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アメリカ横断引越し日記 8日目、9日目 Santa Nella CAからAlameda CA、そして最終地Albany CAへ

8日目:2010年8月27日金曜日 晴れ

日記はなぜか7日目で途切れているので、ここからは記憶を頼りに書きます。

この日はまだ部屋が決まっておらず、アラメダの海沿いのモーテルに滞在し
ました。オークランドは当時治安が悪いと(注1)言われており、手前のアラメダを拠点にしました。

思い出そうとしてネットでホテルを検索し写真を見ましたが、どれも違いました。もう無くなったのかも。マリーナが横にあった記憶があります。

モーテルの大きな駐車場で牽引していたホンダアコードをおろし、アコードで不動産の下見に行こうとしたところ、車のエンジンがかからず仕方ないので、町の修理屋のようなところに持っていきました。

また無意味にでかいトラックで牽引しながら移動です。

故障の原因はバッテリーの劣化ということで、バッテリーを交換することに。
そこで言われたのが、「お前はずいぶんと寒い場所から来たんだな。こんなバッテリーを見たのは初めてだ。」という言葉でした。

理由を聞くと、寒冷地用の車のバッテリーは液体が凍って膨張したときに破裂しないよう、ワイヤーで容器を巻いて抑えているとのこと。並べて比べてみるとよくわかります。
中古車を買ったときによく調べませんでしたが、調べると最初の購入地はメイン州(東部の一番北にある州)でした。なんか感慨深かったですね。距離でいえばシベリアの車をタイのバンコクに持っていくくらい遠いですから。

直した車でアルバ二ーにあるアパートに行き、落ち合った不動産屋と3軒ほどまわり、部屋を決めました。チェックを切って、契約書にサインして終わり。

大家さんに会って人物チェックを受けたような記憶もあるのですが、それは家族が来てからだった気もして、記憶が曖昧です。

Solano Avenue 1234といういかにもこれから人生がスタートするような縁起のよい住所に立つアパートで家賃は月額1500ドルでした。

結局このアパートは後日火事になり、引っ越さざるを得なくなりました。
縁起が良さそうとか言ってなかったけ、と職場の人たちに言われました。
火事の話はまた後日のお楽しみに。

火事の画像だけ入れます。

Solano Avenue 1234の火事 2011年3月12日 Albany Patchより転載

メイン画像は転居先ソラノアベニューのフェスティバルで通りが歩行者天国になっているところ。写真に映っている可愛い少女達は、今はもう大きくなってしまった大好きな私の娘たちです。

(注1)オークランドはサンフランシスコから湾を横切って東側にある町でイーストベイエリアと言われています。
マネーボールで有名なオークランドアスレチックスの本拠地です。

最初にシリコンバレーに駐在した2001年頃に聞いた話だと、昔オークランドは全米一治安が悪かったが、中国人の移民が入り始めて変わってきたそうです。
第一世代は港湾労働者やトラックの運転手ですが、子供達にしっかり勉強させて子供達が高学歴になり高収入を得るようになると、だんだんとその地域の治安が良くなり学校のレベルが上がってくる。
そうすると人気エリアとなり家賃が上がる。住めなくなった低収入の人達が引越していくとますます環境が良くなるという好循環が生まれます。
それでもまだ海に近いエリアの多くは危ない雰囲気でした。

移っていった人達が住んだのがもう少し北にあるリッチモンドで、ここはとても治安が悪かった記憶があります。
でも町はどんどん変わりますからね。2001年に全米一人口あたりの殺人が多いと言われたEast Palo Altoも、IKEAができたり見違えるようになっていました。


9日目:2010年8月28日土曜日 晴れ

この日も引き続きおぼろげな記憶を頼りに記載します。

朝モーテルをチェックアウトし、Solano Avenueの新居へ向かう。
荷物をおろし、運び入れて終わり。

アパートは3階建てだが、私の部屋は1階かつ、入口から一番近いので、運び入れは簡単ですぐに終わったと思います。

アコードをアパートの駐車場に入れ、Penskeを返しにオークランドに。
牽引がないだけでこんなに楽なのかという気持ちになった記憶あり。

10日間で借りていたので、9日目に返したとするともしかして一部返金があったかもしれないが、記憶になし。

すぐに次の仕事が始まるし、NY Barの試験準備の間日本に帰国していた家族が戻ってくるので空港にピックアップに行かないといけないしで、感慨にふける間もなく、新生活のセットアップにいそしんでいました。

こんなきついのはもう2度とやりたくないと思いながら。

これで終わりです。

最後まで長らくお付き合いいただき大変ありがとうございました。

End.

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