「高校サッカー×高校野球におけるリーグ戦の必要性」オンラインサロンにて
本日(10/31)、堺ビッグボーイズ監督の阪長友仁氏が主催するオンラインサロン「野球指導者のマインドアップサロン」に春原・富田とで参加させていただきました。
講師は前橋育英高校サッカー部監督の山田耕介氏。
『高校サッカー×高校野球におけるリーグ戦の必要性』についてのお話を拝聴しました。
阪長氏からの案内文一部抜粋。
2015年から開始した高校野球のリーグ戦「LIGA Agresiva」ですが今年で8年目を迎え参加校が100校を超えました。
一方で高校サッカー界では山田監督の声がけで25年前からすでにリーグ戦を導入し日本サッカー協会も後押し。
今ではJリーグのユースも共に加盟する年間を通じた大きな取り組みになりました。
リーグ戦の発足経緯、今に至る軌跡、リーグ戦の意義、その上での課題等、豊富なお話を聞くことができ野球界の課題解決のヒントを探す貴重な機会になること間違いなしです。
経緯や意義のお話は、まさに今野球界が抱えている問題にも通じる内容ではないかと感じました。
最近、サッカーの育成法などを自分なりに調べていたので非常に学びが多かったです。
他競技の識者からのお話を拝聴後にいつも陥る「野球はなぁ」みたいな気持ちに今回もなりましたが、何ができるかを考える仲間がいることをオンラインサロンで確認できることがいつも救いになります。
最近、野球専門メディアの「Full-Count」で山田先生のことが取り上げられていました。
リンク張ります。ご一読いただければと。
高校野球で広がり始めたリーグ戦 導入から25年、サッカー界の名将が強調する“意義”
高校サッカーの名将が野球界に抱く違和感 プロチームとの交流で「学ぶことは多い」
「世界基準」で目指す共通のゴール 高校サッカーの名将も驚く野球界との“違い”
記事の内容を踏まえて拝聴しましたが、やはりサッカーに対する熱意が非常に強いなぁと感じました。
あとはせっかくサッカーが好きで前橋育英に来たのに嫌いにさせてはならないというお話が印象的でした。
サッカーを好きになってもらうのに野球でいうコールド負けばかりではつまらない、同じような力量同士が対戦して1点差程度で勝敗が決まるようなマッチアップを考えてのリーグ戦であったとのことでした。
サッカーの育成における記事を読むとバイオ・バンディングという育成手法がよく出てきます。
「バイオ・バンディング」とは?育成における年齢の新たな枠組み
リンクした記事中に「バイオ・バンディングとは、端的に言えば「育成年代において、実年齢ではなく生物学的年齢でグループを分けること」だ。これによって、早熟の選手と遅咲きの選手を同じグループでプレーさせることを防ぐことが目的となる。」とあります。
遅咲きの選手が創意工夫をしてなんとか食らいつこうという経験が減るデメリットも指摘されていますが、うまく使い分けていければ参考になるシステムではないかと思います。
前橋育英高校をはじめサッカーの強豪校はトップチームから下部の組織に分かれてリーグ戦に出場させているそうです。
つまりは育成年代と認識されているからこそのことで、上記のような考え方がそもそもあるのではないかと感じました。
選手がその時期に必要とされるカテゴリーで競技が出来るシステムやその割り振りを綿密に行っていることは大変勉強になりました。
群馬県の高校野球に目を向けると、先日行われた「第75回 秋季関東地区高校野球群馬県大会 」3回戦試合結果です。
小倉クラッチスタジアム
明和県央 8-1 (8回コ) 中央中等
利根商 7x-0 (7回コ) 太田
グレースイン前橋市民球場
市立太田 10-9 前橋商
桐生商 8-1 (7回コ) 前橋工
上毛新聞敷島球場
桐生第一 12-4 (7回コ) 高崎東
樹徳 6-2 伊勢崎工
高崎城南球場
健大高崎 10x-0 (6回コ) 太田東
前橋育英 10x-0 (5回コ) 高崎
この試合はベスト16からベスト8を決める試合であって、既に2試合ほど消化して勝ち上がったチーム同士の対決でした。
その試合で8試合中6試合がコールドゲーム、敗退チームに敗退したチームは勝ち上がったチームと対戦した場合は同様にコールドゲームになるのだと思います。
この試合から得るものは何でしょうか?
向かっていこうという思いになれば良いのですが、抽選のくじ運を祈るばかりになってしまわないでしょうか。
未だに時期時期で熱を帯びる高校野球ですが、高校間の格差が広がる一方であることは周知されてきたと思います。
少なくとも小・中・高の期間は身体成熟の早い遅いがプレーの結果や試合の結果に影響を及ぼす時期となります。
大会以外では野球も自然と得ることが多くなるような活動をしています。
現に私立高校が練習試合の相手として選ぶのは同様の強豪私学が多いですし、公立高校は同じようなレベルの対戦相手を選んでいることが多いです。
身体成熟の度合いを考慮して練習試合をされていることが多いと思います。
それをみれば打倒私学は大学野球から、そんなイメージで野球を続けていってほしいなぁとも感じました。
そのことを踏まえた上でのリーグ戦や大会のシステム作りをしていかなければならない時期が来ているのかなぁと感じています。
サッカー界をはじめ他競技から学ぶことは多くあります。
その中で競技特性を考えて野球にアレンジできることはしたり、野球独自の育成システムを構築していく必要性を感じました。
引き続き、勉強あるのみです。
山田先生、阪長さん、ありがとうございました。
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