【メルボルンの悲劇】海外の引っ越しから学ぶ、メンタルの整え方。
先週のビギナーズラックから一転、今週は深い深い闇の中におります。原因は、賃貸契約後の『ライフライン』=電気、ガス、水道(お湯)、インターネットのカオス過ぎる仕組み。そう簡単にはいかないとは覚悟してましたが、1週間経過してできたのは、水道とインターネット(5月1日開設予定)のみ、ホントに困っています。
日本とは勝手がかなり違いまして、ライフライン開設をサポートする『My Connect』という仲介業者がいます。電気、水道、インターネットのサポートをしてくれて、それぞれどこの会社、どんなプランにするかを決めていくというもの。そして、ガスとお湯に関してはアパートの管理会社に電話で連絡をするという2つの工程があります。
まず、My Connectから始めました。電話が苦手ではありましたが、この会社では通訳者を交えて会話ができるサービスを提供していたので三者通話で作業を進めて、順調に各会社、プランを決定しました。担当者は「翌日には電気と水道が開通するのでアパートに行って確認してください。電気は部屋のブレーカーをONにすれば完了します」と言いました。
ここからが、とてもよくない状況に……。翌日、アパートで確認してみると、お水はでますが、電気のブレーカーをつけても真っ暗。すぐにMy Connectに電話しましたが、「電気会社に確認してみるからまた連絡する」と言われガチャリ。想定内ですが、当日の折り返しはありません。ただ、電気会社から開通のお知らせメールは私に届いているので、契約は済んでいます。翌日、同じように電気を確認しましたが、つかない…。再びMy Connectに電話すると、「もしかしたら、部屋のブレーカーとは別に大元の(アパート全体の電源のようなもの)スイッチがオフになっているのかもしれない。管理会社に確認してほしい」というのです。
さっそく管理会社に電話をすると、あいにく通訳者のサービスができないのでメールでのやりとりにしました。ここで、さらなる大ピンチが……。「こちらの会社では、あなたのアパートの管理はしていない」ときっぱり。いやいやいや、不動産屋から教えてもらった会社ですから間違いないのに! メールには別会社のリンクが貼られていて、「こちらに連絡するように」とひとこと。完全に私はたらい回しの状態。
この状態にめげず、別会社に連絡しメールをしてみると、「私は担当ではないが、今あなたが起こっている状況をわかる範囲で答えます」という内容で回答がありました。もうこの段階でカオスになり、私は完全にお手上げ。不動産会社に連絡し、現状の打開策を待っています。
契約から1週間が経過していますが、電気、ガス、お湯がありません……。
荷物の配送で、心が折れる。
さらに同時進行で、もうひとつ問題が発生しています。アパートは、スケルトンでレンタルしているので、洗濯機、冷蔵庫から家具に至るまでひと通り揃えなければなりません。土地勘もないし、どこで買えばいいのかもわからないので、家具は『IKEA』(オーストラリアは“アイケア”と言います)、家電製品は『The Good Guys』(日本で言うヨドバシカメラのような感じ)のネットショッピングにしました。基本的に日本と作業は変わらず、購入したら配送日を決めるだけ。昨日の配送だったのですが、ここからが大事件です。まず、The Good Guysから「あと10分で到着する、どこに駐車すればいいのか?」といきなり電話がかかり、「えっ、駐車するスペース? そんなこと言われても知らん……」。アパートの脇にスペースがありますが、すでに車が入っていて駐車できないし、目の前は幹線道路なので路駐は完全に無理。焦っていると、彼らが到着してしまいました。「駐車スペースはどこだ?」と何度も言われ、私がアタフタしていると、「もういい。今日は帰る。また連絡する」と言って、走り去ってしまいました。何が『THE GOOD GUYS』なんでしょうか、アイツ、行ってしまいました……。
えっ、そんなことってある⁈ 不動産会社に連絡をし事情を説明すると、私が見つけたスペースが駐車場であることがわかり、「後はアパートの住人に聞いてほしい」と、ひとこと。そんな、無責任すぎる! と思いながらも、IKEAがまもなくやってくるので、アパートの入り口でウロウロしていたら、犬の散歩にでかけるおじさんを見つけました。事情を説明したら、地下駐車場に業者用のリフトがあること、駐車スペース、さらに大きなゴミを捨てる場所も教えてくれました。はぁ、ホントに助かりました。
まもなく、IKEAから同じように「あと20分で着く。駐車場はあるか?」と電話があり、私たちはエントランス付近でスタンバイ。彼らが到着すると、先に案内しようとした駐車スペースがなかったので、道路の脇にあるコインパークに駐車するように伝えると、「駐車料金を3ドル入れてくれ」とひとこと。なるほど、私が支払うことになるんですね……。しかも、トラックのドライバーは黒いターバンをした中東系のイカつい男性2人組。今までなかなか出会うことがなかった人種だったので、一瞬怯みましたが、ココは毅然とした態度で臨みました。隣には娘もいるので、私がビビッてしまうと、不安は完全に伝染しますので。
彼らと一緒に地下のリフトに乗り込み、荷物を搬入する作業をまじまじと見ていました。英語ではない会話が飛び交っていましたが、作業はとても俊敏。あっという間に搬入作業が終わり、作業完了の確認のため、部屋に入れた荷物の写真を撮影していました。
帰り際、エレベーターまで送っていると、ひとりの男性が「お前、どこから来たんだ?」と尋ねたので、「日本から今月引っ越してきたよ」と伝えると、「オレは日本がいちばん好きなんだ。奴らは頭がいいからなー」と少し笑顔で答えてくれました。自国を褒められるというのは、じつに嬉しいものですね。
一連の作業が終わると、緊張の糸が切れたのか、どっと疲れがでました。ずっとそばにいた娘も相当疲れたはずです。IKEAの作業では、娘は彼らと一緒に軽めの荷物を運んでくれました。強面の男性二人組となると15歳の女のコにとっては、ハードル高かったと思います。ホントに心強かったよ、ありがとう。
ということで、ライフライン、家電の再配達は終わっていません……。ゴールが見えていませんが、とにかく立ち止まらず、自分で考え、できる限りの行動をします。と言いつつも、一昨日、日本にいる夢を見ました。相当、メンタルが弱っているのかも知れませんね。今週末はのんびりお茶でもしてリフレッシュしようと思っています。