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助産師とインストラクターは運命の巡り合わせ【中川奈津子】〜Instructor’s File・5

踊る助産師インストラクター。
この肩書だけでもその多才ぶりがわかる中川奈津子インストラクター(なっちゃん)。

「産前・産後のセルフケア オンライン教室」を担当するインストラクターの横顔を紹介する「Instructor’s File 5」です。

どきっとするような美しい舞を見せてくれたり、神々に愛されているような笑いを披露してくれたり、多面的な魅力を持ったなっちゃんですが、その鋭い観察眼と分析力で誰もをうならせるのは、長年、助産師として数多くの産後女性と向き合ってきた経験からのものだと感じています。

奈津子のこのオモロさとギャップをどう伝えようか。

(聞き手:長野奈美

★インストラクターなっちゃんのブログ>女性を元気に美しく✨踊る助産師

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●踊りとともにあった半生

4歳ぐらいのときに、友達が見ていたバレエの漫画を見て「私もこんなことがやりたい!」と母に伝えたら、おばあちゃんが「よっしゃー!」と出てきて連れて行かれたのが、自宅から2、3分のところにある日本舞踊教室でした。「あれ?」と思ったけど、翌週には浴衣一式を持ってその場にいました。「違う! 私のやりたいのはバレエだ!」と思ったけど、「これでもいっか!」と思えるぐらい楽しかった。礼儀から入るのが気持ちよく、着物を着れるのも、ハレの日気分で楽しかったです。

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入学した高校のダンス部が、県大会で10連覇しているような強豪校でした。「部活に入ったら、目指していたバレエやモダンダンスなんかができるんじゃない?」と淡い期待で入部したら、お正月も元日から練習するような超絶ハードな部活でした。そこで全国大会にも出場しました。


青年海外協力隊で行ったネパールでボリウッド(インド映画)の世界に出会い、ボリウッドダンスを踊っていました(注:インドの映画はやたらに歌って踊ります)。帰国後、ボリウッドダンスをやりたくて見つけた教室で、たまたま始めたのが今も続けているベリーダンス。そこからはベリー一筋12年です。

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●みんなを喜ばせたい!

踊りを通して人から喜ばれた経験が、ここまで踊りにハマっている理由です。出身の鹿児島って親族で集まって飲み会をよくやるんだけど、「1曲踊れやー」と言われて、子どもが踊らされます。おじちゃんやおばちゃんが嬉しそうな顔をしてくれました。

盆踊りで日本舞踊教室のみんなと踊った時も、私たちの踊りを見てくれて「ありがとう」って喜んでくれる人がいた。「喜んでもらえるなら、もっと上手になりたい」と思いました。
踊りは自己表現でもありつつ、人に喜んでもらえることが嬉しくて、続けている部分もあります。

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●私の大切にしたい「Well-bing」

最初の結婚で仕事を辞めて、他県へ行きました。知り合いがいない、誰にも会えない、踊りもできないという環境下になり、1ヶ月ちょっとで6キロも痩せてしまいました。被害者意識が強くなり、自分の言葉だけを相手に投げつけ、相手の話は聞けなくなってしまいました。夫婦2人でぶつかり合うしかなくなってしまった。

離婚して大阪に戻ってきたら、心身はボロボロ。子宮内膜症は悪化し、被害妄想におびえていました。

助産院で働くようになり、誰かが心を込めてつくってくれる健康的な食事をしたり、誰かのために食事をつくったり、少しずつ体が健康になっていくのを感じました。そして心も元気になっていきました。そうすると「さあ自分でやりたいことはなんだったっけ?」と考えられるようになりました。これが「Well-bing(健康)」が大事だ、と心から思えた経験です。

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●産後女性はどうして満たされていないんだろう?

大阪に戻ってきてからは、市の赤ちゃん訪問の委託事業も担当するようになりました。産後2、3ヶ月たった人に覇気がないと気づきました。これまでの周産期医療の現場では、産後1ヶ月ぐらいまでの方しか見てこなかった。1ヶ月健診ぐらいまでは、みんな必死なんです。「やっと慣れてきた」という人たちが、「赤ちゃんがかわいい盛りなのに、なんでこんなに幸せそうじゃないんだろう?」と疑問に思いました。


産後うつというほどまで深刻じゃないけれど、「幸せですけど…(満たされていない感じ)」というような人が多い。助産師としてやってきた子育てスキルを授けるサポートやケアのような、子ども目線だけの子育て支援では母親は幸せになれない、とモヤモヤしていました。

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●伝説のエントリー動画

そんなときに吉岡マコ代表(当時)の産後うつに関する講演が神戸でありました。「そうだよ! これこれ!」と思い、産後セルフケアインストラクター 養成コースにすぐさまエントリーしました。準備期間は1ヶ月。ド○キホーテで買ったバランスボール(300円!)でぼよんぼよんと弾み、エントリー動画を提出しました。靴下も履いてたし…(笑)
(注:エントリー動画の再提出要請があり、ぼよんぼよんからの進化が素晴らしく、エントリーは無事通過しました)


運命の巡り合わせだと思っています。ちょうど働いていたクリニックがお産の取り扱いを中止し、無職になったタイミングで、次の就職先を探そうと思っていました。


あとは、「このまま病院勤務で夜勤もこなしていく働き方で、体が10年20年持つのかな」と考えていたタイミングでもありました。「なら、失業手当をもらっているうちにエントリーしてまえ!」と思い切れました。

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●関西でもマドレを!

現在は行政との協働は、京都府島本町で実施しているだけですが、今後は自治体での産後ケアをどんどん推し進めていきたいです。そのためには大阪府下でどこでも受けられますよ、というぐらいインストラクターが増えていったらいなと考えています。


新しい養成スクール・養成コースで多くの人が、マドレのインストラクターへチャレンジしてもらえたらいいなと思います。特にすべてがオンラインで開催される予定の「産後セルフケア指導士(仮)」で、マドレの産後ケアの裾野が広がっていくといいなと思っています。

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マドレボニータの「新・養成スクール」は、2021年1月よりスタートしました。養成コースの詳細・ブログ記事などはこちらからご覧くださいね。


最後に、なっちゃんインストラクターのダンス動画をどうぞ!


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