家族再生とはなんだったのか

夫から逃げるためには、まず引っ越しを考えなければならない。パートの主婦に貸してくれるところなんてあるんだろうか、、賃貸情報で娘の学校の近くの物件を探し始めた。この時は、先行き考えずまずは夫から離れることが第一。そうなると、私の仕事が継続でき、娘の学校と学童が継続できるところで駐車場があって、、となかなか制限が多かった。

夫と住んでいたのは、2年前に建てた別荘地の戸建て。海が近くて潮風の強い海沿いの寂れたまち。そこへ来るまでは夫が前妻と共に購入した夫名義の戸建てだった。そこを売って心機一転という気持ちで移住をした。

前妻とのトラブルも頻繁にあり、また私自身夫には騙されて妊娠したこともあり、さらに夫の暴力により（夫は自分のせいではないと言い張るが）第二子を死産、火葬したのが前の家だった。

死産が決まり、私はもうここには住みたくない。ここから出る。と夫に伝え、確かに前の妻との家だし、と夫もそこは気になっていたらしく、自分自身の暴言、暴力なども振り返り、今ならまだ8年だから売れるかもしれないと、売却を考えた経緯だった。

この時すでに110番通報で警察のお世話に2度なっていた。1回目は私の実家からの娘の連れ去り。2回目は私の友人への暴言と娘の耳元で大声で怒鳴り続けるという虐待。娘はギャン泣きが止まらず、耳が聞こえなくなるのではないかと私の友人も何度も諭したが、やまず、110をつないだままにしたところ現場を見つけてもらえ保護してもらえた。

家を建てる時も本当に大変だった。責任転嫁しかしない夫は、結局引っ越し当日の車内でも、怒り続け、娘は黙り続けた。

新たに家族を始めよう、という願いのもとに決意した移住。

残念ながら2年でピリオドを打つことになった。