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スマラン観光 1日目 旧市街観光とグルメ
インドネシアで5番目に大きな都市であり、歴史の街でもあるスマランにやってきました。
来たのは初めてです。
金曜日まで5泊6日を予定しています。
バンドンからスマランまでバスで移動する
朝4:30発と7:00発があり、7:00発にしました。到着予定時刻は12:30。
5時間半の旅です。
価格は36万ルピア(3600円)
バス会社は5つくらいあり、寮からバス乗り場が近いDay Transのバスにしました。
真っ赤な色をしたバンでよく見かけるのですが、乗るのは初めてです。
わたしの席は運転席の横の助手席になりました。10人乗りです。
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まずはスマランの簡単な説明
スマランはジャワ島の丁度真ん中くらいに位置し、北岸にあります。
ジャカルタから電車でもバスでも来れます。高速道路が通じているのです。
便利になりました。
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スマランはイスラム商人が寄港する港町として栄え、15世紀には明の鄭和が遠征してきています。
鄭和は世界史をやった方ならご存じと思います。大船団を率いてアフリカまで行った人で、雲南省出身のイスラム教徒でした。
ヒンドゥー王国だったマジャパヒト王国を滅ぼしたのは、スマランの近郊にあったイスラム王国のドゥマク王国です。イスラム化は貿易で栄えた北岸の港町が早く、経済力で凌駕していきました。
スマランは鄭和の来航以来中国人が多く、またイスラム商人が貿易のために寄港する場所で、民族や文化が交じり合う場所です。
またオランダ東インド会社時代には、インドネシアで最初の鉄道が作られ、内陸部のプランテーションで生産された作物を鉄道で港まで運び出荷していました。
日本占領時代には日本軍が駐屯し、日本敗戦時には数千人が死亡するスマラン事件が起きています。
このあたりの歴史的スポットが数多くある町なんです。
スマランの名物料理
数多くの民族と文化が交わる場所は、食事がおいしいという法則があります。インドネシアでいえばスマトラ島のメダン、ジャワ島ではチルボンです。
スマランも例外ではなく、中華料理、オランダ料理、中部ジャワ料理が合わさり、独特の食文化を築いています。
私が食べようとリストアップしているスマラン名物です。
- ルンピア:これは日本でいう春巻きです。スマランは春巻きの街とも言われています。
- ソト・スマラン:全国津々浦々にあるご当地ソト(スープ)がスマランにもあります。
- ミー・コピョック:スマラン独自の麺料理があるらしい
- タフ・プティス:豆腐料理です。ジャワにはタフ・イシといって、豆腐に詰め物をし揚げる料理があり、その一種と思われます。スナック系ですね。
- タフ・ギンバル:これも豆腐料理です。
- Genjel Rel:デザート、おやつです。シナモンの効いたパウンドケーキらしい
- Wedang Tahu:豆腐料理ですが、見た感じ杏仁豆腐のようなデザート系の豆腐に見えます。
- ミルクフィッシュ(サバヒー):英語名ミルクフィッシュ、インドネシア名サバヒーという魚が名物で骨まで食べられるらしい
- スラビ:バンドンとソロで有名なお菓子ですが、スマランではブブル・スラビ(スラビのおかゆ)という独特の食べ方をするらしいので、食べてみたいと思います。
料理ではないですが、シーフードマーケットがあるのでそこで海産物を食べたいと思います。
またジャムゥ(民間療法の栄養ドリンク)が有名で、博物館があるらしいので、そこでジャムゥを学び飲みたいと思います。
スマラン市内の観光名所
ラワン・セウ:千の扉という名がついた、オランダ東インド鉄道会社が建てた建物。鉄道博物館も兼ねているらしい。
青年の塔:スマラン事件で犠牲になった若者たちの遺骨が埋められているらしい
サンポーコン寺院:鄭和が寄港したときに建てた寺で、最初はイスラム教徒の鄭和に合わせイスラム寺院だったらしい。それが華僑の増加とともに仏教寺院に変わったという。
旧市街:オランダの建造物がたくさん集まっている場所
中華街:旧市街からすぐのところにある。
郊外にもヒンドゥー王国時代の寺院、オランダの砦跡があり、温泉巡りを兼ねて周ろうと思っています。
旧市街を散策する
宿は旧市街地にある安めのところにして、さっそくぶらぶらします。
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まずはタバコ工場に向かいます。
閉まってました。
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そのまま道なりに進むとカッコよく古びた建物があります。
ここは入れません。
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ここから市街の中に向かいます。
昔からありそうなゴミ箱を見つけました。
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マンホールもオランダを感じさせます。
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大きな倉庫の跡がいくつもあります。
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中に入ると骨董の店が集まっていました。
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本当に雰囲気がある街並みです。
中心にある教会は入れませんでした。工事中
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遅めのランチを1800年代の建物を改修してできたレストランで頂きます。Spiegelと言う店です。
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素晴らしすぎる
わたしのインドネシア経験で多分ベストです。
わたしはオランダ由来のインドネシア料理を頼もうと思っていたのですが、完全に現代化されており、普通に食べたいものを食べました。
シーバスのグリルです。ここのグリルは薪を使うらしい。ワクワクです。
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焼き加減は最高
皮パリパリ中しっとり
わたしは日光の金谷ホテルや伊豆の川奈ホテルにいる気分になっていました。
クラシカルです。
皆さんもぜひ!
ここは道路は石畳、建物は200年、300年ものがゴロゴロあります。
ジャカルタの旧市街や、メダン、バンドン、パダンなどとは集積度、統一感の点で比較になりません。
写真を一部付けます
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中華街を散策
旧市街から数百メートルのところに中華街があります。
インドネシアの典型的な構成ですね。
週末の夜は夜市が開かれると聞き見に来ました。
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雨のせいか、かなり閑散としており、夜市の気配は全くありません。
時間つぶしに豚麺の名店で鶏そば(ミーアヤム)を食べます。
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ここはメニューに豚肉(Babiバビ)という単語が一切入っていません。
心配になって聞いてみると、「全部に入っている。ミーアヤムは鶏と豚のチャンプルー」といっていました。
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メインストリートに戻ってみると、やはり閑散としたままで、諦めて宿に戻ることにしました。
スマラン・タワン駅を見学
スマランといえば、インドネシアで初めて鉄道が敷かれた場所です。
1867年ですから、日本だとギリギリ江戸時代です。
タワン駅は開業の場所ではありませんが、宿の近くなので腹ごなしの散歩です。
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なんとなくモスクっぽいデザインです。
中は吹き抜けになっていて結構古いんじゃないかと思いました。
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旧市街のライトアップを楽しむ
宿を旧市街の近くにしたのはこのためです。
期待通りでした。
歩行者天国になると聞いていたのに車が多いのだけが不快ですが、奥まで入ればいないので、まあいいでしょう。
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夕食は古い建物をカフェにした店で楽しみました。
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全くお腹が空いておらず、汁ビーフンにしました。
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スープは鶏ガラとニンニクが効いたラーメンのようです。
温まりました。
ホテルに戻る途中で寄り道し、酒屋でビールを一本飲んでから帰りました。
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オーナーの華僑の女性がいて、日本のテレビ番組の話やスマランの温泉の話をしました。
おしんは知っているのは分かりますが、東京ラブストーリーを知っているのには驚きました。
まだ若い店員も知っていたので、日本も韓流ドラマのようなことができるかもしれません。
どうせ日本の若者はテレビを観ないのだから、世界をマーケットにすればいいんです。
明日はバイクを借りて温泉と遺跡巡りをする予定です。