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ランプン州の旅 船とバスを乗り継ぎ深夜バンドンに戻る

スマトラ島からジャワ島に行くには、船でスンダ海峡を渡る必要があり、頻繁にフェリーやスピードボートがバカウの港から出ています。

バカウまで移動し船のチケットを買うのも良いですが、バスで一気通貫で行くのが1番簡単そうです。
船の接続、ジャワ島に入ってからジャカルタ、バンドンまでの移動、乗換が面倒くさそうです。
毎回チケットを買わないといけないし。

でも結局うまくはいかず、乗り継ぎコースながらなんとかバンドンの外国人寮にたどり着きました。
朝8時にホテルをチェックアウトしてから16時間経過後の深夜0時過ぎでした。


1.朝風呂に入りに温泉へ

昨夜は真っ暗すぎて困ったので、朝明るくなってから向かう。
先客が3名いて静かに温泉に浸かっていた。

聞くとこの近所で生まれ育ったというので、この温泉が昔はどんな様子だったか聞いてみた。
昔から変わらずあるが、2007年の地震(スマトラ西部パダン沖地震)の影響か、温度が低下したそうだ。あと昔は単純温泉(タワール)もあったと言っていた。

このあたりの山には5ヶ所温泉が出る場所があって、ここよりずっと熱いそうで、行ってみたかった。が、雨も降っているし諦めた。

おじさんは地元民だが民族はスンダで、スンダ語をしゃべる。ランプン州、カリアンダ共にたくさんのスンダ人が住んでいるようだ。
奥さんはランプン人で、彼はランプン語も分かる。

温泉は雨のせいか昨日の透明感を失っていた。それでもハイレベルの温泉であることには変わらない。

2.バスがない

ホテルの人にバス乗り場までバイクで送ってもらう。
広い駐車場にはパレンバン行きのバスが休憩中なだけで、あとはがらんとしていた。

チケット売り場には鍵がかかっていて誰もいない。聞くとまだ来ていないそうだ。
8:30は早すぎたかもしれない。

わたしはバスターミナルから道を挟んで向かいにある食堂で、コーヒーを飲みながら様子を伺うことにした。

5000ルピア(50円)

9時を過ぎてもチケット売り場は開かないし、バスが通りかかることもない。

わたしはだんだん不安になってきて、ジャカルタ行きのバスはいつ出るのか売店の人に聞いてみた。
すると夕方までないと言う。
それは困った。

まずはなんとかしてバカウの港に行こうと、バスかトラベルが通りかかるのを捕まえようと店の前で待っていると、ラッキーなことに、ものの5分で車が停まった。

バカウ港まで5万ルピアで行ってもらう。
道は比較的すいていて、30分ちょっとで港に着いた。

3.バカウの港で2時間待ちぼうけ

バカウ港の建物は、未来のインドネシアに来たかと思うような近代的な建物

運転手にはFerizyのアプリでしかチケットを買えないと言われていたが、だめ元でチケット売り場に行ってみた。
すると、1階のインドマレットで買えるという

行くと買えた。わたしのような時代遅れの人間にもちゃんと対応してくれる。

船はエグゼクティブとスタンダードがあり、前者は9万ルピアと高い代わりに1時間で着く。
スタンダードは3万ルピアで2時間半かかる。

わたしは見た目が外国人なためか、エグゼクティブと思われ、最初からエグゼクティブを用意された。

問題は出発時間で、12時出発という
2時間以上待たないといけない
船はすでに横付けされているのに

脱日本おじさんさんお気に入りの標語"We Bridge the Nation"

とても快適な場所だから、待ち時間はそんなに苦痛ではないが、時間がもったいなかった。

4.船の様子

なかなか立派で、綺麗に使われている船に驚く。これまでの旅で乗った船とは全然違う。
さすがエグゼクティブだけのことはある。

無料の席も十分快適そうだが、わたしは追加料金6万ルピア払い、VIPラウンジを使うことにした。
Wifiもあり高速

無料席、船員に「寝るならここがいいぞ!」と言われた
無料席、この雰囲気は好き
カップラーメンを食べるのに良さそう
VIPラウンジ、最初誰もいなかったが、あとから9組やってきてほぼ満席。インドネシア人の所得が上がってきたのか
チケット売り場、"おす"という日本語が見え、聞くと元日本の船だった。

VIPラウンジは、おしゃべりなたくさんのインドネシア人、電話しまくり、イヤホンを付けずに動画を楽しむインドネシア人により、ラウンジ感は消えいつものインドネシアになっていた。
今のインドネシアの経済力では、10万ルピアは取らないとVIP感は出ないかもしれない。

ラウンジはランチボックスがつく

パン、ジュース、水、それにコーヒーを入れてくれる。

5.チレゴンの港につく

メラク港と言う。
船は定刻の30分遅れで出港し、1時間遅れの14時に到着した。
とても快適な船旅だった。

ジャワ島側の港にも立派な建物が建っている。
”バスターミナルはこちら” の案内に従って進むと、いかにもインドネシアらしいムッとする熱気のバス乗り場があった。

なんとバンドン行きのバスがある。

ジャカルタに1回出ようと思っていたが、これで帰ることにする。
バンドンのどこに着くかで、その先が大変だけど、ジャカルタで乗り換えるのに比べればましだろうし、何より安いだろう。
出発の15時まで1時間近くあるので、長旅に備え腹ごしらえ。

15000ルピア(150円)

バンドンだけでなく、チルボン行きやタシクマラヤ行きまである。

6.バスでバンドンに向かう

15時に出発するというのに、15時になっても乗客はわたしを含め3人しかいない。
そしていつも通り定刻になってもバスは動く気配がない。
何しろ運転手がいないのだ。

追加の2名を乗せ、バスは15:20に動き出した。
料金は13万ルピア(1300円)
安い。

バンドンの到着場所はLeuwi Panjangバスターミナルで、寮から10キロくらい離れている場所のようだ。
グラブを呼ばないといけないので、できれば深夜着は避けたい。

出発から1時間半後、バスはセランの町で高速をおり、バスターミナルで停車した。
すかさず何人もの売り子がバスに乗り込んできて、食べ物や飲み物を買えとしつこい。ウクレレ奏者までやってきた。
しかも2組。

セランはバンテン王国があった場所で、ジャカルタから来やすいから、いつか来たいと思っていた町だ。

なんだか長いこと停まるなと思ったら、ターミナルにあるモスクでお祈りしてた。

その後もバスはしょっちゅう停まったり、スピードを緩め、次々と物売りと歌手が乗り込んで来ては営業してくる。

わたしは運転手は奴らとグルだと確信した。ショバ代を巻き上げているんじゃないか。

安かろう悪かろうの典型にあたってしまった。

途中からは順調に進み始め、なんとか0時前にはバスターミナルに着いてくれと祈っていると、通じたのか23:45についた。
ゴジェックの方がグラブより安かったのでゴジェックを呼び寮に向かう。

寮に着いたら0時を回っていた。

短い旅だったが、スマトラ島で行っていなかった場所を網羅でき、良い温泉にも巡り会え、充実した旅だった。
ちょっと休んだらまた出かける予定にしている。


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