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サ変動詞「す」

サ変動詞「す」は
どんな名詞の足にもなって
多くの、外来の言葉を 動詞化してきた

古くは、漢語の名詞を動詞化して、すっかり日本語として歩かせたし
今では、英語を始めとする 数々のヨーロッパの言語を動詞化し
どこの国の言語でも、それが名詞でありさえすれば
そこに足をつけるのは お手のもの

サ行四段との見分けは 簡単
未だ然らずの形には 「せ」を使う(口語では「し」)

サ変動詞は どこから来たのか
どちらが先と言うものでもないだろうが
助動詞「す」の存在が 浮かび上がる

元々「使役」の意味を持つ助動詞「す」は
後に「尊敬」の役割をも 受け持つことになったが
助動詞「す」も、サ変動詞「す」も
ともに「す」という音の響きを、その奥深くに保ち続けている

素足、素肌の「す」
素直の「す」

すべての「す」

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