タクモリ

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ラリーガ第4節 レアルマドリードvsレアルベティス レビュー

また一歩前進。  マドリーは4-3-3、ベティスは4-2-3-1。  サプライズとしてはセバージョスの先発起用。モドリッチやギュレルとの違いを見せつけたいところ。  ベティスはマドリーと非常に似たチーム。  保持・非保持ともに選手に任せるのが主で、決まった形を採用していない。それゆえ、攻撃では前線が下がりすぎて手詰まりになったり、守備では雰囲気でプレスかけてひっくり返されたり、マドリーと似たような現象が起きていた。  上図はマドリーの保持とベティスの非保持の噛み合わせ。

    • ラリーガ第三節 レアルマドリードvsラスパルマス レビュー

      模索中。  マドリーは4-3-3、ラスパルマスは4-1-4-1。  マドリーはモドリッチトップ下の4-2-3-1といった方が適切かもしれない。  第三節にして早くも守り方のテンプレートを確立されたマドリー。ラスパルマスも使用してきた。    SBを内側に絞らせて大外はSHがケア。これが対マドリー用守り方。SHの上下動が激しかったり、攻め残りがいないから攻撃力が低下したりするけど、守れるからこれでいい。    今シーズンはこの守りをどうやって崩すかがカギとなる。前説はギ

      • ラリーガ第二節 レアルマドリードvsレアルバジャドリード レビュー

        得られたものが多い試合だった。  マドリーは4-4-2、バジャドリードはとりあえず4-5-1表記にしておく。  マドリーは前節レッドカードのメンディと怪我のベリンガムがお休み。代わりにフランガルシアとギュレルを起用。  これぞラリーガ下位グループの戦い方と言わんばかりのバジャドリード。  基本は4-1-4-1で、押し込まれると片方のSHとアンカーのユリッチもDFラインに吸収されて6-3-1、若しくは6-4-0になる。  異常な密集度で攻撃を受け止めるバジャドリード。

        • レアルマドリード対マジョルカ ラ・リーガ24-25 第一節

          ついに始まった。  マジョルカは4-5-1、マドリーは4-4-2。  マドリーはアタランタ戦と同様の布陣。  マジョルカは監督が代わって、システムも5バックから4バックに代わった。 マドリーを苦しめたマジョルカの非保持を見る。 マジョルカの基本設定は4-5-1。中盤を厚くした陣形。マドリーの中盤3枚に対しマジョルカも3枚用意する。サムエルコスタはバルベルデ、タルデルはベリンガム、チュアメニに関しては上図だとマスカレルがマークしているが、ここは臨機応変。サムエルコスタ

        ラリーガ第4節 レアルマドリードvsレアルベティス レビュー

          24-25 レアルマドリードvsアタランタ レビュー

          まずは一冠目。おめでとう。  マドリーは4-4-2、アタランタは5-2-3。  マドリーは一応4-4-2表記だが、4-3-3っぽくもなるし4-2-3-1っぽくもなる。要するにシステムにこだわりはない。ここは昨シーズンと同じ。ただ違うのはクロースが抜けて代わりがエンバペであるということ。タイプどころか役割も全く違う選手になったことで何が変わるだろうか。相手はEL王者のアタランタ。試金石にするには十分すぎる相手だ。  まず注目すべきはアタランタの非保持。  アタランタは、

          24-25 レアルマドリードvsアタランタ レビュー

          ⑬ レアルマドリードvsドルトムント CLfinal

          マドリーらしい勝ち方。  マドリーは4-4-2、ドルトムントは4-5-1若しくは4-3-3。  特にサプライズはなかった両チーム。今シーズンを象徴するメンバーで正面から挑みあう。  さて、シーズンラストマッチとなったこの試合だが、まさに集大成と言える試合内容だった。ということで、上手くいった部分、上手くいかなかった部分を今季のマドリーを踏まえながら見ていきたい。  まずはドルトムントの非保持。  ドルトムントは4-5-1でブロックを形成。特徴的だったのは両IHのザビッ

          ⑬ レアルマドリードvsドルトムント CLfinal

          ⑫レアルマドリードvsバイエルン CL2ndleg レビュー

          苦労人ホセルの活躍で嬉しい気持ちになりました。  マドリーは4-4-2、バイエルンは4-2-3-1。  バイエルンは1stlegから3枚の変更。1stlegでは、サイドで躍動したムシアラだったが、カルバハル対面を避けたのか中央に移動。そこにはニャブリが入る。キムミンジェに代えてデリフト。ゴレツカに代えてパブロヴィッチ。  一方のマドリーはカルバハルが戻ってきた以外に変更はなし。  1stlegを経て両者がどのような戦い方を選択したのかに注目したい。  1stlegを

          ⑫レアルマドリードvsバイエルン CL2ndleg レビュー

          ⑪レアルマドリードvsバイエルン CL1stleg レビュー

          ソシエダ戦はカット。  マドリーは4-4-2、バイエルンは4-2-3-1。  今回、CBにチュアメニでなくナチョを起用。個人的には結構サプライズな人選。他は出場停止のカルバハルがバスケスなところ以外はいつも通りのマドリー。  一方のバイエルンは最近よくやっていると噂のキミッヒSB起用。そして一番気になるのはミュラー。マドリー目線でもバイエルン目線でも試合のカギとなるのは間違いなくミュラー。どうやって抑えようか。どうやって生かそうか。非常にわくわくする戦いである。  ま

          ⑪レアルマドリードvsバイエルン CL1stleg レビュー

          ⑩レアルマドリードvsバルセロナ レビュー

          最高の試合と最高の結果。  マドリー、バルセロナともに4-3-3。  4-3-3とは仮の姿と言わんばかりにポジションが入れ替わりまくる両者。それぞれの色が濃く出たとても面白い試合だった。  まずは、マドリー保持、バルセロナ非保持の噛み合わせ。  マドリーは3-3-4の初期配置。普段はメンディが左ワイドをとることが多いのだが、代役のカマヴィンガは偽SBぽく振る舞い、ヴィニシウスが左ワイド。右はいつも通りバスケスがワイド。バルベルデはアンカーの立ち位置。  バルセロナは

          ⑩レアルマドリードvsバルセロナ レビュー

          ⑨レアルマドリードvsマンチェスターシティ CL2ndleg レビュー

          世界一長い120分でした。 マドリーは4-4-2、シティは4-1-4-1。  ついにやってきた決戦だが、マドリーはチュアメニがいないという非常事態。代わりにナチョが抜擢された。それ以外は1stlegと変わらず。  一方のシティは、デブライネとウォーカーが帰ってきた。完全体となってマドリーに襲い掛かる。  この試合を一言で言うなら「我慢」が適切。ではマドリーはどんな我慢策を採用したのか。  まずはシティのビルドアップ対策。    上図はマドリー非保持の局面。    シ

          ⑨レアルマドリードvsマンチェスターシティ CL2ndleg レビュー

          ⑧レアルマドリードvsマジョルカ レビュー

          決戦前の前哨戦。  マドリーは4-4-2、マジョルカは5-4-1。  重要な試合を控えているマドリーだが、手を抜いて勝てるような場所と相手ではないことは昨シーズン味わっている。しかも今シーズンはコパ決勝まで上り詰めている強豪。なかなか厳しい試合にはなりそう。  まず、マジョルカを見た率直な感想として、迷いがない。単なる寄せだけでなく、プレスバックも迷わず一直線で来る。チームとしてやることがはっきりしているというのもあるが、選手個人がそう決めているような一面が強い。とにか

          ⑧レアルマドリードvsマジョルカ レビュー

          ⑦レアルマドリードvsシティ 1stleg レビュー

          ついにやってきたCL。勝ちたすぎてやばい。 先発。  マドリーはまさかのチュアメニCB起用。前節のアスレティック戦の活躍を考えるとチュアメニは中盤でロドリの潰し役のほうが良いと思うけど。  シティはデブライネが体調不良でお休み。代わりにコヴァチッチが抜擢された。  マドリーの保持。  シティの非保持は、ロドリ以外の中盤以上5枚でハイプレス。ロドリはベリンガム抑え。  マドリーの保持はDFライン+2ボランチ+キーパーの7枚なので単純計算でハイプレスははまらない。しか

          ⑦レアルマドリードvsシティ 1stleg レビュー

          ⑥レアルマドリードvsアスレティック レビュー

          Y-3とのコラボシャツ。かっこいいですね。  マドリー・アスレティックともに4-4-2。  マドリーはヴィニシウスがいないこと以外はいつも通り。また、朗報としてミリトンがベンチ入り。得点差をつけて出番を与えたいところ。  アスレティックはニコやウナイシモンがいない。コパ決勝をかなり見据えているように見える。  マドリーもアスレティックも次の試合がビッグゲームなので、勝って勢いづけたいところ。  試合開始。  まずはアスレティックのハイプレスから。  リュディガーが

          ⑥レアルマドリードvsアスレティック レビュー

          ⑤レアルマドリードvsオサスナ レビュー

          シティ戦に向けて燃えております。  マドリーは4-3-3、オサスナは5-3-2。  マドリーは特に代わり映えのないメンツと配置。  オサスナは5-3-2。ブディミルは得点量産中で絶好調なので注意。  試合開始。  マドリーの保持、オサスナの非保持から。  マドリーはいつも通り中央に人がいない攻撃態勢。ただ、いつもと違うのは左のワイドがヴィニシウスでなくメンディ。ヴィニシウスは基本ポケットを狙っていた。左WGのあの人が加わっても共存できるように矯正中なのかもと勘ぐってしま

          ⑤レアルマドリードvsオサスナ レビュー

          ④レアルマドリードvsセルタ レビュー

          久しぶりの快勝。 マドリーは4-3-3、セルタは5-3-2。  マドリーは4-3-1-2というよりは4-3-3。ブラヒムの0トップという形が近い。メンバーはターンオーバー。ポイントはクロースに代わりに抜擢されたモドリッチ。マドリーはクロースがいる・いないで別チームになるので、この変更が良い方向に作用するかどうか。  セルタは、普段4-4-2のシステムだがこの日は5バックを採用。これが良い方向に作用するかどうか。  試合開始。  予想通り、保持のマドリーと非保持のセル

          ④レアルマドリードvsセルタ レビュー

          ➂レアルマドリードvsライプツィヒ レビュー

          122周年おめでとうございます。 マドリーは4-4-1-1、ライプツィヒは4-4-2。  ライプツィヒはシマカンが累積、クロスターマンが怪我のため欠場。ヘンリヒスを右サイドバックに、CBにはルケバを起用してきた。  一方のマドリーだが、まさかの4-4-1-1。4-3-3というよりは4-4-1-1のほうが近いと思う。このシステムチェンジにはどんな意図が隠されているのだろうか。アンチェロッティの奇策は外れがちなので不安である。  試合開始。まずは、ライプツィヒの攻撃から。

          ➂レアルマドリードvsライプツィヒ レビュー