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インドネシアの意外にも売っているもの、売っていないもの【バンドンの事例/2024年】

インドネシアに来て1年あまり。
意外なものが売っていたり、逆になんで売っていないんだろうというものもあり、日本人からするとギャップを感じます。

今回は1年の間まとめてきたリストを公開します。
もう少し充実するんじゃないかと思って粘っていましたが、1年の節目なので記事にすることにします。

まずは意外にもあるもの編です。

わたしの個人的な感覚に左右されているのと、地域差があることを念頭に置いていただければと思います。


1.売っていなさそうなのに売っている意外なもの

インドネシアは貧しい国だと思っていたのに、意外な贅沢をするようになったなと思うことが増えました。

(1)冷えピタシート

これはサロンパスの久光製薬、小林製薬が製造する本物です。

まだ使ったことはありませんが、コンビニで買っている人を見ました。
20代後半くらいの男性で、思わず何に使うのか聞いてしまいました。

すると「子供が熱を出したので買うのだ」となぜそんな当たり前のことを聞くのか?と不思議そうに答えてくれました。
たしかに、製品のパッケージを見れば、熱を出した子供に使うのがよくわかるデザインになっています。

わたしが子供の頃は氷嚢(ひょうのう)を使うのが定番でした。
わたしの子供が熱を出した時は冷えピタシートと、ジェル状の氷枕を使っていました。

これはわたしの想像ですが、インドネシアの家庭にはまだ冷蔵庫や冷凍庫が普及していないのかもしれません。
家で氷を作れなければ、氷嚢作戦も氷まくらも使えません。。

(2)ちゅーる

いなば食品が販売する猫が大好きなおやつ、ちゃおちゅーるが売っています。
他にも競合商品としてMe-oという、キャットフードのミオをパクったかのような商品も売っています。ちゅーるもミオもタイからの輸入品になります。

これはMe-O

ドッグフードやキャットフードであればわかります。ドライな商品だけでなく缶詰も売っていて、これもわかります。
おやつは相当な贅沢と思いますので、どういうニーズがあるのか気になります。

わたしはこのおやつを寮の周囲にいる猫にあげています。
必死の形相でぺろぺろしており、何か変な物質が入っているんじゃないかと心配になるほどです。
あげるのは、だいたい2週間に1度くらいの頻度。おやつを猫にあげている時間は、わたしにとって心癒される時間です。

ペットショップはあちこちで見るようになり、ショッピングモールには必ずペットショップはあります。
マーケットとして急拡大しているのではないでしょうか。
子猫や子犬を売っていないので、日本みたいになるなよと思いながら見ています。

(3)ビオレの毛穴すっきりパック 鼻用

男性用、女性用ともにコンビニで売っています。
女性用の顔パックは、それこそ韓国からの輸入品が数十種類並んでいる店があるなど普及していますが、鼻パックは意外でした。

しかも女性だけでなく男性用もあるとは。

日本のマンダム(ギャッツビー)がインドネシアで成功していて、上場もしています。そのため、わたしがジャカルタに駐在していた20年前から、インドネシアの男性用化粧品市場をマンダムが開拓してきました。

整髪料中心のマーケットです。

(4)糸ようじ、歯間ブラシ、フロス

全部売っています。しかもコンビニの歯磨きコーナーにそろっています。
歯のケアをしっかりやる文化なのかもしれません。

コンビニのPD商品があるほど普及しています。

ただ、日本だと昼ごはんのあとトイレで歯磨きをする人をたくさん見るのに、インドネシアではまだ一人も見たことがなく、日本ほどではないかもしれません。

(5)カーボンプレートを使った厚底ランニングシューズ

何万円もする商品が売られていて、しかもよく売れています。
ナイキ、アシックス、アディダスなど全部そろっています。

ちなみにGPS機能がついたランニング用の時計、ガーミンも同じく何万円もするのに売っていて、学生もよく知っています。
インドネシア人はそんなにお金がないので、Amazfitがランナーに人気の時計です。
わたしも買いました。

(6)たこ焼き器

Aceという量販店があります。上場していているくらい成功していて、近々ライセンス契約終了によりAceの商号が使えなくなるため社名変更するらしいです。
この店で、わたしはたこ焼き器が売られているのを見ました。
正確には、ホットプレートの付属品として、平な鉄板、波のついた鉄板、たこ焼き用の窪みがある鉄板とセットで売られていました。

インドネシアでたこ焼きは普及している日本食の一つです。


(7)IQOS(アイコス)

電子タバコです。
フィリップモリスが煙の出ないタバコとして開発した商品で、日本は世界でも真っ先に投入された国です。
これがインドネシアにもあるのです。
インドネシア3位でマーケットシェア30%のタバコメーカー、サンプルナ社がフィリップモリスに買収されて子会社になっているので、導入されたのだろうと思います。

わたしが見るところ、偽物もかなり出回っているように見えます。
なぜかというと、IQOSにしては煙が普通のタバコ並みに出ているのと、電子タバコ専用のタバコではなく、普通のタバコを容器に差して吸っているように見えるためです。

(8)おすだけベープスプレー

One Push Vapeとしてフマキラーが売っています。


殺虫剤、蚊取り線香が売っているのは分かるのですが、こんな微妙な製品が売られているとは。
フマキラーはマレーシアのテクスケムグループが展開していましたが、フマキラーが2012年に買収しました。

テクスケムといえば、和僑と呼ばれた小西社長が一代で作り上げたマレーシアの財閥です。日本のアジア進出の形態の一つとして有名で、日本アジア投資(わたしが働いていたベンチャーキャピタル)も投資していました。

(9)習い事

ありそうであるものに入るかもしれませんが、ヤマハ音楽教室KUMON公文があり普及してます。
子どものときにピアノを習ったことがあるという学生に二人会ったことがありますが、二人ともヤマハ音楽教室でした。

他にも空手やテコンドーの道着を着ている子供を見ることがあります。
体操教室らしきものもモールにあります。

これらは都市部だけの現象です。

メイン画像はハロウィーングッズ売りです。ショッピングモールの中にある店で、クリスマス、独立記念日と旬のものを売る店で、わたしの定点観測地点の一つになっています。


次回はありそうでないもの編です。


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