見出し画像

バンコクで驚いたこと14選 2025年1月

10年以上ぶりのタイで、いくつか驚いたことがあったのでまとめました。
成長し続けており、また変化すると思います。
なので2025年1月時点の感想としています。


1.街なかで普通に大麻を売っている

街なかに、普通に大麻ショップがあるんです。

緑の葉っぱが目印

最初は気づきませんでした。
高校の同級生とバンコクの日本居酒屋で飲んでいるときに教えてもらい、意識して眺めてみるともうやたらとあるんですよ。

タイで大麻が合法化されたためですね。

聞くと、日本大使館は日本人に大麻を使用しないよう勧奨しているようで、医師が処方箋を書くなど医療行為に限られているようです。
ただ実際は日本人の若者は気軽に試しているとも聞きました。

タイ、カンボジアは昔から大麻はありました。
当時ガンジャと言っていましたが、安宿でバックパッカーたちがやっていました。

2.エスカレーターの片側を空ける

右側に立ち、左側を歩く人のために空ける習慣が根付います。
地下鉄、モールのエスカレーターで普通にみられる現象です。
守らないのはグループで行動する外国人旅行者で、タイ人は基本普通に守っています。
日本みたいで驚きます。

分かりにくい写真ですいません

3.ちゃんと列を作って並ぶ

1列になり真っ直ぐに並んでいるのを見ます。
電車でも降りる人をちゃんと待ってから乗り込み、とても秩序立っているのです。
エスカレーターでも歩かない右側に長い列ができ、左はガラガラなんですが、ちゃんと並んでいて、左に行く人は歩きます。

インドネシアでは永久にできないでしょう。

4.地下鉄に電波が飛んでる

わたしの記憶だと日本の地下鉄は携帯の電波が飛んでいなかったと思います。
バンコクではMRTで電波がしっかり飛んでいて、普通にスマホをしてます。

5.酒の販売時間が限られている

インドネシアのように酒が手に入りにくいとか、高いという問題はないのですが、昼の11:00から14:00と夜17:00から24:00以外、酒の販売が中止になります。

セブンイレブンの冷蔵庫

タイのようなある種自由な国がこんな規制をするとは、とても意外に感じました。
わたしの中で、タイはインドネシアのバリと同じポジションです。
リゾートで多少羽目を外しても許される雰囲気があります。

わたしが驚いていると、アダルトサイトの閲覧も禁じられていると教えてもらいました。
これも意外でした。

インドネシアはイスラムの国ですし、ある種当たり前の世界なんですが、タイの開放的な雰囲気からすると、かなりのギャップを感じます。

インドネシアでも、アルコール販売時間の制限をやるんじゃないかという気がしてきました。
断食期間中は販売が禁止されているので、似た要領でできてしまうでしょう。

6.トゥクトゥクが暴走族のよう

トゥクトゥクというのはバイクのエンジンに荷台をつけて何人も乗車できるようにした乗り物です。

インドネシアだとバジャイといい、インドのメーカーの名前から来てます。実際インドから輸入されたりライセンス生産されていました。

今バンコクのトゥクトゥクがやたらとうるさく、聞くとマフラーを改造するのが流行っているらしいです。

うるさいのが来たぞと思って振り向くとトゥクトゥクだったというケースが多いです。
昔はそんなイメージはなく、むしろ古すぎて排ガスが問題なくらいでした。

高校の同級生は、コロナ空けくらいから増え始めたと言っていました。
あまり知的とは言えない層の人たちですから、くだらないことに時間とお金をかけてしまうのは避けられません。
政府が規制をかけて皆が不幸になる流れを止めるべきなんじゃないかと思いました。

むしろ装飾に金をかけるべきだと思います。

7.街のど真ん中の公園に2メートルのオオトカゲが生息

ルンピニー公園という大きな公園があり、市民の憩いの場、かつ朝、夕はランニングやウォーキングで賑わいます。
わたしも朝走り、とても気持ちが良い場所で住民がとても羨ましかったです。

広々しているのでたくさん人がいても全く気にならない

こんな場所に普通にオオトカゲがウヨウヨいて、道路をのしのしと横切るらしいのです。

朝は木の上にいるよと聞いて注意して見るといました。
コモドオオトカゲより機敏な動作をしています。見た目もすらっとしていてトカゲ感があります。
コモドオオトカゲはトカゲというより恐竜っぽいがっしりした体つきをしていますし、のっそり動きます。
皮の質感が全く違います。バンドンのトカゲはヘビに近い皮をしていて、コモドオオトカゲは鎧のような皮です。分厚さがかなり違うと思います。

結局見たのはこの一匹だけ

なぜ木の上にいるのかといえば、野良犬に襲われるリスクがあるので夜は木の上に避難すると聞きました。

性格はとてもおとなしく、人を攻撃することはないと聞きました。
高校の同級生によれば、池にたくさんいる魚を食べて生息しているようです。写真も見ました。結構魚が大きいので、これなら大きな図体を維持する食事には困らないでしょう。

何も予備知識なしで見ると、かなりビビると思います。
留学時代のタイ人のクラスメイトに聞いてみたら、バンコク市民はみんな怖がっていると言ってました。普通の感覚でよかった。

でも今まで噛まれた人がいると聞いたことがないらしいです。

8.性別が21種類もあるらしい

タイは性的マイノリティー(LGBT)にかなり寛容な国で、人数も多いと言われています。
マイノリティではあるものの、肩身の狭い思いをしている様子は全くなく、むしろ堂々としていてとても開けっぴろげです。

目立つのは男性の体で生まれ、心は女性というタイプで、モールの化粧品コーナーやレストランの給仕としてかなりの頻度で見かけます。
彼らはサービス精神旺盛で明るく、こちらも楽しい気分になりますし、実際化粧が無茶苦茶上手らしいです。

21の分類があるというのは、例えば体、心、性的指向のいずれか、あるいは複数で普通と逆になっているとかの組み合わせで、よくわからないのQまであるため増えます。
あとはおそらく、タイは性転換手術も盛んというので、どこまで変えたかでも差をつけていそうです。豊胸、陰茎を切断、喉仏を取る、ホルモン注入、膣の成形など。

インドネシアでもオカマはいて、バンチと呼ばれていますが、タイほど大っぴらではなく、普通は隠すと思います。

高校の同級生に聞いたら、バンコクのプライドパレード(LGBTの祭典)は世界中から2万人以上参加してかなりの盛り上がりだったそうです。
パレードの出発点が丁度彼の働くビルの前だったらしく、壮観だったと言ってました。

東京では1万人くらいですから多いです。
わたしは前職のダイバーシティー推進のチームに入社同期がいたので、会社のブースに家族で参加したことがあります。日本らしく組織だった感じがしました。

サンフランシスコのプライドパレードは参加したことはありませんが、大渋滞になるので意識してました。
参加者100万人規模なので、とんでもないレベルです。

9.大学生が制服を着ている

お揃いのTシャツやトレーナーを着ているのではなく、高校生の夏服みたいな感じの本物の制服です。

https://www.sa.chula.ac.th/cu-uniform/

今回チュラロンコン大学を見に行ったら、高校生だらけに最初見えたくらいです。
制服だと確信したのは、大学生協みたいな場所で売っていたのと、制服姿の学生たちが、大学のテキストを買っていたからです。女子大生は化粧している時もあるので、見慣れないと相当に違和感があります。

写真のような白パンは見なかったです。ネクタイはしてません。
生協でネクタイは売っていました。かなりチープな作りでしたので安かったのですが買いませんでした。

あと、女子大生はパンプスは履かずほとんどの学生が白いスニーカーを履いていました。
チュラ大のウェブサイトでは、高学年は革靴を履くとありましたので、たまたま1年目の学生をたくさん見ただけかもしれません。

10.チュラロンコン大学のスクールカラーはピンク

チュラロンコン大学は王様が作ったタイ最古にして最高峰の大学です。
日本で言えば東大です。

https://www.chula.ac.th/en/

日本だと日大、あと調べたら東京外大もピンクをスクールカラーにしてます。
なぜピンクかと言えば、設立した王様の誕生日の曜日の色がピンクだからのようです。火曜日に生まれたということです。

ちなみに、亡くなられたプミポン国王と今の国王は生まれた曜日が同じで色は黄色です。月曜日が黄色みたいですね。

チュラロンコン大学にはMBAもあります。
多分制服はないでしょう。
わたしはちょっと制服着てみたいなと思いました。
あまりの似合わなさで周りをドン引きさせてみたいですね。

11.タイ人は自分が生まれた曜日を知っている。

上の続きですが、王様だけではないんです。
アユタヤツアーのガイドさんによれば、全員知っているものだそうです。
生まれた曜日によって守護仏も異なります。

日本人の血液型好きに匹敵する衝撃ではないでしょうか。
他の国では誰も気にしていないことを気にする現象です。

曜日はタイだけでなくミャンマーも同じだというので、上座仏教あるあるなのかも知れません。
わたしが昔ミャンマーを旅し、ヤンゴンのシュエダゴンパゴダに行った時、自分が生まれた曜日の守護動物をお祈りするよう言われ分からずに困った記憶があります。

前職のバンコクオフィスを訪問したときに聞いたら、日本人でも自分の生まれた曜日を把握していて、曜日の色も意識してました。
訪問したのは火曜で、曜日の色はピンクなんですが、「ピンクのアイテムをつけてくるのを忘れた」という会話が自然に出てきました。

12.タバコを吸う人をほぼ見ない

歩きタバコを見ないです。
客待ちのトゥクトゥクの運転手、バイクの運転手、労働者風の人たちも吸っていません。
フードコートなど食事の場所、カフェでさえ、タバコを吸う人をほぼ見ないですし、灰皿も見当たりません。
飲み屋でさえタバコを吸っていないし、灰皿がなかったです。
かなり厳しく規制しているんじゃないか思います。
インドネシアでも早くバンコクみたいになってほしいですね。

13.タイ人に給与を抜かれる

台湾と韓国に1人当たりGDPで抜かれたばかりですが、バンコクで日本の駐在員の給与より、タイ人の同クラスの給与の方が高くなっていると聞きました。
例えば、日本で課長クラスは現地法人では部長のポジションで赴任します。

日本で平社員は現地の課長、日本の部長は現地の取締役相当です。

タイ人の部長の給与が、日本の課長級の駐在員(現地では部長)の給与より上になっています。
しかも、住宅や車といったいわゆるフリンジベネフィット(福利厚生)を入れて、なおタイ人の部長級の給与が日本の課長クラスの駐在員の給与を上回るのです。

日本から駐在させる方がむしろ安い世界になっています。

さすがに新入社員や平社員のコストは低いものの、幹部クラスになると逆転するのです。

円が安いだけの話ではなくなっているように思います。
日本企業が給与を低く抑えすぎている可能性もあります。
これだけ円安になれば、輸出型の企業は為替でかなりの利益が出ます。企業の利益率は上がっているし、内部留保もたまってきているのに、将来への投資や人への投資がなかなかできないでいるんですね。
この辺にも日本が抱える閉塞感を感じます。

わたしはかなりショックでしたね。
駐在員はピンキリとは言え、一応仕事ができる人を送り込みます。
また質が下がりつつあるといってもハードワークを厭わない日本人ですから、戦力としてはタイ人より上だと思います。

14.イミグレが完全に自動化されている

バンコクだけでなく、ジャカルタまで自動化されています。
驚きました。

まあ、日本は10年以上前から自動化ゲートがあったので、そこまで驚く話ではないかもしれません。
自動化ゲート用の特別な登録は必要でしたが、一回やってしまえばパスポートを変えない限り有効で、わたしは活用してました。
速いだけでなく、スタンプを押さなくてよいのでパスポートの残存ページを多く残せます。

タイもインドネシアも自動化ゲートの場合、当然スタンプは不要です。
イミグレはいつも緊張の瞬間なんですが、自動化になっていったい何を見ているのか、逆に今までは何だったんだと思うほどあっさりしています。

バンコクのイミグレではカメラがわたしのヒゲをマスクと認識するようで、“マスクを外せ”と警告が出て、2回も止まりました。
最後は有人コーナーに案内され、スタンプを押してもらいました。

ジャカルタの自動化ゲートはそんな誤認識はありませんでした。さすがイスラムの国です。ヒゲ慣れしているようです。

ただ、検査が終わったのか全く合図がなく、ゲートも開かず、随分時間がかかるなと思っていると、係員から「もう完了しているから進んでよろしい」と声をかけられ、分かるという感じでした。
進むとゲートが自動で開いて外に出られました。

システム改良の余地ありですね。これで一人あたり20秒くらい通過時間をロスしてますから、改善すればスループットが上がります。

23年8月に入国した時からがらりと変わっていて、世の中の進歩の速さを実感しました。
--------------

他にも10年で変化したことと言えば、渋滞のさらなる緩和、野良犬の減少、街角の乞食の減少、物価の高騰(今や日本より高い)もありますが、驚いたとまでは言えないので外しました。

久しぶりに見ると変化に気づきやすいのがいいですね。

タイにしばらくいたせいか、帰りの飛行機で見せるインドネシア人たちのいいかげんさが目についてしまいます。
「これ持ち込んでもいいよね」とダメ元で荷物チェックのところでお願いするとか、音駄々洩れで動画を見るとか、気分はインドネシアなんでしょうね。

昔、鑑真号で上海に行ったとき、中国人が食事の列に横入りする数が中国が近づくにつれて増えていったのを思い出しました。

終わり


いいなと思ったら応援しよう!