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夏といえば海

夏になると行きたくなるのが海。
夏でなくても行きたい海。
私は海が大好きです!
目を瞑ると思い出すのがエーゲ海やアドリア海。
そして、そこに浮かぶ島で過ごした時間は理想的な生活でした。

なぜ私は海で元気になるのか?
自然療法家として気になるのがこの海の効果です。
ホメオパシーでもナットミュア(Nat-mur.)をはじめ、
海からの贈り物である塩や海の生き物をレメディとして利用しています。
海水を使った療法は世界中にあるようです。

一番有名だと思われるタラソテラピー(海洋療法)は紀元前から
ヒポクラテスが利用していたとも言われていますが、
1967年フランスのラ・ボナディエール医師によって確立されました。
日本ではエステとして利用されてるようなイメージがありますが、
れっきとした自然療法の一つです。

タラソテラピーには3つの手法があり、
バルネオテラピーと呼ばれる海水入浴法では、
海水に浸かることで、海水に含まれる
ミネラルが私たちの体に働きかけるだけでなく、
体内リズムのバランスを整えてくれるとも言われています。
また、アルゴテラピーという海藻を使った海藻療法では、
海藻で作られたペーストを体に塗布することで、
海藻に含まれる養分を皮膚から吸収し、体を健康へと導きます。
さらには脂肪の分解を促したり、肌に潤いを与える効果もあるそうで、
老廃物の除去にももってこいです。
最近はよく聞くようになってきたクレイセラピーと似た
海泥療法もあります。
海の泥を肌に塗布する施術でファンゴセラピーと呼ばれます。
老廃物を除去するのに優れているので、フェイシャルパック
としてもよく使われます。
そのほか、保湿効果にも優れ、炎症を取ってくれたり、
血流を促してくれます。
私はまだこの療法を未体験なので、体験取材に行きたいので、
おすすめスポットがあればぜひお知らせください。


海水療法をしていたイギリスの海岸にある海の水を引いたプール

海を渡って、フランスの向かい側、私の住んでいたイギリスでも
海水がお薬だった時代があります。
1660年にイギリスのスカボロでウィッティ医師によって始まったと
言われる海水浴療法が一番古そうです。
その後、1753年にリチャード・ラッセルが海水があらゆる病気を
癒す効果についての研究をまとめ、”The Use of Sea Water”
(海水の利用法)を出版し、この療法が広がりました。
ヴィクトリア時代には、王立海水浴病院(Royal Sea Bathing Hospital)
ができたほどなので、効果も需要も高かったのだと思います。
その一つが、私は外からの見学しかできませんでしたが、
ケント州のマーゲイトにある入院病棟も併設した大きな病院です。
1853年には馬力で海水をポンプし、室内の海水プールも作っていたようです。
海水に浸りリラックスし、さらに海水の効能をいただく。
この病院の役割を見ていくと、海水浴の文化・レジャーと治療を兼ねた
日本の湯治のような文化であることが伺えます。

イギリスのケント州にある海辺の病院は、その名も「海水浴病院」

先日、今年初めて海で泳いできました。
海に入ると体が自然のままの海水に包まれ、水の中で自由に動き回れて、
解放されるような「体が喜ぶ感覚」が大好きです。
その後の体が軽くなり、スッキリするのもきっと海水の効果なのでしょう。

西洋医学の発達と同時に衰退した素晴らしい療法がたくさんありますが、
海水浴もその一つなのではないでしょうか?
もちろん、ホメオパシーもです!

この夏、「地球のリズムを取り戻したい」「不調を整えたい」
という方は、海水浴に行ってみてはいかがでしょうか?
素敵なサマーホリデイをお過ごしください!

Love and gratitude,
Madoka x

2022年7月のcirculus新月メルマガより

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