ルート・ブリュック 蝶の軌跡
東京ステーションギャラリーで開催されている「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展にいってきました。
恥ずかしながら、ルート・ブリュックのことは全然知らなかったのですが、チケットをいただいたので、足を運んでみました。
ルート・ブリュックはフィンランドを代表するセラミック・アーティストです。ルート・ブリュック 1916−1999 は、オーストリア人の父フェリクスとフィンランド人の母アイノのもとに生まれ、幼少期をストックホルムで過ごしました。
蝶類の研究者で画家でもあった父の影響で自然や美術に親しみ、学生時代は建築家になりたいという夢を持ちますが、周囲から反対されて断念。グラフィックデザインに転向すると、その繊細で詩的な世界観がアラビア製陶所の目にとまり、1942年に美術部門のアーティストとして入所します。 *ルート・ブリュック展公式ホームページより一部引用https://rutbryk.jp/profile/
ルート・ブリュックのつくりだす色が、すっごくきれいで、陶器だからこそできる色味というか、深みがあるんだろうなと思います。
また、陶器という素材は同じなのだけれど、表現方法がかなり変わっていくのが特徴的でした。はじめの頃は絵画的なものが多いのですが、次第にタイルのようなモザイク画というか抽象的な表現に。
会場では一部の作品を除いて撮影可。(ただしフラッシュは禁止)いくつかの作品を撮影しましたが、やはり肉眼で見るのとは雰囲気というか釉薬の醸し出すぽってりとした色の変化はわかりにくいですね。迷いましたが、図録を購入し、また「はじめまして、ルート・ブリュック」という本を読んでみようと思います。
東京ステーションギャラリー自体、古い煉瓦を利用しています。ギャラリー内の階段も趣があって素敵でした。
東京では6月16日まで。その後、日本全国で開催される予定になっています。
東京ステーションギャラリー(2019年4月27日−6月16日)
伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター(2019年9月7日−10月20日)
岐阜県現代陶芸美術館(2020年4月25日−7月5日)
久留米市美術館(2020年7月18日−9月6日)
すっごくかわいい、でもそれだけじゃない。ルート・ブリュックの作品に、心が満たされました。
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