バンドンでしゃぶしゃぶを食べるならどの店を選ぶ?
野菜不足に陥りがちなインドネシアでは、しゃぶしゃぶ食べ放題で茹で野菜をたくさん食べる贅沢は欠かせません。
しゃぶしゃぶ食べ放題の良いところは、そんなによい肉でなくても薄切りにするとそれなりにおいしいところです。
それに加え、その他のおかず、フルーツ、デザートも充実しており、とても満足度が高いのです。
価格は店によってピンキリですが、最低でも20万ルピア(2000円)は覚悟しないと質は担保されません。
物価の安いインドネシアでは、かなりの贅沢といえます。10食分に相当する価格なのです。
今回はわたしの好きなバンドンのしゃぶしゃぶ食べ放題屋を、好きな順、よく行く順で並べてみます。
ローカル情報すぎて申し訳ありません。
1.Hachi Grill
ここはわたしの中では断トツのトップです。
寮から3キロくらい離れているので、交通費がかかりますが、それでも行きたくなる素晴らしさ。
ここはもうすべてにおいて質が高いです
- 野菜の種類がそこそこ豊富でかつ新鮮、みずみずしい
- えび、イカ、魚(白身、サーモン)、ムール貝と海産物も豊富
- ポン酢とゴマダレがある。他の店と違い、日本の味に近い。
- 肉がまあまあよい。
- おかずの種類が豊富で、かつ味がよい
- うどんがある。締めのうどんが楽しめる
- ドリンク(飲み放題)の種類は及第点
改善を求めたいところ
- アイスの種類にバニラがない。仕方なくドリアンにしているが、やはりアイスの基本形はバニラ
- 灰汁をすてる器がない(ただ、すべての店で見たことがないので、灰汁を取る習慣がないのかもしれない)
この会社のウェブサイトを見ると、CEOが驚くほど若い女性で驚きます。一見するとキャリアウーマンというよりはギャルに見えるくらいです。
President Directorは貫禄ある渋めの男性で、結構ギャップがあります。
2.Shaburi Kintan しゃぶ里
わたしの好きなショッピングモール、Paris Van Javaに入っているお店です。
ここはJapanese Shabu shabuとうたっているだけあり、違和感のない食材で、味は若干微妙ながらポン酢とゴマダレがあります。
ポン酢にかなり砂糖を入れているのか甘いポン酢です。酢がハラム(イスラム教で摂取を禁止されている物質)で使えないからリンゴ酢とかを使っているのかもしれません。よく分かりません。
あと良い点はしゃぶしゃぶだけのメニューがあるところです。
しゃぶ里がしゃぶしゃぶ、Kintanが焼肉食べ放題なんです。
ここは平日料金と週末料金があり、週末はちょっと高くなります。
なので、平日に行くことをお勧めします。
Paris Van Javaも平日はモール自体がすいていて快適です。
【追記】
2024年11月9日
店が閉鎖されていて撤退したようです。
知人(華僑)と食事を予定していましたが、急遽近くの牛角に変更です。
知人曰く、インドネシアはシンガポールやマレーシアと違い、スチームポットよりバーベキューが好まれるから難しいとのことでした。
3.Hanamasa
日本にある肉のハナマサと同じ花正グループです。日本でもスーパーだけでなく焼肉食べ放題があるみたいですね。
調べたところ、インドネシアには1987年にジャカルタ店を出店したとありました。外食産業の海外進出としてはかなり早いと思います。
さすがに日系だけのことはあり、違和感もストレスもなく、普通にしゃぶしゃぶ食べ放題を楽しめる店です。
すべてにおいて及第点を付けられる店かと思います。他のしゃぶしゃぶ食べ放題に比べるとちょっと高めですが、これだけの質であれば高くて当然だろうと気にならないレベルです。
ここを3位にしたのは、しゃぶしゃぶだけを選べないからです。焼肉としゃぶしゃぶの両方の食べ放題しかセットがなく、あとは肉のレベルを上げていくと価格が高くなる仕組みです。
わたしは焼肉はあまり食べたいと思わないのです。年を取ったせいで、味がさっぱりしたものを好むようになりました。
寮から歩こうと思えば歩ける距離(2キロ)で、よく行くスーパーのSuper Indo(スぺリンド)とホームセンターのAce(エース)が近くにあるので、行きやすい立地なところが高評価です。
この近所にはスマホで困ったことがあると行くErafone、わたしのインドネシア株を運用している証券会社Mirae Asset(旧eTrading)の実店舗もあるのです。
4.及第点のレベルだけどたぶんもう行かないかなという店
(1)Shabu Kojo(しゃぶ古城)
ここは内装、サービス、食材の種類、鮮度、味ともに、そこまで悪くないお店です。
ただ、若干場所が遠く、価格もそれなりにするため、このクオリティーでこの価格はないかな、と思って足が遠のいてしまうのです。
特別おいしいおかずやデザートがあるわけでもなく、決め手にかける店という印象。
よかったところは従業員です。
インドネシアの従業員はみな笑顔が素敵で好印象なんですが、ここの従業員はそれに加えて一生懸命な感じがしたのです。
たまたまかもしれませんが。
(2)Jiganasuki
ここもしゃぶ古城と同じで、すべてがそこそこなのに値段がそれなりにするので、もういいかなと思ってしまう店です。
決め手にかけます。
店の内装、雰囲気、料理の並べ方、店員のレベルとかすべて及第点なんですが、微妙にしゃぶしゃぶの材料の品数が少ないんですよね。
ここは他の店にはないおかずがあります。このおかずが好きな人は選ぶかもしれません。
でも、しゃぶしゃぶを食べに来る身としては、しゃぶしゃぶのレベルを上げてほしいですね。
立地はまあまあです。わたしのよく行くタイマッサージ屋から100メートルほどと近く、道路を挟んだ向かいにラーメン38があり、日本食スーパーのパパイヤからも近いです。
なので、ついでに行く場所として悪くありません。
(3)Kakkoii Japanese BBQ and Shabu Shabu(格好いい)
見た目は素晴らしく、ワクワク感ではトップクラスです。
屋台コーナーがライブ感を出し気分を盛り上げてくれます。
価格も税込で20万ルピア(2000円)を切ってくるので、文句なし。
ただ、微妙なところがいまいちなんです。
ポン酢がない、ゴマダレはあるが味がちょっと違う、茶碗蒸しが全く出汁の味がしない、たこ焼きにタコどころか何も入っていない、魚が無い、エノキとしめじが無い、〆のうどんorラーメンが無いとか。アイスの質も低めです。アイスがあるだけでよしとすべきなんでしょうけど。
細かいいまいちの積み重ねにより、どんどんテンションが下がっていきました。
最初から日本のしゃぶしゃぶなんて言わずに、中国の火鍋、Steam potと言えば良いんです。
そうすれば最初から期待しないで済み、安い割に結構いいなとなったかもしれません。
なので、先入観を排してニュートラルな目で見れば、結構お得なお店とは言えます。おかずやデザートはかなり充実しています。
ちなみに、ここは焼肉としゃぶしゃぶの両方の食べ放題で20万ルピアを切りますので、両方派の人の印象はまた変わってくると思います。
また、立地もよく、Jigansukiと同じで日本食スーパーパパイヤがとても近いです。ついでに買い物するのによいです。
将来的にランクアップの可能性がある店ですね。
5.ちょっとどうかなという店
営業妨害になるかもしれませんが、あくまでも個人的な好みの問題ということで、ご参考まで。
(1)Sumeragi 皇
ここは安い。1000円ちょっとで食べ放題になる。しかも、焼肉としゃぶしゃぶの両方食べ放題。
ただし、それ以外にはよいところがあまりない店です。
肉はしゃぶしゃぶ肉としては厚みがありすぎ固い。また質の悪い牛肉あるあるで、灰汁が大量にでる。
野菜の種類が少ない。ポン酢もゴマダレもない。
ドリンクの種類はとても少ない。
デザートは種類も味もいまいち。
アイスクリームがない。
典型的な安かろう悪かろうの店ですが、ある意味ふりきった店で、何より安さを求める客層をしっかり狙っているので、客はいます。
華僑のおばちゃん(店主か店主代行)は片言の日本語をしゃべります。
(2)Raa Cha Suki &BBQ
ここは日本風のしゃぶしゃぶ屋ではなく、タイスキの店。バンドン市内にいくつかあり、よくモールに入っています。
食べ放題ではなく、選んだ食材ごとに個別にお金を払うパターン。
結局割高になるところが難点。
わたしの行った店(パスカルモール)はそもそも具材の種類が少なかったです。
たぶん、面積が狭すぎるのでしょう。
あとは鍋に火をかけて沸かすタイプなんですが、小瓶に入ったアルコールランプみたいなので加熱するため、火力が弱く、調節もできないのがいまいち。
スープの種類にトムヤンクンがあること、タイスキがどうしても食べたい場合に、選択肢に入るかもしれません。でもタイスキが食べたい場合、わたしならMKに行きますからね。
ちょっと中途半端な立ち位置のお店です。
6.行ったことはないがしゃぶしゃぶ食べ放題がある店
しゃぶしゃぶだけの食べ放題メニューがない(焼肉もセットになる)こと、なんとなくしょぼいんじゃないかと思って避けている店があります。
寮から比較的近く、よく行くショッピングモール「Ci Walk(チーウォーク)」内、あるいは近くにあるので立地はよいです。
(1)Gyu-Gyu Japanese BBQ
ここは2階が足つぼマッサージになっていて、3階と4階が日本風の旅館になっているところです。
店内に入って食材を見るとちょっとどうかなというイメージで避けました。景色がよいのでカフェとして使ったことはあります。
寮からCi Walkに行く途中にある店です。
(2)IKUGO Grill and Hotpot
Ci Walkの中にあり、見た目は和風でよさそうなのですが、食材を見る感じだといまいちで、この価格でこれか?という感じで行っていません。
しゃぶしゃぶと焼肉をセットにしないといけないので、その分高くなるんですよね。
でも何度も横を通り過ぎており、なんとなくいつか行きそうな予感はしています。
夕方の食事時は結構混んでいます。
【追記】
11月5日
閉鎖されています。リニューアルの可能性もありますが、何も書いていません。
結局一度も行かないままでした。
7.焼肉食べ放題
(1)牛角
一度だけ行きました。
やはり牛角は安定しています。
いくつかのコースがあり、一番安いコースにしましたが、それでも十分に満足できるでしょう。
おかずはメニューを見て注文する仕組みで、食べ放題の料金に含まれています。
それでも日本の牛角の肉の質からはかなり落ちますし、おかずもある意味ローカライズされていますので、日本人の口に合わないかもしれません。
わたしが特にどうにかしてほしいと思ったのは、たこ焼きのつなぎにイモを使っているところです。
たこ焼きは外はカリカリ、中はとろとろじゃないといけないのに、中がしっかり詰まって固いのです。好みの問題は別にして、食べ応えはあります。
(2)Oharang BBQ
ここは韓国風の焼肉食べ放題店です。
インドネシア人がやたらと勧めてきます。断トツに安くてうまい店だそうです。
調べると一人10万ルピア(1000円)ですので、普通の店の半額以下になります。
ただ、わたしはしゃぶしゃぶ派なので、焼肉食べ放題にはあまりそそられず、行く気が起きません。
結果として一度も行ったことはありません。
焼肉食べ放題好きの方は、一度トライされてはいかがでしょうか。
以上がバンドンの選択肢です。
ジャカルタに行くと全く様相が異なり、選択肢はバンドンよりはるかに多いです。
1食に20万ルピア(2000円)出せる購買層が、バンドンの10倍以上はいると思います。周辺のジャボデタベックを入れると20倍に達するでしょう。
おわり