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中国産のシャインマスカットがインドネシアに上陸

インドネシアで中国産のシャインマスカットを見るようになり、記事にしようと調べていたところ、プレジデントオンラインの記事に先を越されてしまいました。
残念。

シャインマスカットに限らずですが、日本の品種は違法に海外に持ち出されていて、彼らが食べるだけならまだましですが、輸出までされています。
日本は農産物の輸出に力を入れようとしているのに、とんでもない話です。

農産物だけでなく、和牛も持ち出されています。

農産物でひどいのは中国と韓国ですね。まあ、昔は当たり前の話で日本だってやっていたのだから、少しは多めに見てもと思いますが、開発に時間とお金がかかっているので、無償で盗むのはどうかとは思いますね。
盗むだけでなく、日本のものだ認めて品質が高いということまでアピールするのが特に悪質です。
日本はもう少し戦略を考えた方がいいと思います。

まずは国と国で問題を話し合い、中国や韓国の国のコントロールのもと、有償でライセンス契約を結んだ先に生産させるというものです。
輸出は禁止したいところですが、お金を取って認めるのが現実的なような気がします。

インドネシアのシャインマスカット

まず、シャインマスカットとして売られています。
商標登録に失敗したんですね。お金がかかるので仕方ないとはいえ、反省を活かしてがんばりましょう。国もちゃんと予算を確保してあげてほしいです。

そして、勝手に盗んだくせに、日本のぶどうということを強調しています。盗人猛々しいとはこのことです。

晴王という岡山県のブランドまで勝手に使っています。

最上ランクの「特秀」は、「糖度が18度以上」「粒の重さが15g以上」「一房700g以上」、そして「見た目が美しいこと」といった条件を満たしたもののみが獲得できます。
「晴王」は、岡山県で栽培された「特秀」のシャインマスカットのみに名付けられる、まさに最高峰のシャインマスカットの証と言えます。

野菜.com

どうせやるなら、「日本の技術を盗んだものだが中国が独自に改良しよりおいしくなりました」とプライドを持ってほしいです。この辺が日本と中国のモラルというか職人気質の違いですね。

売られている場所は、日本食スーパー、コンビニ、普通のスーパーです。もうそこら中で見るようになりました。

パパイヤの店頭
さすがにパパイヤは「晴王」を勝手に名乗れないことは分かっているのでしょう。晴王ではありません。
日本人がオーナーの日本食スーパーまで加担していたら悲しくなります。

日本食スーパーのシャインマスカットは1パック6万ルピア(600円)ほどで売られていました。半額キャンペーンで100グラムあたり78円
中国産とは書いていないため分かりませんが、価格的に日本から輸入しているとは考えにくいです。

コンビニは1パック500グラム入りが35,000ルピア(350円)です。これは中国産と明記してあります。

味はまったくいけてない。

わたしはシャインマスカットにハマった時期があり、シーズンの数か月毎週のように食べてました。家族からは贅沢しすぎだと言われましたが、性格上とことんやらないと気が済まないのです。
6年前くらいのことです。幸い一年で飽きました。

その当時からシャインマスカットは基本高かったですが、比較的安めのものからすごく高いのまであり、いろいろ食べました。年々安くなっていった感じですね。
フルーツにはあまりうるさくないわたしですが、シャインマスカットはうるさいです。あとはリンゴのフジと、二十世紀ナシだけです。

わたしの整理は「どの値段でも基本的においしい。皮はとても薄く、糖度が非常に高い。高いシャインマスカットは粒が大きいから高い。若干糖度も高い気がする」というものです。

わたしが当時調べた時は、シャインマスカットは皮が薄いため破けやすく、大きく育てるのは皮が破れるリスクが高く技術的に難しいというものでした。だから高いんだと。

バンドンのコンビニで買った中国産のシャインマスカットは、見た目だけはシャインマスカットですが、あとはまったく似ても似つかぬぶどうでした。
晴王ってあり得ないでしょ。

インドネシアのぼろバスに勝手に「Euro 5:ユーロの排ガス基準」と書いてあるのと同じです。たぶん意味も分からずカッコいいと思ってペンキで書いています。

シャインマスカットの実はよく見ると丸くありません。房についている部分が少し尖がっています。これだけは遺伝子的に変わらないのでしょう。中国産もきちんと尖がっています。

違いは、まず皮がぶあつい
巨砲のような皮をむかないといけないほどの厚みはなく、皮ごと食べられるレベルですが、シャインマスカットのような噛むと弾けるような感覚がありません。

そして糖度が普通のぶどうと変わらない
シャインマスカットのような驚きの甘味を感じません。

さらに言えば、日本のスーパーだと値引きされるか、そもそも販売されないだろうという品質です。実と実が接触している部分が腐っていたり、変色している箇所が複数見つかりました。
また、房につながる部分も変色しています。

中国から遠路はるばる運んでくる間に痛んだのかもしれません。
相当薬漬けにしているに違いありません。

シャインマスカットを名乗る資格はないと思います。
ましてや晴王を勝手に使うのは許せないです。ルイヴィトンの偽物を作るのと同じ感覚でやってますね。

シャインマスカットの位置づけ

わたしはシャインマスカットの認知度を確認すべく、店員に「このぶどうはうまいのか?」と聞いてみました。
すると、かなり自信を持っている感じで、「皮ごと食べられる。種がないんだ」とすごいことのように言っていました。

その気持ちはわかります。わたしがシャインマスカットにハマった時の感想です。プラス ”あり得ないほど甘い” がついていれば、完全に同じでした。

でも残念です。
本当においしいシャインマスカットを知らず、これがシャインマスカットなんだと勘違いしてしまうのは、本当に惜しい。
誰かインドネシア人のセレブやインフルエンサーが、テレビやTiktokで、日本のシャインマスカットと全く違うとか言ってくれないかな。

End


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