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インドネシア新幹線に乗ってジャカルタへ【2023年12月】
10月の開通から2か月たち、遅ればせながらわたしもようやく新幹線(Whoosh)に乗りました。
多くの方が書いている通り、非常に快適です。
昔は4時間かかるのが普通だったのが、30分で着く時代になったのかと思うとインドネシアの発展のスピードには驚かされます。
駅も立派だし、チケットのオンライン販売アプリや入出場のインフラも最新設備でしっかりしており、なによりも時間が正確です。
スタッフたちも誇りをもって働いているのが伝わってきて、とてもうれしい気持ちになりました。
一方で、これなら日本の出番はなかったなと思い知らされ、ちょっと寂しい気もしました。
1.バンドンの家を出てからジャカルタまでの時間
かかった時間はざっくりこんな感じでした。
6:00 寮を出発。グラブバイクに乗る
6:15 バンドン駅到着
6:20 KAI Feeder(バンドン駅と新幹線の駅をつなぐ)に乗る。
6:40 パダララン駅到着
出発まで1時間以上あるため駅の外に出て散策、おかゆを食べる
7:22 改札オープン
7:47 時刻通りに出発。停車時間もぴったりで非常にスムーズ
8:14 ハリム駅到着。定刻の2分前
8:25 LRTジャボデベック線に乗り換え、ジャカルタ中心地へ
渋滞を気にしなくてよいのと、乗っている時間も短いので、まったく疲れません。車両の質も高いのだろうと思います。
エコノミー席の内装は日本の新幹線とそっくりです。
布の模様が、チレボンのバティック柄(雲がら)なだけの違いです。
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2.本当に時速350キロ出ているのか
スピードについては細かく記録してみましたがこんな感じでした。
パダダラン駅出発から3分間 時速245㎞を保つ
その後5分間 速度を上げ時速325㎞から330㎞を保つ
出発から10分後 最高時速に達したとのアナウンスあり、時速349㎞と表示
そこから5分間は時速345㎞~351㎞の間で高速運転
ブカシが近づくにつれ時速300㎞以下に落とす
出発から18分後 時速145㎞に落とす(ブカシ市街を通るため)
出発から24分後 時速77㎞まで落とす(ブカシを越えハリムは近い)
出発から27分後 徐々にスピードを落とし到着
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揺れはほとんどなく、車両の下の線路のわずかな段差のごつごつ感が気を付けていると分かるくらいです。
日本の新幹線が優秀と言われている室内の防音対策についても、かなりしっかりしています。かなり静かでした。
防音対策が難しいトンネルにまったく気づかなかったくらいです。実はトンネルがあったことを記事で読んであとから知りました。注意力散漫で申し訳ありません。
市街地に入ると防音壁が設置されていて、速度も落としていたので、外部の騒音対策にもぬかりはなさそうです。
こんなに防音対策をしても、乗客が騒がしいのであまり意味はないかもしれません。
3.料金体系
1番高いファーストクラスが600,000ルピア(約6000円)
2番目に高いビジネスクラスが400,000ルピア(約4000円)
1番安い普通席が200,000ルピア(約2000円)
全席指定です。
わたしは行きは普通席、帰りはビジネスにしました。正直申し上げて、無茶苦茶お得感があります。バスで3時間くらい揺られて渋滞に巻き込まれながらいらいらして着くのと同じ値段であれば、わたしはこっちを取ります。
上記は平日料金で、金、土、日は普通席とビジネスは値段がそれぞれ50,000ルピアずつあがります。
4.ビジネスクラスの様子
ビジネスクラスって料金は倍になるけど何かいいことあるのかな?と疑問に思いつつも、ものは試しだと思いバンドンまでの帰りに乗ってみることにしました。
VIPルームを待ち時間に使えるのはかなり良い
イメージは空港のラウンジルームですね。
スナックが数種類おいてあり、チョコレートパン、インドネシアの伝統的なお菓子もあります。飲み物はコーヒー、ジャスミン茶、お湯、水があります。
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これらに加えて、内装や家具類も素晴らしいです。あと香りですね。
高級ホテルの香りがします。わたしが勝手に名付けている「シャングリラホテルの香り」またの名をレモンバーム香がします。
満足感はかなり高いです。
ハリム駅のVIPルームはホーム改札を抜けた場所にあるため、普通席の客は出発の30分前に改札があくまで入ってこれません。ビジネス席の人は係の人に頼んで入れてもらってください。チケットを見せれば大丈夫です。
勝手に入ってくる人がいるのか、部屋で休んでいたらチケットを確認に来ました。
早く駅に着きすぎたと思ったものの、ラウンジのおかげで待ち時間はあっという間に感じました。
内装は日本の新幹線のグリーン車よりも豪華に感じる
ベンガラ色の革張りです。人工皮革とは思いますが、すばらしいです。
他にもところどころ木目調を使っていたり高級感を漂わせています。
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ファーストクラスは写真だけ取りましたが、色合いが白を基調としており、洗練された雰囲気を感じました。
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エコノミーが2列3列の5列シートなのに対し、ビジネスは2列2列の4列シート、ファーストは1列2列の3列シートです。
これは本当にインドネシアの公共交通機関なんだよなと思わず頭の中で確認しないといけないくらい、わたしのこれまでのインドネシアのイメージとはギャップがありました。
5.車内アナウンス
インドネシア語のあとに英語でも言ってくれますので何を言っているかわかります。
たとえば、バンドンに行く人は終点まで行かずにパダララン駅でKAI Feederに乗り換えろとか、KAI Feederではファーストとビジネス客の専用車両があるとか。(最初はチケットの確認をして選別してましたが、最後大量に人が乗ってきて結局専用車両ではなくなりました)
速度についても350キロになるときは教えてくれますので、シャッターチャンスを逃しません。
あと、Whoosh whoosh whooooosh… Yes!(ウースフースフーース イエス)という合言葉を車内アナウンスのあとに毎回つけるのがとても良いですね。
けっこう頭に残るリズム感で、思わず口ずさんでしまうおじさんが毎回2,3名いる感じです。子供や女性でも口ずさむ人はいますが、おじさんがはまりやすいように感じました。
「新幹線をきれいに使いましょう、傷つけたりしないようしましょう。」というアナウンスもありました。日本ではあまり聞くことがない内容ですね。
5.次の乗車に生かしたいこと
今回は余裕をもって行動したので待ち時間が長く、到着まで時間がかかってしまいましたが、次回はもう少し待ち時間を短く攻めてみたいと思います。
パダララン駅で何か食べたり飲んだりできるだろうと思っていたら駅構内には店が一軒もありませんでした。
駅の外にもコンビニさえなく小さなワルンが少しあるくらいです。
食事をするなら無理にパダララン駅で済ますのではなく、ハリム駅まで行って駅構内にある、全国グルメストリートみたいなところで食べるのがよさそうです。
わたしは帰りにMie Ache(アチェ麺)を食べました。
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寮のスタッフたちとクラスメイト向けのおみやげを買い忘れ、ハリム駅で買おうと思ったらおみやげ屋さんはありませんでした。係の人に聞いたら「まだだ」という言い方でしたので、そのうちできるのかもしれません。
みやげは事前に買っておくのがよいです。
7.写真いろいろ
最後、いろいろ写真をとったので、お時間があれば見てみてください。
イメージがつきやすいと思います。
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出し方が分からない人が多く、乗務員に教えてもらっていました。
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以上です。