好きなスイーツ/嫌いなスイーツから仕事で上手くいく方法について気づく話
好きなスイーツはシュークリームです。
嫌いなスイーツはシューアイスです。
共感した人は、いいねボタンを押してください。
イジョウ!
で終わっても、おもしろくないのでここから話を展開していきましょう。
好き嫌いの説明ができますか?
さて、好きなスイーツがなぜ好きか説明できますか?
逆に、嫌いなスイーツはなぜ嫌いか説明できますか?
これ、僕はなんですけど、嫌いなスイーツに関してはなぜかって説明はできます。でも、好きなスイーツがなぜ好きかって、「美味しいから」「甘いから」とかいう浅い理由しか思いつかないんですよね。そんなことありませんか?
※注意
上記を受け入れてもらえないと以下の話は全然納得いかないものになります。「そうだなぁ」程度でよいので、受け入れてもらってからお読みください。
これはスイーツに限らず、人についてやどんなものでも好き嫌いの話題になると同じなのかなって感じます。嫌いなことの説明の方が饒舌になっちゃう。
参考に、僕の嫌いなスイーツ、シューアイスについてお話しましょう。
僕がシューアイスが嫌いな理由
まず、シューアイス好きな人ごめんなさい。あなたを否定しているわけではないので気にしないでください。僕にはシューアイスではなくて、シュークリームを差し入れにいただければそれでOKです。嫌いな理由が読みたくない人は下の大きな見出しまで飛ばしてください。
シューアイスとシュークリームって似ても似つかないものですよね。シュー生地にクリームが入っているか、アイスが入っているかで、印象が何もかも違います。
シュークリームの良さは、柔らかい生地の中にさらにとろ~りこぼれそうなクリームが入っているからこそだと思います。嗚呼、思い出すだけでよだれが出てきます。
それと違いシューアイスは、柔らかい生地の中に固形のアイスが入っています。え、そこに入っているのはなぜ?と思っちゃうんですよね。それだったら外に出てきて単独でアイス食べさせてくれーって。
実際に食べてもその感情。別にシュー生地とアイスがマッチしてなくない?って。あの生地に固形のものって口の中がパサパサしてしまいます。せっかくのアイスの冷え冷え感も生地で伝わってこなかったり…。これが好きな人もいそうなのもわかるんですけど、僕はちょっと違うかなーって。
あと中のアイスももうちょっとシュー生地と合う味に寄せてほしいなぁって。もしかしたら寄せて完成形なのかもしれないですけど、もう少し塩っ気があったりすると美味しいのかなとか。まだまだ伸びしろがあると思うんですよねー。
…というふうにまだまだ出てくるのですが、このへんにしておきます。嫌いな理由はやっぱりたくさん出てきますねぇ。
でもね、好きなものの話が広がらないわけではないですよね
好きなものがなぜ好きかの理由があまり出てこないからって、好きなものの話が広げられないというわけじゃないですよね。好きなもの・ことについてもいろいろと会話が盛り上がるものです。
これが今回のキーとなる部分です。
好きなものは、理由ではなく、体験や想いについてはたーくさん出てきませんか?
例えば、あそこで食べたシュークリームは美味しかったとか、ひとかじりしただけでクリームがドバーッて出てきてすごかったとか、AとBならAの店の方が○○だったとか、シュークリームの香りがとても好きで、あの香りを嗅ぎながら眠りに落ちたいとか、夢の中でも食べたいから大きなシュークリームを枕にしたいとか。ほら、めちゃめちゃ出てくる(笑)なんかテンションも上がってきちゃう!
好きなことは体験や想いが刺激になる
好きな理由ではなくて、体験や想いがたくさん出てくる。これって仕事にも使えるじゃないかと思うんです。
例えば売りたい商品があり、お店にお客様がやってきた。そのときにそれがどれだけ良い商品かを説明してもお客様はあまり気持ちが乗らない。「すごいねー」とは言ってくれるけど、むしろ営業トークにうんざりしてるっぽい…なんてことがあります。
これは先述した、好きな理由は話が広がらないのと同じじゃないかなと思えるんです。商売の場合は、これから好きになってもらうという状況ですが、そこで、その商品がどれだけ良い理由(好きになれる理由)があるかを説いても、お客様はテンションがなかなか上がらないんです。もちろん上がるお客様もいますが、それはラッキーでしょう。
そのためには理由じゃなくて、体験や想いがやはり重要になってくるということです。そこが刺激となって、「良いかも(好きかも)」という気持ちにさせるんじゃないでしょうか。
自分の体験を語るとこちらに興味を示してくれる
よく上手いなーと思う店員さんは、自分の体験を語っていたりします。
「この食洗器、最新型でちょっと高いなと思ってたんですけど、むっちゃ楽になると勧められて買ったら本当にそのとおりで、めちゃくちゃ楽で便利で、おかげで仕事から帰ってきてから楽で楽で!」みたいな。
「この上着、デザインが気に入ってるのはもちろんなんですけど、着たときのフィット感も良いし、こないだ友達と遊ぶときに着て行ったらめっちゃ好評で~」みたいな。
まー、たまにトーク力がなくて嘘っぽい人もいますけど、ちゃんと実体験を話している店員さんからのオススメは買っちゃいませんか? 僕はね、結構こういう話聞いて買うかどうか決めちゃいます。比較して言えることなんですけど、上手くない人のトークは、「調べればわかる」ことを言ってるんですよね。
そして調べればわかることって、案外興味がなかったりします。ここに使ってる部品はNASAでも使われてて…とか言われても、それが購入理由につながらず別にって感じ。
デザイン制作でもこの思考は役に立つ
僕はデザイナーなので、このことをデザイン制作でも考えてみましょう。
Webサイトを作るとき、チラシを作るときなど、デザイン構築していく段階で「好きになりそうな理由」ではなくて「好きになるための体験・想い」を詰め込むということです。
例えば何かの新サービスのWebサイトを作るとなったら、良い理由を5点挙げるのもありですが、あなた(ユーザー)が使ったらどうなるかの5点を挙げると効果的。また、使ってどうなるかの先を想像させるコンテンツがあるとよいです。ビフォーアフターのイメージとか。
クライアントに、「良いポイントは何ですか?」「 何がメリットですか?」ってヒアリングしてませんか? そんなの調べたらわかるよってことは前述したとおりあまり意味なかったりします。(Webサイトはその調べる先だったりするので、調べたらわかる情報も載せる必要はあります。ここで言ってるのは、その先のお話)
幸いお店のトークと違い、デザイン物では図や写真・イラスト、動画などのビジュアルが使えるので、その説明もしやすいですね。自分が店員さんなら、どんなふうに体験や想いをお客様に伝えるかなというのを想像していくと、デザイン構築ってしやすいですよ。僕はこの方法で考えています。
お客様の声を入れるのもこういった動機ですよね。一番の体験談ですからね。
こういった視点からも「デザイン」というものへの理解が深まる
「なんだよ、もっと見た目に関することじゃないのかよ」と思った人、デザインってそれだけじゃないんですよ。「そんなの当たり前だと思ってやっていたよ」と思った人は、とってもナイス。
見た目のデザインは、ちゃんとその前の構築されているものがあるからこそ生きます。何を伝えるかの骨組みのところです。そこを意識して考えていくと、デザインはしやすくなります。
そこで、好きな理由は広がらないけど、嫌いな理由は広がるという思考が役に立つというわけです。好きと嫌いは表裏一体で、好きな理由を並べられたら「でも…」となって嫌いな理由もたくさん出てきたりするものなんですよね。しかし体験や想いについてすぐに否定なことは出てこないものです。むしろ自分でも想像しやすくて距離が縮まる。
そういったイメージができるどうか…。チラシを作ったけどこの内容で良いのかな?そう思ったら、このような視点で見直してみましょう。これこそが「デザイン」だと僕は考えています。
好きなスイーツは何か、それをどう伝えるか。これができると仕事も上手くいく
ということで、後半スイーツの話はどこへやらでしたが、嫌いなものは理由がどんどん出てきて、好きなものは体験や想いがどんどん出てくるということ。そしてそれは仕事を上手く動かすためのヒントにもなっているということを書きました。
好きなスイーツをプレゼンして食べたいと思ってもらう。これは結構良いトレーニングになるかもと思います。良いポイントって浅い内容になりがちなので、何を伝えれば相手は食べたくなるか。これこそそのまんま仕事にも言えますからね。
最後はプレゼンにもいけるぞという話にもなりましたが、僕の好きなスイーツの話題からいろいろと話を広げてみました。仕事をするときにも役立つ思考へと持っていけたら素敵ですよね。上手くいったときはまた、美味しいスイーツをご褒美に食べちゃいましょう。イジョウ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?