留学生寮でフルーツ狩りを楽しむ
インドネシアの雨季は果物の季節です。
というと、果樹園に果物狩りに行くかスーパーで買うというのが日本の発想ですよね。
バンドンでは、敷地内に生えている木に果物が実り、勝手に取って食べることもしばしばです。
なんと、寮と目の前の大学所有の空き地に生えているほとんどの木が果物がなる木です。
たぶん果物の木はあるだろうとは思っていましたが、正直ここまでとは思っていませんでした。
まず写真を使いながらご説明していきます。
ゲートから寮建物に向かっての写真です。
一番手前の大きな木がマンゴーの木、その奥の駐車場に生えている木がジャンブーアイルの木、水色の鉄塔の左手前、寮の前の空き地に生えている木がジャンブーの木です。
写真だとわかりにくいですが、水色の鉄塔の奥にある木は、隣の敷地に生えている木でアボガドが実ります。
ジャンブーには普通のジャンブーとジャンブーアイルの2種類あり、色も形もまったく違います。ジャンブーはきみどり色、ジャンブーアイルは蝋をぬったようなつやつやの白っぽい赤です。
わたしはマンゴーの木が大きいのに一番驚きました。頭のなかで、梨狩りやリンゴ狩りのような手をのばせば実に届くレベルの低木をイメージしていのです。
ちなみにこのマンゴーは酸っぱい種類のマンゴーになります。どうやら甘いのと酸っぱいのがあるようです。
次に寮の横の空き地の写真の説明です。
この空き地はバンドン工科大学の敷地ですので、ここに生える果物の所有権は大学にあるはずなのですが、インドネシア人にとってそんなことはお構いなしです。
みな勝手に入ってきて凧揚げをしたり、だべったりしています。
真ん中にある一番高い木はドリアンの木です。手前に連なる大きな緑の葉っぱの低めの木はバナナの木です。
一番左の奥にある木はマンゴーの木です。この木になるマンゴーは甘いです。そしてやっぱり大きな木です。
わたしが撮影のため近づくと、偶然ぼろっとマンゴーが落ちてきました。
完全に熟れており、濃縮された果汁がしみ出してきているほどです。食べたところ今まで食べたマンゴーの中で一番甘かったです。
次に寮の裏手になります。ここには木は生えていないのですが、隣地にある木が枝を寮の敷地まで張り巡らしており、寮のスタッフは勝手に実を取っています。
巨大に育ったランブータンの木です。
わたしが大学時代に民法総則の授業で習った知識では、たとえこちらの敷地に枝をはみ出してきていても、さらにはそこから果実が敷地内に落ちてきたとしても、本体の木が隣地にある場合は、所有権はこちら側にはないです。
期末試験に出たので今でもとてもよくおぼえています。
わたしがその話を持ち出し、寮の監督とスタッフに「日本だと勝手にとってはいけないのだ」と教えたら、「インドネシアのルールでは大丈夫だ。イスラム法でも問題ない。」と言っていました。
たぶん適当に言っていると思います。クラスメイトにインドネシア大学法学部出身者がいるので、今度聞いてみます。
勝手に果物がみのり自由に食べられるなんて、果物がそれほど好きではないわたしでもワクワクします。
なんてすばらしいところなんでしょうか。
こんな感じに果物がありふれている国ですから、当然果物の価格も安いです。インドネシアにいるうちに楽しみたいと思います。