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如月詩集

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物語の断片のようなもの。夢の切れ端のようなもの。
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記事一覧

雷神

遠く、遠くで雷鳴 「もうすぐ行く。」 と、かすかなメッセージが 読み取れる 表を閉めて、窓…

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宇宙という名の少年

昔、宇宙という名の少年が 何もない空間に 寝そべっていた 私はその少年の耳に両手をあてて …

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今は無き

今は無き、庭の木々を おもう 槙のこずえ 南天の実 金木犀が舞い散り かおる秋の日 駐車場…

4

お問い合わせ(裏メールの使い方)

知りたいことは何ですか? 自分の胸に問い合わせてみてください。 胸?・・・ いや、腹かも…

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フロンティア

太古の昔 人類は 住める世界を押し広げてきた 陸路でも 海路でも 陸路と海路では 新天地の…

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OZAKI君

中学生ぐらいの男の子が 「僕の背中、見て」 と、Tシャツを脱ぎながら クルリと 私に背を向…

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慈雨

雨を呼ぶ カエルが 鳴く 地を洗い、潤す雨は ちょうど 涙が体の内部・・・ 胸の奥から込み上げて 心も体をも癒すように 地の底から込み上げるのだ つまり、天は地の底と繫がっている 私たちが見上げる空は、 自分たちの内部世界だったというわけだ 誰とも隔てのない、一続きの空 雨は、そんな空から降ってくる

展覧会の絵

絵画に命を吹き込むのは 誰か? 平面であれ、立体であれ そこに命の息吹を、ぬくもりを 感じ…

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森は水とともにある

あまりに唐突な展開に 言葉を失っている 着地点がここだとは 予想だにしなかった しかし、…

3

世界の反転

蝶のキッスを受けて 花は 世界を 反転させる 花が、あなたに キッスしたなら もう 「あなた…

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君の世界の話

世界は、君が思っているより ずっとずっと広い 誰かの後を追うなんて 馬鹿げたことさ 小さな…

6

交換可能な世界の始まり

「見ているもの」と「見られているもの」との 交換可能な世界が 開いている その扉は  「見…

3

キュベレー

キューブの中は 息苦しいだろう ずっと 水底に 沈んでいるようなものだから 君が 疲れ果…

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ノックするドア

ドアノブに おそるおそる 手をかけた君 鍵は、君の腕の中を 伝って降りてくる まわしてごらん その指先で 勇気が 鍵穴に滑り込むのを見届けたなら 必ず ひらくさ 君は 君自身に 問いかけるんだね knock , knock ” Who are you ? "