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遠く、遠くで雷鳴 「もうすぐ行く。」 と、かすかなメッセージが 読み取れる 表を閉めて、窓…
昔、宇宙という名の少年が 何もない空間に 寝そべっていた 私はその少年の耳に両手をあてて …
今は無き、庭の木々を おもう 槙のこずえ 南天の実 金木犀が舞い散り かおる秋の日 駐車場…
知りたいことは何ですか? 自分の胸に問い合わせてみてください。 胸?・・・ いや、腹かも…
太古の昔 人類は 住める世界を押し広げてきた 陸路でも 海路でも 陸路と海路では 新天地の…
中学生ぐらいの男の子が 「僕の背中、見て」 と、Tシャツを脱ぎながら クルリと 私に背を向…
雨を呼ぶ カエルが 鳴く 地を洗い、潤す雨は ちょうど 涙が体の内部・・・ 胸の奥から込み上げて 心も体をも癒すように 地の底から込み上げるのだ つまり、天は地の底と繫がっている 私たちが見上げる空は、 自分たちの内部世界だったというわけだ 誰とも隔てのない、一続きの空 雨は、そんな空から降ってくる
絵画に命を吹き込むのは 誰か? 平面であれ、立体であれ そこに命の息吹を、ぬくもりを 感じ…
あまりに唐突な展開に 言葉を失っている 着地点がここだとは 予想だにしなかった しかし、…
蝶のキッスを受けて 花は 世界を 反転させる 花が、あなたに キッスしたなら もう 「あなた…
世界は、君が思っているより ずっとずっと広い 誰かの後を追うなんて 馬鹿げたことさ 小さな…
「見ているもの」と「見られているもの」との 交換可能な世界が 開いている その扉は 「見…
キューブの中は 息苦しいだろう ずっと 水底に 沈んでいるようなものだから 君が 疲れ果…
ドアノブに おそるおそる 手をかけた君 鍵は、君の腕の中を 伝って降りてくる まわしてごらん その指先で 勇気が 鍵穴に滑り込むのを見届けたなら 必ず ひらくさ 君は 君自身に 問いかけるんだね knock , knock ” Who are you ? "