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冒険好きな大人たちへ。
はい。fumori です。
こちらは、失敗をネタにするためのnote。2回目です。
さて、蝉に刺されました。
ビックリしました。蝉って、無害な奴らだと信じていたもので。
鳴き声をうるさく感じることもあります。捕まえようとすれば、オシッコをかけられるとは聞いています。
けれど、アパートの階段で、ひっくり返ったまま、足をバタつかせて、起き上がれないでいる様子の蝉ですよ?
指を差し出したら、地獄の蜘蛛の糸さながらに、すがるようによじ登って、手のひらに乗ってきた蝉がですよ?
まさか刺客であるとは、知る由もない当時の私は、飛ぶ気配のないその蝉を眺めながら、慈悲の心を抱いていたのでございます。
このままモルタルの階段に放置するのは忍びない。近所の神社まで運んで差し上げましょう。そうしましょう。
そんな仏心に満たされて、足取りも軽く神社へと歩いていた時のことでござます。軽い痛みを感じ、蝉の乗る我が手を見てみると…
なんか、出てました。
手足とは違うまっすぐなスタイルの、細いストローみたいなものが、親指に刺さっていたのでございます。そして、奴の顎のあたりに繋がっていたのでございます。
未知との遭遇は、ホラーでした。
痛みよりも、映画エイリアンで見たことがあるようなないような、そのスタイルが恐ろしく、道路脇の生垣に擦り付けたのでございます。
きっと、大木の方がいいのだろう。そう思いながらも、二度と触る気にはなれず、手入れされた生垣を、案外器用に渡り歩く蝉に、しばし見入る夏の日の夕方。
調べてみたら、蝉に刺された先輩方は、そこそこいらっしゃるようです。エイリアンみたいな管は、樹液を吸うためのものらしく、人間を木と間違えて、吸い付くのでは、とのことでした。
以上。
失敗にオチをつけるって、難しいですね。
笑えはしませんが、気づいたことがあります。
アパートに倒れている蝉を助けてあげてる優しい私。そんなヒーロー気分だったことは、否めません。
やってあげてる感満載の驕り高ぶった気持ちに、お灸を据えてもらったと思えば、ありがたいことなのでしょう?
…か??
はたまた、命を奪うことさえ容易な蝉という野生を、舐めてはいけないという地球からの警告?
なんて妄想に浸っていると、刺された痛みも和らぐ気がしてきます。すると、蝉に対する恐怖や、怒りも、消えていくから不思議です。
アパートで蝉を救済したのは、二度目のことでした。一度目は、死んでいると思ったくらい静かな無害なやつでした。
さて、次に、蝉が落ちていたら、私はどうするのでしょう?
ちょっと、楽しみです。
いや、どうかな?
いらない未来かな?
うん。私はもうごめんだけれど、冒険好きな大人のみなさん。素手で蝉を触ると、吸われちゃうかもしれませんよ。
お試しあれ。
よい子はマネしないでね。おしまい。
スキして下さった方々へ
嬉しかったです。ありがとうございます。機能が使いこなせず、お礼とか無反応で、ごめんなさい。記事とか読めていませんが、きっと私もあなたが大好きです。fumori with love.