ささやかな幸せを感じる瞬間 バンドン留学編
大げさな題名になってしまいましたが、ささやかな幸せです。しかも瞬間なのではかないものです。
それでもクオリティーオブライフを上げてくれるので、今回一例としてご紹介したいと思います。
おいしいコーヒーを飲む
家でコーヒーを淹れて飲むのは至福の瞬間です。
好みのコーヒー豆はロブスタ種。高級で薫り高いアラビカ種ではなく、どっしりして濃く重いコーヒーです。
写真のAROMA社のコーヒーを買います。バンドン本社の会社なので応援しています。
わたしにとってラッキーなことにロブスタの方がアラビカより安く売っています。
ロブスタはブレンドコーヒーやインスタントコーヒーには必ず混ざっている品種で、コーヒーの苦みやコクのベースとなります。これにアラビカ種を加え華やかな香りを出します。
高級豆はアラビカ100%となります。
ロブスタ種だけのコーヒーはなかなか飲めません。たぶん人気がないからだと思います。
なので、わたしにとってはとても貴重で贅沢なことに感じるのです。
20年前のジャカルタ駐在時代、大学時代の恩師にアメリカ留学の推薦状を書いてもらったお礼もかね、一時帰国時は研究室を訪ねていました。そのときの土産はコーヒー豆です。
ある時、先生から「家内がきみの持ってきてくれるコーヒーがおいしいからまた欲しいと言っている」と聞き、アラビカとロブスタの両方を持っていったら、ロブスタの方でした。たぶん、当時は日本でロブスタの豆を手に入れにくかったんだと思います。
アラビカはキーコーヒーのトアルコトラジャが昔から普及していて気軽に飲めます。
ロブスタは一度飲むと好きな人はハマってしまう。それくらいインパクトのあるコーヒーです。
甘いお菓子と相性抜群です。
おいしい紅茶を飲む
インドの撤退プロジェクトで頻繁にインド出張に行っていたときは、高級茶葉をよく買ってきて飲んでいました。
インドネシアは紅茶の産地なのに、インドのように茶葉が売っていません。いや、売ってはいるのですが、くず茶しか売っていません。
キュービクル状の紙に包まれて、ぎゅうぎゅう詰めになっていて、葉だけでなく茎もいっぱい入っています。
お茶のパックも安いやつは、くず茶で作られています。
わたしは節約のため、この紅茶を飲むこともよくあります。飲む紅茶の半分以上はこのタイプです。
しかし、本当に好きな紅茶は「アールグレイ」なんです。成金趣味っぽくで申し訳ありません。
アールグレイでもピンキリでして、安いやつはベルガモットの香りがいまいちです。
一番好きなのは、トワイニングの「レディーグレイ」です。アールグレイとはちょっと違うんですけどね。好きなんです。青いパックに入っています。本当に大好きなんですが、インドネシアではとても高くて1回しか買ったことがありません。
アールグレイの香りをかいでいると、かなり幸せを感じます。
モルトウイスキーを飲む
がまんにがまんを重ね、もうそろそろいいだろうと思いながらお猪口に一杯飲むウイスキーは、自分への最高のご褒美です。
ウイスキーってこんなにおいしい飲み物だったのかと、かみしめながら飲みます。
飲み方はストレートでまずは二口ほど。口内に時間差で広がっていく様々な風味、香りを確認しながら余韻とともに楽しみます。
その後ちょっとだけ(一滴)水を足して、香りと味の変化を楽しみつつ一口。さらに水を1対1(トワイスアップ)になるまで少しずつ足しながら、変化を楽しみつつ飲む。そして空いたお猪口を洗いがてら、水を入れてすすいで飲む。
わたしは2種類のモルトを持っていて、1つはハイランドのちょっとスモーキー、もう1つはライトなスペイサイドのやつです。どっちもうまいのですが、ちょっとスモーキーな奴の方が好みなのでつい飲みすぎてしまい、あと2回分くらいしか残っていません。
正月にバンコクに集合する計画にしていて、家族にハイランドパーク(オークニー諸島産)を買ってきてもらおうと計画しています。
チョコレートを食べる
お菓子は全般的に幸せを感じることが多いのですが、わたしの中でチョコレートは別格です。
勉強していると脳が糖分を欲するため、余計に甘いものが欲しくなるんだと思います。運動でも甘いものは欲しくなります。
物価の安いインドネシアでも、チョコレートはそれなりにします。日本とそんなに変わらないレベルです。
なので、普段はチョコレートの入ったクッキーや、安いチョコレート菓子でお茶を濁していますが、ここぞというときは食べます。
例えば、テストの時とか、今日は集中して論文を読みまくろうとか、論文を書こうとか、気持ちを切り替える集中を高める時に、チョコレートは向いています。
わたしが好きなチョコレートはミルクチョコレートです。ホワイトチョコもとても好きです。
ビターなやつは苦手でして、あまりおいしいとは思いません。
カカオをチョコレートに進化させた人は天才だと思います。
アザーンで起こされなかったとき
朝起きてよしっと思います。たぶん今日はいい事があるだろうと思えるくらいの出来事です。
週に1回程度しか起きない貴重なことなんです。
わたしが窓を全開にして寝ているのと、モスクが近いのが原因で、朝4:30から異常にうるさい音量でアザーンが流れます。朝はボリュームを半分に落としてほしいです。
金曜の夜から土曜にかけては、心なしかボリュームが低いか、時間が短い気がします。気のせいかもしれません。
イスラム教徒にとって大事でも、わたしにとってはアザーンは睡眠妨害そのもので、嫌がらせでしかありません。
そして眠りを邪魔されることはわたしの最も嫌いなことです。集中している時に話しかけられるよりもはるかに腹立たしいです。
なので、わたしはわたしが目覚めるほどの大声で深夜に廊下で騒いでいる学生がいると注意します。あと部屋のドアをあけ放って部屋の中で騒いでいるときはドアを閉めさせます。
離れている部屋ならいいんですが、隣の部屋でやられるんですよ。
俺の睡眠を邪魔することは絶対に許さないぞという気持ちです。
ランチのあとの昼寝
仕事をしてないので、授業がない日はよくやっています。
コーヒーを飲んでから昼寝すると、カフェインが効き始める2時間後くらいに目覚めやすくなるらしく、やっています。
わたしはインドネシア人たちがいつもニコニコ機嫌がよいのは、彼らが昼寝をしているからじゃないかと思っており、彼らの真似をしています。
昔は休みの日の朝の2度寝、3度寝が大好きだったのですが、今はしてません。歳のせいか朝すっきり目が覚めてしまい、また朝走るので寝ている暇はありません。
フルーツを凍らせておいて食べる
わたしはアイスクリームが大好きです。1週間に最低2本、多い時は5本は食べます。
インドネシアではアイスはそこら中で売っており、安いのは2000ルピア(20円)、高いのになると2万ルピア(200円)します。一番食べるのは2000から4000ルピア(20から40円)のアイスで、いわゆる氷菓子と呼ばれるジャンルのアイスです。
アイスを食べるときは当然ささやかな幸せを感じますが、もっと感じるのが果物をアイスにして食べる瞬間。
わたしが凍らせる果物は決まっていて、マンゴかパイナップルです。
コンビニで店員がカットしパックしてくれている果物を購入
価格は1万から1.5万(100円から150円)くらい
寮でわたししか使っていない巨大な冷凍庫に投入し3,4時間待つ
糖分が高いため、凍ったとしてフォークが刺さるくらいの柔らかさは保っています。
舌に感じる甘さは、食べ物の温度が低くなるに従い低下する現象があり、そのまま食べるより甘くはなくなるものの、十分に甘いです。
他にもあるのですが、水準を下げたくないので今回はここで打ち切りたいと思います。