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アメリカ横断引越し日記 3日目 Carlisle ARからAmarillo TX

2010年8月22日日曜日 晴れ

朝から3日連続の正体不明の電話で6時に起こされ、たっぷり寝るという目標が早くも失敗に終わる。
腰の調子は思ったよりもよいが、全体的に疲れが残る。

エンジンチェックランプ(注1)がどうかと思ったが、やはりエンジンをかけたときからずっとついていて、結局一度も消えなかった。
坂道を登り始めるとすぐにランプが点滅するので、アクセルは強く踏みこめないし、エアコンも悪影響があることが分かったので登り坂のときはつけなかった。

そのためか、熱中症気味になってきて頭がぼうっとする。濡れタオルを頭において、途中休憩でタオルをぬらしなおして進む。
明日はPenskeにもっていくしかない。山越えがあるのに、これでは無理そうだ。

途中で激しい下痢になった。とにかくOklahoma州に入ればInformation Centerがあるはずだ(注2)と、25マイル我慢して耐えて進んだが、そこにはなく、18マイル先とあり、絶望的な気持ちになった。

途中で何度も路肩に止めて野ぐそをしようかと迷ったが、なんとか行き着き、トラックを降りてからトイレに行くまで、何度も止まり、波を乗り越えて着いた。これが今日一番きつかったことかもしれない。

昼飯はアメリカのご飯という感じだった。揚げ物はないが、鶏肉と腹の中に詰める小麦粉に、グレイビーソース(注3)がかかったやつ。
アメリカ人はこれでもご馳走なのだから、本当に質実剛健だ。

その後は、何度も安ホテルがあればと思いながら進んだが、発見できず、結局Amarillo(注4)まで来てしまった。今日も600マイル以上走ったことになる。
遅いスピードだったので、昨日より乗っている時間は長い。

今日のよかったことは、景色。Texasに入ると、本当にすばらしい眺めだった。何もない平原が続く。これは金と時間をかけても見る価値があったかもしれない。

服が汗まみれなので、洗濯する。頭の熱中を取るため、ぬれた状態の服を頭にのせて冷やす。


メイン画像はI-40ではないがAmarillo近郊の牧場(トリップアドバイザー提供)テキサスは本当にこんな景色だった。

(注1)記憶が定かでないのだが、表示のエンジンの絵のところがオレンジ色に光っていた。あるいは車の説明書を読んで、エンジンランプと認識した気がする。
これが点滅し始めると壊れるんじゃないかというプレッシャーが強くなり、エンジンをいたわろうゆっくり走った。

(注2)アメリカは別の州に入ると必ずと言っていいほどInformation Centerの建物があり、州の案内を掲示したり無料の地図を置いたりしている。
駐車場が広いしトイレもあるので、よく立ち寄っていた。

(注3)記憶があいまいだが、ステンレスの丸皿に、白い蒸したような鶏肉と小麦粉を練った詰め物が粘土のようにおいてあり、そこに茶色いソースがかかっているだけの料理だった。スープもついていたかもしれない。
店の雰囲気はこじゃれており、日曜のランチで店も混んでいた。

(注4)Amarilloといえば、私の世代が手に汗にぎって観戦したプロレスラー、ザ・ファンクスのテリーファンク、ドリーファンクJr.兄弟の育った町。テリーはまだAmarilloに住んでいるらしいです。
私の頭の中で、”ザ・ファンクスの入場です!”というリングコールとともに入場曲スピニングトーホールドが流れました。

補足
テキサスについて一般的にアメリカ人がイメージするのは、荒くれ者というものです。あとは根性があるとか。
私の世代ではプロレスラーのスタンハンセンがまさにテキサスのイメージ。
デューク大学でも自己紹介でテキサス出身という学生がいると、お決まりのツッコミがありました。彼らも自分でネタにしてました。

ロースクール時代の話をすると、テキサスは未だに死刑制度を維持している後進的な州という扱いですし、非常に保守的な地域です。
ちなみに、日本が死刑制度を維持しているというと、かなり驚かれましたね。Are you joking?という反応です。先進的なイメージとギャップがあるようです。

街中ではかなりの高い率で、ピックアップトラックを運転するカウボーイハットの男性を見ました。

北カリフォルニアではほぼ見ないです。いたら相当な田舎者だと馬鹿にされそうです。内陸に行けばカリフォルニアといえどもカントリーロードがあり、走っている人もたまに見かけます。大抵はおじいさんですけどね。

【コラム雑感】
アメリカの食事ってどうなの?


①基本的に質より量
カリフォルニア州、大きな都市のちゃんとしたレストランは美味しいので別格として、他は大なり小なり質より量を求めている。
とにかくすべてが多い。そしておいしいとは言えない。

②残したものは持ち帰り
量が多いので食べきれないが、余った食事を持ち帰るというと、容器をくれる。普通のことなのでなんの遠慮もいらない。

③調理方法や付け合わせを選ばなければならない
メインを決めたらあとは勝手にセットで出てくることはない。サイドディッシュの野菜をこのなかから2種類選べとか、ポテトの調理法を選べ(マッシュ、フライなど)。
ちなみにコメは野菜として扱われていました。私のころは。

朝だとポテト以外に卵料理の調理法を選びます。それとベーコンの焼き具合も指定しなければなりません。
それ以外に、たかがファストフードでも皆細かい注文をだしてます。玉ねぎを入れるなとか、ピクルスを抜けとか、チーズがどうとか、挟むパンの種類とか。

④チップは必ず払う
ファストフードでは払わないが、食事をサービスで運んできてくれたり、オーダーをテーブルで聞いてくるところはチップを払います。
私の頃はランチで総額の15%、ディナーで総額の20%が相場でした。

⑤店の格
テーブルが木むき出しのままか、テーブルクロスがかかっているかで、カジュアルか高級店かが区別できます。
テーブルクロスがかかっている方が高級店というのが私の印象です。
あとは紙ナプキンか布かで、布の方が高級店です。

⑥ファストフードのドリンクはおかわり自由
私は最後にたっぷり入れて持ち帰るのと、小さいサイズで何度もおかわりするのはケチ臭くて恥ずかしいと勝手に思い込んでいたため、特に旅行中は大きいサイズにしてました。アメリカの大きいサイズは本当に大きいです。

また、レストランで英語が通じず苦労する日本人は多いと思いますが、ファストフードの店員は私の感覚では最も理解してくれない人達です。学歴とノンネイティブの英語に対する理解力は比例するというのが私の自説です。

ですから、店で英語が通じなくても気にしないでくださいね。

大陸横断日記所感、過去のブログ記事より引用

To be continued.


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