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急ぐということは慌てることではなく確実にやることです。

あけましておめでとうございます。

2021年は家族の病気やハーバード留学など、私にとってまさに激動の一年でした。
同時に、28歳を迎えた昨年は、責任が伴うアウトプットの機会が増えた一年でもありました。

思えば学生時代からある程度「忙し」かったものですが、
忙しさの種類が、より責任あるものへと変わってきたのです。

そこでふと、思い出すことばがあります。

それがタイトルの一文、

「急ぐということは慌てることではなく確実にやることです」

というものです。

これは亡くなった祖母の口ぐせでした。

諺の「急がば回れ」と似ているかもしれません。
ですが、祖母のことばは急いでいるときの気持ちの面に重きがあります。

抱えているタスクが重なり、とにかく忙しい、しかもそれぞれのタスクに責任がついてまわる——

そんなとき、私はどうしても焦りと不安で押しつぶされそうになることがあります。

「急がなきゃ、急がなきゃ…」

そんなとき、祖母のことばを思い出すのです。

急ぐということは、慌てることではない。
落ち着いて、状況を分析して、
できるだけ最短距離で確実にこなすこと。
それが結果的に速くゴールに到達することとなるのだ、と。

ヨーロッパでは古くから「ゆっくり急げ」という格言があるそうです。
ラテン語の"Festina lente フェスティナ・レンテ"、
英語に訳された"Make haste slowly"としても知られています。

祖母のことばは「急がば回れ」よりもこちらの「ゆっくり急げ」の方に近いかもしれません。

大事なのは、どちらも決して「ゆっくりでいいよ」と肯定しているわけではないという点です。

ゆっくり着実に、しかし急ぎなさい。
そして急がなくてはならないとき、
まずは自分の気持ちが慌てていないか、一度顧みなさい。

それが、もう15年近く前に亡くなった祖母からもらった教えです。


2022年、私はますます「忙しく」なるでしょう。

むしろ、これまで私が勉強させてもらってきたことを、少しでも社会に還元できるよう、
「忙しい」一年にしたいと思っています。

ですがそんなときにも決して慌てない。
急ぐということは確実にやること。

そんな風に一歩一歩進むのが、
2022年の私の抱負です。

昨年は遅々として進まない筆を待ってくださり、ありがとうございました。note読んだよ!という声が励みでした。

本年も皆さまに幸多き一年となりますように。


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