365日後にクビになる教師#15
小学校の教師の服装と言えば、ジャージかスーツが定番である。だが、教師だって人間。かわいくなりたいし、おしゃれしたい。
教師1年目からそんなことをひそかに思っていたが、1年目ということで大人しくしていた。
教師2年目で音楽専科になった時、音楽の先生=スカートで授業するという謎の思い込みのもと、毎日スカートでリボンやフリルのブラウスを着て行った。
とはいえ、スカートは黒、ブラウスは白、ネイルやアクセサリーはせず、髪も真っ黒だった。
それでも当時の女性校長からは「チャラチャラしている」と言われた。
女性校長は私の服装が気に入らなかったのか、それが原因かはわからないが、パワハラ的な扱いをされた。
それからというものの、ジャージを普段着に、スーツはいつまで経っても地味なリクルートスーツ…という生活を数年していた。
それから10年ほど経ち、ずいぶんと状況は変わった。
若い先生達のおしゃれなことといったら…!!
髪の色、服装、アクセサリー…私が1年目にこういう格好をしたかったと思うくらい。
そして、先輩の先生方もピアスをしたり、体育のない日はワンピースを着たりとおしゃれをしている。
そんな同僚達を横目で見ながら、私も少しだけおしゃれをしてみる。白黒のモノトーンの格好からトップスの色を変えてみたり、スカートをはいてみたり、ワンピースにジャケットを羽織ってみたり。
相変わらず、髪は染める勇気がなく、真っ黒だけれど。
おしゃれをして、気分をあげれば仕事だって上手くいくというのが私の持論である。
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