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中世ヨーロッパと『HSP』

サッカー部だった当時、練習が終わると『とんぼ』と呼ばれるT時型の重たい鉄の棒でグランドを均した。
凸凹だったグランドは見る見るうちに平らになっていった。

最近ある事について熱心に調べている。
『HSP』
聞いた事があるだろうか?

一昔前にブームだったらしいのだが、私が知ったのはつい先日の事だ。
ものすごく簡単に言うと、繊細で敏感な人の事を指すのだそうだ。

『ハイリーセンシティブパーソン』

それの頭文字だ。


1996年にアメリカの女性心理学者によって提唱されたこの理論は、またたく間に世間に広まっていった。

主な原因は脳の扁桃体の働きが先天的に強く、ネガティブな情動に過剰に反応してしまうらしい(危険、不安、恐怖、etc...)。
人口の5人に1人ぐらいの割合で存在し、男女差は無いという。

私も興味本意でネットに転がっている診断を受けてみたところ、見事にHSPの1人だと言う事が判明した。詳しい特徴などは他の記事に譲るとするが、確かに思い当たる節は山ほどあった。

興味深いのは、これは先天的なもので、いわゆる性格とは違うという点だ。環境や努力では変えられない、いわば性質ということだ。

『そのままでいい』『ありのままでいい』

こんなキャッチフレーズが世の中に溢れて久しいが、これとは少し違う。

半ば諦めにも似た『しょうがない』といった感じのニュアンスが気を楽にさせてくれるのだ。

大衆がこの理論を受け入れ、世の中に広まったのはこれが主因ではないだろうか。

公教育を始めとした、あらゆる教育によって私たちはこの社会に馴染んでいく。もちろん馴染めないものも存在する。
そして馴染んでいるように見える、実はどちらにも属さない中間層もまた存在するのだ。

そこに響いたのがこの『HSP』というものなのかもしれない。

上記の『とんぼ』には欠点がある。
雨の後、地が固まってしまったグランドは均せないのだ。

『HSP』

これは現代社会に馴染めない自分を許す免罪符なのかもしれない。。。



※余談になるが、HSPにはさらに4つの型が存在する。私の場合はその中のHSS型というものだった。もし同じ型の人がいれば、下記のYouTubeチャンネルは楽しめるかもしれない。


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