見出し画像

土手の考察 その1

ずっと書きたかったこと。
土手について。
ただ、書くとなるとそれこそ日記みたいになりそうでさけていた。

山や林や田んぼに囲まれた場所に住んでいて、
そこで育った大型犬を連れて出戻った先がちょっと都会。
コンクリートに包まれた場所で、
戸惑ってみるみるストレスをためていった犬を見て、
こりゃいかん!と思った。

車で大きな公園へ行ったりしたが、
毎日はできない。
そんなとき、あれ?土手って散歩しやすいかなあ、と浮かんだ。
意外と近くに川が流れている。

行く前のイメージだと、金八先生の贈る言葉とともに流れる映像みたいな?
ひとが行き交ったり、自転車が通ったり、腰かけてゆっくりしているひとがいたり。
この27キロの犬がその景色に馴染むか、それは不安であった。
何しろ私はなめられてる。
ケンカ腰で来るワンちゃんに会ったらアウトだな。

一抹の不安を抱えながらも、まずは行ってみよう!と歩き出した。

土手の入り口までくると、予想は全く違った。
誰もいない。
自転車もいない。

拍子抜けし、それでも結果オーライ!
犬も久々の土の感触に興奮してる!

自分のもののような土手は気分が良く、
他の場所ではできない、全力で走る!もできる。
誰もいないから、気を使わないし、
見られたら、、も全くなし!

令和の土手は昭和の土手とは違ったように思った。

が、少し余裕が出たところで対岸を見た。
そこにはひとや自転車、ランニングを楽しむひと、
昭和よりオシャレだが、ひとが行き交ってるのである。

遠目に見ると、フェンスがあり、舗装も施されてるようだ。
対岸は「こっちが正解の土手です」と言ってるように見えた。

しかし!
不正解を歩く犬とおばさんは、不正解上等なのだ。
前からひとや犬が来る、は気をつかうし、
来るひとや犬によっては気がきじゃない。

こうして、私と私の愛犬は
出戻り生活に少しの潤いを見つけたのである。

続く。

*今日の土手
今日は風が強くて、日差しがあっても寒かったです。
散歩中、正面から女性が歩いてきて、
脇道から小型犬を連れた年配の女性が歩いてきて、
ある場所でシンクロしそうな瞬間がありました。
私は小型犬を連れた女性に
(うちの犬が興味津々だったので)気をとられていて、
正面から歩いてきた女性にはすれ違う瞬間しか目を向けませんでした。
しかし!見たら、
その女性はベージュ色の、多分鷹??大きな鳥を肩に乗せていたんです!
(鷹匠、みたいな雰囲気は全くない、普通の方に見えたのに)
女性は私の犬に警戒していて、避けるように早足で歩いて行ったけど、
思わず「えー、びっくりです〜!」と声が出てしまった。。。

だって、『土手で鷹を連れた女性』とすれ違ったことのある方、いますか?
事実は小説より奇なり、と言いますが、
土手で想像を超えることが起きた!って日でした。

いいなと思ったら応援しよう!