのコピーと入国時のスタンプ
(今回は白いシールだが)ページのコピー

■ VITAS
警察に出すのと同じです。

■ Arrival card
これはないと言ったらなしでよいと大学に言われました。実際提出した書類に入っていません。
おそらく昔はたしかに手書きで入国/出国カードを書いて、入国カードはイミグレでとられ、出国カードの半券は残していた記憶があります。
そのことを言っているのかもしれません。

■ Application form No.24
情報ではイミグレが用意すると書いてありましたが、大学が用意してくれました。

2.イミグレに行く

イミグレに出す書類を大学から受け取り、申込書を記入したら、手続きでかかるお金を用意します。
ITASの費用が200万ルピア、MERPの費用が175万ルピア、合計375万ルピアです。事前にイミグレーションオフィスのウェブサイトでご確認ください。
4万円握りしめ、両替所に行って必要なルピアをゲットしてからイミグレに向かいました。

(1)書類を提出する

イミグレはジャカルタのときとは違いそんなに人でごみごみしているわけではなく、整然としていました。

イミグレの玄関

大学からは2階に行けと言われてましたが、念のため建物の入り口の警備員に”ITAS”はどこに行けばよいか聞いたら、2階にいけと言われ階段までつれていってくれました。
2階に行ってみるとがらがらで、昼休み中で13時まで待たないといけないからでした。

Breakという札を置いていなくなっている

13時が近づくにつれ人がどんどん増えだし、受付カードや順番待ちカードもないのに、最初に来た人とどう区別するんだろうと心配になってきました。
13時にばらばらと職員が席につきだしたら、早速慣れた感じのインドネシア人がパスポートの束をかかえて先に行ってしまいます。

行動あるのみと思い、誰もならんでいない職員の前に行き、受付はどうすればよいのかかと聞きました。何の受けつけかと言われ、「ITASです」と言ったら、その職員の横に座っている人がITASの担当で、そのまま受け付けてくれました。

更新か?と最初言われ、更新じゃなくて新規だと言ったら、急に真剣な顔で書類を見だします。中身をぱらぱらとみてそろっていると思ったのでしょう。パスポートを出せと言われパスポートを出しました。

するとピンクのファイルを渡してきて、そこに記入しろといいます。どうやら、私の書類を挟むためのファイルのようで、表紙に名前やパスポート番号を書かないといけません。
名前、パスポート番号、国籍はかけましたが、他は意味が分からないので聞きに行ったところ空欄でよいと言われました。
そのあと、職業は?と聞かれ、マハシスワ(学生)と答え、学部は?と聞かれBusinessと答えます。

ここまで終わると、次は下に行って金を払ってこいと言われ金額がかいてある紙を渡されます。あとから思い返すと、下のPOS(郵便局)で払ってこいと言われた気がします。
下と言われても広いしどこかわからないので、入口の前にいる警備員に紙を見せて支払う場所はどこか聞いたら、外のPOSだと言われました。

敷地のゲートを入ってすぐにプレハブ小屋みたいなのがありましたが、それがPOSでした。

一番左がPOS 一応警備員が2人座っているが、門の目の前
この男性が横にいる状態で支払った

金を払うとレシートをくれるので、そのレシートをもって、2階の窓口の担当者に渡します
すると、白い紙をくれ、明日写真を撮りに来いと言われました

字が途中で切れている紙。
8/29まで有効と書いてある。4日で完成させないといけない

一応下見でもしておこうかと思い、撮影部屋の中に入ろうとすると、明日と言っているにこいつ分かっていないなという感じで、「Besok、Besok(明日の意味)!!」と後ろの方でどなっている声が聞こえました。
仕方ないのでまた明日来ようと思い家路につきました。

(2)写真撮影と指紋登録

さて翌日です。授業が8:00-10:00なので、授業が終わったらすぐにバイクタクシーを呼び、イミグレに向かいます。
到着したら2階に上がり、さっそく写真撮影の部屋に入ろうとすると、中に座っていた撮影係の女性に、「先にカウンターで受付してこい」と言われます。
カウンターに行き、昨日もらった紙を出すと、昨日提出した書類一式とパスポートが入ったファイルを渡され、順番の番号札をもらいます。
D-15でした。カウンターの上にあるディスプレーに順番が出ていますので呼ばれるのを待ちます。

ディスプレイに表示される。さらに放送でも呼ばれる(英語)

アルコール消毒をすると席に座れと言われ、写真を撮ります。
撮影のときに眼鏡は外すように言われ外しました

写真の次は指紋です。
左手小指から順番に左手親指まで、次は右手親指から順番に右手小指まで全ての指の指紋をとります。
昔はスタンプ台に指をつけて紙に押してましたが、進歩してます。

最後パッドに電子ペンでサインしろと言われ、サインしたら2日後にパスポートを取りに来いと言われました。金曜日に言われて火曜日に来いということは2営業日後ということなんでしょう。

奥の試着室のような中に椅子があり座る。

(3) パスポートを受け取る

火曜日になりました。この日も授業は8:00-10:00なので、授業が終わると早速イミグレに向かいます。
2階の受付にいつもの白い紙を出すと、ちょっと待っていろと言われ、10分後くらいに呼ばれました。
スタンプが押してあるパスポートを渡してきて、1階に行きこのページをコピーして持ってこいとのことです。
コピーしてどうするのかよく分からなかったのですが、言われるがまま1階に降りていきコピーの場所を探したもののわかりません。仕方なく聞くと、外に店があるからそこでコピーするんだと教えられました。
たしかに店があり、1枚1000ルピアでコピーしてもらえます。

入ってきたのとは逆の出口を出て右手
コピー

それを2階にもっていくとカウンターの人が受け取って終わりです。

コピーなんて自分でやればいいのに、なぜわざわざ他の店でコピーさせるのか謎ですが、もしかすると業者との癒着で、コピー代を落としているのかもしれないなと勝手に妄想を膨らませます。
375万ルピアも払っているので、普通はその中にコピー代も含まれているはずですよね。

(4)e-ITASを受け取る

e-ITASはメールで来ると聞いているのにイミグレからメールがないので、International Relation Officeなら何か知っているかもしれないと思い、授業のあと行ってみました。
スタンプを押してもらってから2日たっているのに、まだメールがないので、もし問題がありそうであればイミグレに聞いてもらえないだろうかと相談しました。
すると、彼らのメールをチェックしてくれ、無事届いていることがわかりました。
なぜかOnlineのITASは私のところにメールせず、大学にだけ送るようです。

大学から転送してもらったメールの日付を見ると、8月29日(Tue)13:25になっていましたので、パスポートを受け取った日に(しかも受け取って2時間後くらい)にe-ITASをメールしてくれていたことになります。

A4サイズのデータと、パスポートサイズのデータの2種類送ってもらいました。小さいほうを持ち運ぶようにしようと思います。

これはA4サイズの方

ITASが届いたので、次は銀行口座開設に入ります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?