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インドネシアの意外にも売っているもの、売っていないもの【バンドンの事例/2024年】続き

前回の売っていなさそうで売っているものの続編になります。
売っていそうなのに売っていないものです。


2.売っていそうで売っていないもの

インドネシアのような高温多湿の国で、自分を甘やかす傾向があるインドネシア人なら快適さのためにお金を使いそうなものなのに、なぜか普及しない事柄がいくつかあります。

(1)顔拭きシート

マンダムが頑張っている割にはないんです。しかもこれだけ暑くて汗ばむ国なのに。
インドネシアは、日本でいう箱ティッシュのことを「Tissue Wajah:Facial Tissue」と呼び、顔の汗をティッシュでふく習慣があります。

このティッシュで顔の汗を拭う光景は、インドネシア各地を旅行しても共通で見られる光景で、このティッシュがあるために高価な不織布を使う顔拭きシートはないのかもしれません。

(2)消毒用シート

顔拭きシートと類似商品で、消毒用のウェットティッシュが売っていません。
インドネシアではジェル状の消毒材が売っていますので、ジェルで代替している可能性はあります。
レストランで出てくるおしぼりも、普通の布のおしぼりです。
あるいは出てこないか。

(3)ブラシの部分が短い歯ブラシ

わかりにくい表現で申し訳ありません。
インドネシアに売っている歯ブラシは、なぜかブラシの部分が妙に長いのです。

日本の歯ブラシのような形状がなく、インドネシア生活が長い人は日本に一時帰国すると買って帰るくらい無いです。

あきらかに磨きにくいと思うのですが、なぜなんでしょうか。

(4)ゴアテックスを使った商品

Eiger(アイガー)というバンドン発のアウトドアブランドがあり、直営店を展開しています。店づくりはとても立派で、商品のデザインもなかなかのものです。
わたしはたまに見に行くのですが、雨具、くつ、ウインドブレーカーにゴアテックスを使った商品がありません。
わたしがゴアテックスを使った商品はないかと聞いても、店員はゴアテックス?という反応で、聞いたことがあるなという店員がたまにいるくらい。

これだけ高温多湿で雨が多いのに、なぜゴアテックスがないのか?みんな汗で蒸れ蒸れの状態で山に登っていのだろうか。
ゴアテックスに限らず、登山のギア関連の商品はここまで無いかというくらい売っていません。

ランニングに比べると、登山はまだまだ普及していない可能性があります。

(5)入れ歯用洗浄剤ポリデント

まだ入れ歯の人が少ないんでしょう。
歯が抜けても経済的な理由で放置でしょうし、高齢者が少ない国です。

あるいは、ポリデントを使わずに洗っているのかもしれません。
もう少し高齢化が進んできたら、見かけるようになるかもしれません。

ちなみに老人用のおむつも当然売っていません。
寝たきりのまま生きながらえるような医療にお金をかける国ではないんです。

多くの人が薬は高価なので買えません。
わたしの住んでいる寮のスタッフも、近所の猫が薬を与えられているという話を、なんて贅沢な話なんだと感嘆しながら聞いていました。
人間でも満足に薬を飲めないのに、動物の分際で薬を飲んでいるか?という感覚なんでしょう。

(6)スケジュール管理帳、手帳

どこかに売っているのかもしれませんが、まだ発見できていません。
9月が入学シーズンなので売り出すかなと思ってみていたのですがないですし、1月もありませんでした。
紙は使わず、オンラインで管理しているのかもしれないですね。

それ以外の文具は質を問わなければすべてそろいます。
暗記用のカードはないかも。表に英単語、裏に日本語の意味を書いて覚えるやつです。

(7)スーパーやコンビニに総菜コーナーがない

まずゆで卵、温泉卵、味付けたまごが売ってないなと気づきました。
それから、これだけ揚げ物好きなインドネシア人に対し、なぜスーパーで揚げ物を売らないのだろうかと不思議に思いました。

古くなった肉や魚を加工して売ればロスが少なくなるのにどうしているのだろうか。

インドネシア人スタッフが賞味期限が切れたものを無料でもらいたいと思っているから、加工して売るなんて余計なことをしないからなのだろうか。

ある日系の繊維会社(念のためわたしの当時の投資先ではありません)で、おかしなくらい低品質の生地が生産され、不良率がなかなか下がらない問題がありました。
その会社をローカルの繊維会社に売却したら、インドネシア人従業員が意図的に不良品を出しそれを地元に企業に払い下げて金にし自分たちで懐に入れていたことが判明しました。
それをやめさせたら黒字化したと言います。どれだけ好き勝手やられていたのかということです。

(8)賞味期限切れ間近の商品のセールがない

日本食スーパーパパイヤだけで行われていて、他ではありません。
パパイヤでも基本刺身だけです。
閉店時間が近づいてくる夜の時間帯に刺身が安くなり、インドネシア人にも有名です。それだけインパクトがある現象ということでもあります。

パパイヤ以外で見ないのは、賞味期限など誰も気にしていないからだろうと最初は思っていました。要は賞味期限が切れてもそのまま売っているんじゃないかと思ったのです。

ところが、賞味期限には敏感です。
コンビニでパンを買うと、聞いてもいないのに「x月x日が賞味期限だけどいいか?」と聞いてきます。

それなのに、賞味期限切れ間近のパンを安く売ったりしないのです。オニギリも同じです。

わたしは、期限切れにより従業員が払い下げを受けているかもしれないと思っています。
スーパーに惣菜コーナーがないのは何故かと同じ理由です。

(9)くつ磨きをする人あるいはコーナー

物ではなくサービスなのですが、靴磨き屋がいなくなりました。
昔はジャカルタにいた気がするんですよね。
日本もあまり見なくなったので、世界的な傾向かもしれません。

合鍵と靴修理サービスの店が日本だとありますが、インドネシアには合鍵だけがあります。
靴修理はたぶん探せばどこかにあるんだと思いますが、まだ見つけられずにいます。


3.売っていそうで売っていなかったが、最近見かけるようになったもの

(1)日傘

昔は全く見ませんでしたが、最近は1日に2,3人は見るようになりました。
ただし、日傘というよりは普通の雨傘を日傘代わりにしているように見えます。

(2)携帯型の小型扇風機

日本だとかなりの頻度で目にする手でもつ扇風機です。
インドネシアでも見るようになりました。
でも、日傘よりも頻度が低く、売っている場所もまだ見つけていません。
ジャカルタから先に広まっていくんじゃないでしょうか。

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話は変わりますが、わたしのクラスメイトの1人が最近2週間ほど、日本に滞在していました。
先生の手伝いで芝浦工業大学に行っていたのです。

どうだっか聞いたら、「日本は最先端のものやサービスがたくさんあった。インドネシアでも将来同じになるから、アイデアを持って来れるんじゃないか。」と頼もしいことを言ってました。

例えばどんなもの?と聞いたら、日傘、携帯扇風機、濡れ不織布フキン、首につけて冷やす器具と言っていたのです。
日傘はインドネシアでは雨傘を指すのに対し、日本のUVカットには驚いたと言っていました

日本の暑さ対策はとても優れていて快適に過ごせると感動していました。

最後にメイン画像の写真は、分別ゴミコーナーです。置くだけ置いて教育しないから、全く守られていません。

おわり


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