16. インド武術カラリパヤット5_カラリマッサージ

2024年終わっちゃうよ

Vanakkam.
前回から少し空いて、年末の投稿となりました。
毎年の事ですが早いですねー、個人的な話になりますが、今年はとってもいい年でした。
今年はいつもと違うことをしたいと思っていて、挑戦したのが
カラリマッサージ
詳細は後述しますが、これもいつかは体験しないとと何年も前から思ってはいつつ、さる理由で逃げ回っていたのですが今年ついに実行したのです。
マッサージをする側になるには受ける側になるのがまず必要ですが、その心理的なハードルが凄く高くてですね…
今回はこの話で。

108か所あるマルマ=急所

カラリパヤットは現代では型武術のようになっていますがもともと体術、武器術のある総合武術と言え、また緩やかな動きのある型はストレッチにもなる「体を思いのままに動かすための身体技法」です。
基本のキック、動物姿勢から始まり習熟していくと武器(複数の種類がある)、またマッサージを学ぶことになります。
カラリの型は「マルマ」=急所への攻撃を旨としているのですが、マッサージでは道場独自のオイルを使って損傷しているマルマをケアします。
初めて聞いた時凄いなーと思ったんですよね。マルマへの攻撃とケアを両方やる武術。そしてマルマの数は108= 煩悩と同じなのです。一撃必殺、マルマを攻撃すれば相手を死に至らしめることができるとか。
ところで「この動作は相手の首のマルマを突こうとしているんだよ」などと練習中に先生が時々教えてくれるんですが、なぜか金的が多いんですよね…まあ急所中の急所ってことなんでしょうか。
マルマについては伊藤武さんのご著書が詳しいです。

リトルドレスの謎

という訳で今年9月、チェンナイに2週間の出張があったため、間の土日を利用してケララ州の道場に行きました。
週末だけなので色々できないものの、今回こそマッサージを体験すると覚悟を決めての滞在となりました。今回やろうと思った理由は特段ないんですが、今年は上述しましたが今までやらなかったことを何かやろうとは思ったかな…
因みに他国のカラリ仲間には滞在時に必ず受ける人もいて、こんなに躊躇っているのは私位だったみたいです。「気持ちがいいわよ~」「慣れよ」などと皆言ってて、あなたもやればいいのにみたいなことは言われていました。
カラリをしていない友人にも体験者が一人いて、ケララ州で滞在した宿で勧められて受けたんだそうで(現地ではクリニックもあり、一般の患者・客も受け入れています)。彼女の話を聞いて躊躇う気持ちが大きくなったのも事実でした。
というのも凄い掻い摘んで書くと

"Little Dress(リトルドレス)"なるものを履いて上は裸で男性施術者の前に寝っ転がり、施術者に足の裏で乳首をぐりぐりされる(結構痛い)

-友人談

という話であったためです。
いやー無理でしょー!大体「男性施術者」「裸」「謎なリトルドレス」「乳首をぐりぐり」… これで喜んで受けようって気になる日本人女性はなかなかいないのでは笑
私も知識としてどんなマッサージか、施術者になるための条件なども知ってはいたんですが、なかなか。
異性が施術となると心配なのはやはり変なことされないか、といったことになりますが、施術者の条件として結婚している事= 異性と交わった経験があること。女性に動じないこと、などはやはりあります。
他にも色々あり、施術者には簡単になれないことも知ってはいましたが、結婚してるくらいでそんなもん担保できるのかという気持ちもありました笑
(この辺りはインドの恋愛や結婚の事情によるところもあるとは思います)
別の友人に話したら「手でされるよりはマシなんじゃないか」と言われましたが、そういう問題じゃない気もしました。爆
因みにリトルドレスは結局紙パンツだったそうなんですが、私の道場のリトルドレスはこちら。

はいこれ履いてと先生に渡された褌

六尺褌てやつです。
人生で初めて褌を締めるという貴重な体験がカラリマッサージ体験の前に待っていました…。
マッサージ部屋が宿舎というか先生宅の中にあるのですが、そこに入ってこれ締めて待っててとの由。
Youがやるのかと先生に聞いたら「Yes」とのことで、当年33歳のグルカルの三男が施術することに…
しかし褌、締め方が分からない。ググって調べる時間も、あとこのあんちゃんの前でこれから裸になるのかと思うと、メンタル的な余裕もなく入室…笑

長くなってきたのでまた次回。