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中古ゲームの箱潰れを修復できるかやってみた【GBA】
ヤフオクでゲームボーイアドバンスの中古ソフトを落札した。
今回は箱と説明書が付いている完品だったのだが……届いてみると色々酷い状態だったので、それを修復できるかやってみたという記事。
なかなか興味深い結果になったので、最後までお付き合いください。
買ったソフトはコレ
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ギャラクシーエンジェルは2000年代初頭にアニメを中心に展開していたメディアミックス作品。こんなかわいい絵柄だけどシュールなSFギャグアニメで、当時からネットを中心にマニアックな人気があった作品である。
GBAでゲーム化されているとは知らなかったが、相場より安めに出品されていたので思わず落札。
正直このゲームを遊びたいというよりも希少性で買ってしまった。
本当はよくないよねこういうの……。
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だって今こんな価格なんですもの。オークションにもなかなか流れて来ないので、このチャンスを逃すといつ手に入るかわからない。
駿河屋だけでなく中古ゲーム市場は皆こんな感じで、レトロゲームバブルの様相を呈している。この先どこまで上がるのやら……。
落札後、届いたので早速開けてみると……
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この通り、外箱の状態がかなり悪かった。
元々傷んでいたのもあるだろうがレターパックに簡易な包装で送られて来たので、輸送中にダメージが増してしまったようだ。これはちょっとガッカリだ。
まあこういう事も含めて個人売買なので、クレームをつけずに自力で直せる所までやってみるかと思い立った。
はたして素人がどこまで修復できるのか、ネットの情報を元に試したのでご覧頂きたい。
1.箱に水を吸わせる
曲がった紙を直すには「紙の繊維が水を吸って乾く時に形が固定される」という性質を利用する。
まずは水を含ませた筆で、しっかり箱を湿らせる。
外側は印刷面が痛む可能性が高いので、内側からやっていく。
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2.紙で挟んで重しをする
次に吸水性のある紙を上下に敷き、箱の水分を吸わせる。
コピー用紙を使うのが一般的らしいが無かったので今回はルーズリーフを使った。
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そして上下を雑誌などでサンドイッチして、上に重い本などの重しを置く。
念の為キッチンペーパーも間に挟んでおいた。
こうやって真っ直ぐな状態で乾燥させると、箱の歪みや潰れが矯正されるわけだ。
この時に重しをせずに乾燥させると「雨上がりの土手に落ちているいかがわしい雑誌」のようにボコボコに波打ってしまうので注意だ、
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3.紙を取り替えながら乾くまで待つ
あとは乾くまで待つだけ。半日〜1日ごとに挟んだ紙を取り替えてやると尚いいだろう。
絶対にしてはいけないのは、ドライヤーなどの熱風で乾かそうとする事。
熱で箱が変形するぞ(一敗)
そして2日間ほど経過したのがこちら。
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ピンと張ったまっすぐな箱になってる!
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ええやんええやん!(ザコシ感)
さすがに潰れた時にできたシワまでは直らないが、箱がピンと張っているだけでも見映えが全然違う。水染みは全く残らなかったのでこの方法は試す価値アリだと思う。
4.耳破れを修復する
作業はこれで終わりではない。
破れてしまった耳を箱にくっ付けなければいけない。
使用した道具はこちら
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ボンドで付けるとしても、単純に耳と箱を繋げるだけではダメだ。
耳の付け根は可動部分なのでボンドが乾燥すれば柔軟性が失われて、やがてまた取れてしまうだろう。
なので箱と耳の接合部の補強として、ボンドを塗ったマスキングテープを貼った。
反対側の耳も半分くらい切れていたので同様に補修。
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修復完了後のビフォーアフターがこちら
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いかがでしょうか。
ライトの加減で色が薄くなったように見えるが、実際は印刷に変化はない。
写真では伝わりにくいけど形は結構マシになったと思う。
駿河屋風に言えば「外箱状態難(大)」が「ランクB」くらいになったのではないか?
というわけで、中古ソフトの紙箱を直す実験でした。
あくまで素人の作業であり、成功しても価値が上がる保証は無いので、やる時は自己責任で。
では皆さん、楽しいレトロゲームライフを。