蒼天のイシュガルド 全体の感想
こんにちは。FF14走ってるmadoです。蒼天のイシュガルド全体の感想を書こう書こうと思ったまま、物語の先が気になるからとメインを進めてしまい、結局は紅蓮パッチ4.0全部終わらせてしまいました。
いかん。感想が風化したり変化していく前に、蒼天のイシュガルドについて思いをつづっていくことにします。
※当然ですが、FF14、蒼天のイシュガルド全編にわたるネタバレが含まれています。到達していない人は閲覧をご遠慮ください。
ストーリーについて
ストーリー自体は、ヒカセンである自分が追われる身であり、いろいろと鬱屈した状態から始まるので、最初はまあ心が重かったです。ただ、心が重いのはプレイヤーである私であって、ゲームの中のキャラクターであるヒカセンはぜんっぜん心折れたりせず、ずっと前を向いてるもんだから、半ば引きずられるような気持ちでメインを進めていました。
ただ、どんなに肩身が狭くても、今の自分ができることを何でもやることで実績を積むという、ある意味週刊少年ジャンプみたいな「努力、友情、勝利」を基礎としたわかりやすい成長物語の体をしていたので、それなりに進行するのは達成感がありました。
成長したのはヒカセンである自分以上に、アルフィノだった気がしますが。
イシュガルドは、宗教が国をまとめ上げていたから、それを取り上げ革命しようとするメインの流れは、まさしく自分が異端者のようで…なんだかFFTを思い出しました。
ラムザたちがそんな感じだったもんね。彼らは揉み消され、生きているうちに認められることはなかったけど。
イシュガルドの男たちを見るに、このストーリーの大きなテーマに「竜詩戦争の終結」以外に「親子の在り方」みたいなものがあった気がします。フォルタン家のオルシュファンもそうだけど、アイメリク卿の境遇もどこかゆがんだ親子関係であったように思います。ただ、親が認めたかどうかであんな関係性は変わるんだな…。フォルタン伯がオルシュファンを息子として認めてたから、オルシュファンはあんなにも真っ直ぐでイイ騎士になったんだろうなと。アイメリク卿はどこか迷走があったもんね。
あとは、竜たちも親子関係があって、親とは向いている方向が違う子もたくさんいました。みんながミドガルズオルムに従うでもなく、拷問みたいな目にあってる竜もいたけど、それは自ら選んだ道ということで、ミドガルズオルムもそこまで干渉してないのも印象的でした。
結局は蒼天のイシュガルドとは、国を救う物語であり、竜を救う物語であり、NPCの成長物語であり、唯一無二の友人を失う話であり、仲間を得る話でした。
キャラクターについて
出てくるキャラクターは、なんかみんながみんなイケメンのエレゼン族ばっかりで、何…?これは乙女ゲームかな…?という気持ちもちょっとありました。女の子NPCもいたけど、ストーリー上メインでかかわるエレゼンがみんな男なんだよなあ…。イゼルはちょっと例外ですが。
ただ、私がメインで使っているヒカセンはヘテロセクシャルの男として運用してるので、必要以上にドキドキすることがなく、ちょっとした萌え暴走のストッパーになってくれていました。いや本当にヒカセンを男にしてよかった。
出てくる男達が揃いも揃って良い人で、最初はヒカセンを認めない感じだったキャラでも、こっちが成果を上げるとしっかり認めたり、誤っていた見識を改めてくれるっていう、人間的にできている人が本当に多いんですよ。蒼天の初期の方で、フォルタン家のアルトアレール兄ちゃんがヒカセンたちを訝しんでいたけど、成果を上げることでしっかりと実力を認めて謝ってくれたのを見て、好感度爆上がりしたのを思い出します。
大体の味方になってくれるキャラクターがこんな感じで好意的だったから、ストーリー進める上では気分良かったしモチベーション向上にもなっていました。
主にオルシュファンとアイメリク、この二人がヒカセンに対してすごくかかわってくるし、めちゃくちゃ信頼してくれるし、君がいるだけで力が湧いてくるみたいな状態になりますよね…。そのぶんとてつもない悲しみに包まれてしまうわけですが…。
オルシュファン
彼は、英雄だなんだと持ち上げられまくるヒカセンに対して、新生のときから唯一「友」として扱ってくれていた人物で、裏も何もなく、出会った時からずっとずっと真っ直ぐにこちらを信じてくれていた数少ない人でもありました。一度もこっちを疑うことをしない人でした。
だから、言動は特殊すぎてちょっとキモいけど、そのキャラクター性を含めてとても好きになって、推しになった男でした。
以前、教皇庁を抜けたばかりの頃に彼について記事をつづりました。
この時に書いた時と、今の感想は変わってないんですけど、やっぱり時間がたつにつれて悲しさが募りますね。どうして彼がここにいなんだろうって。
イシュガルドのメインクエストを振り返るサブクエストの追憶の旅をしたとき、終着点が彼の慰霊碑で、その場に立った時に涙が出て動けなくなってしまいました。そしてクリア報酬のエモートが、「イイ!」…。ずるいじゃないですか。ヒカセンがドン引きしてたワードを、彼を思いだしながら取得するって何ですか。
そしてヒカセンもさ、オルシュファンが最期に、お前は笑顔がいいって言ったからか、慰霊碑の前では笑顔を見せるんですよ。泣いたりしない。本当にメンタルオリハルコン並で強いし私と乖離してるからありがたい。悲しみにのめり込みすぎるのを防いでくれるんです。…まぁ、メタなことを言うと、パッチ実装当時は、オルシュファンの死から追憶の旅までの間に何ヶ月かあって、気持ちを落ち着けるだけの時間があったのかも知れないけどね。私はそこを猛スピードで駆け抜けてるわけだから、悲しみの整理が追いつかないのかも知れません。
だた、彼に関して唯一怖いのは、「宗教」「信仰」になってしまうのではないかというのが恐ろしいです。彼がいたこと、今いないことが悲しくて、どんどん彼を神格化させてしまったら…それは、私にとっての「ヒカセンの友」じゃなくなってしまう。
イゼルが自分にとっての神様「シヴァ」を作り上げたように、本物とは遠く違うものになってしまうのではないかという恐れ。
だから私は、定期的にオルシュファンのことを思い出すし、キモいセリフを聞いてドン引きするし、その時騎士として生きていたオルシュファンを大事にしたいと思っています。
サブキャラで女の子を作ったし、その子でオルシュファンに出会ってセクハラされてドン引きしつつ、目いっぱいときめいてやるんだぜ…。女の子として行ったときには趣味全開ですけど、思い切り彼に恋をしよう。
アイメリク
彼も蒼天のイシュガルドですごく好きになった人のうち一人。顔のパーツが特別で、彼と同じキャラメイクができないようになっている時点で、彼もまたイシュガルドの主人公の一人だったんだと思います。最初はちょっと怖い人かなと思ってごめんよ。
アイメリクに関しては、極端な話「顔がいい」で感想が終始してしまうんですけど、それはちょっと彼の生き様に対して失礼なので、ちょっと横に置いておきます。
神殿騎士団の総長として、いろんなものを抱えて色んなものを自分でやろうとしちゃう感じ、何となくヒカセンと似てるんだよね。だから二人はどことなくシンパシーみたいなのを感じて、仲良くなって行けたんでしょう。多分、ヒカセンとお互いに「抱え込むなよ…」みたいなこと思っていたと思います。ホンマ危機感少なすぎるよなお互い。ヒカセン依頼人にはホイホイついていって騙されるし、アイメリクはさらっと刺されてるし。
彼は、出生からしていろんな意味で父親と正反対だったからこそ、過去に縋り付こうとする父親とも正反対で、斬新な考え方をし前を向き、未来を信じていくことができたんだなと思っています。生まれてはならない子から神殿騎士団総長まで上り詰めるのって、泥水をすするような境遇から前を向いて進んだからこそだと思っているんです。だからこそ、新しく生まれ変わるイシュガルドに彼が必須だったわけで。アイメリクも努力、友情、勝利の人だったんだな。友情に結びついていくのはメイン進行中でしたけど。
イシュガルド関連の話が出てくるたびにアイメリク卿とは会えるんだけど、やっぱりどこかホッとするし、嬉しいよね。
これからもよろしくな。友よ。
女の子で行ったときは晩餐会デートの時は可愛い服で行くぜ。それにしても本当に顔がいい。言う事なすこと全てときめく危険があるぞ…。
(服似合わなすぎ問題)
あ、そうそう、ルキアのこともここに書くけど、彼女とアイメリクの並びは最初は萌えてたんですけど、ルキアというキャラクターが誕生した経緯に、アイメリクにデレデレしたりしない、女コマンドーとして作られたというのを見かけて、ちょっと考えを改めました。
素敵な男女が並んでると、すぐにCP萌え妄想を始めてしまうけど、ルキアに関してはアイメリクに信仰心に近いものを持ってるのを感じるし、今や男女の仲にはならなそうだと思っています。
エスティニアン
私が竜騎士のクエストをやっていないのもあるし、彼の在り方がもはやFF4のカインじゃねえか!!と思ってるところもあって、イマイチ心寄せれなかった一人。いや、すごく好きだしいいキャラしてるんですけど、ただ、「おいリューサン!!床ペロ!!!」「ああああ裏切ったやっぱりねええ」「最後に兜取るんかい!!!」とか、そっちの方の感想が強いというか。
そういう観点では、彼は最高にファイナルファンタジーの竜騎士をしていた。一点の曇りも文句もない。
個人の好みで、私がツンデレ的な男性キャラがそこまで好きじゃないからというのも大きいかもしれませんが。
あとねえ、人との距離の取り方下手くそか。竜騎士クエストやってないから?かもしれませんが、ヒカセンを相棒呼びしてくるのが唐突すぎてちょっと驚きましたよ。「え…急に、何…?相棒って…?そんな距離詰めてくる感じのキャラだっけ...?」って思いましたよ私は。
なんだかんだ言いましたが、今後も関わってきてくれそうですし、蒼天が終わった時点でもどことなく迷いや葛藤、成長する余地のありそうなキャラではあるので、今後に大きく期待してます。
イゼル
最初に出会ったときは、彼女は早々にこっちが殺してしまうと思い込んでいたので、彼女と一緒に旅ができるなんて思ってもいませんでした。そしたらまあ、最初は怖いなって思ってたのに、なんと可愛い事よ…!モーグリを愛でていた時はあまりにも可愛くて卒倒するかと思ったんですけど。
今度はこっちが男ヒカセンだったから、イゼルの可愛さでうっかり恋に落ちるところだったぜ...。
彼女はわかりやすく弱さや迷いが生じていくタイプのキャラで、キャラクターとしての完成がまだ遠いなと思っていたから、まさかあんな短期間で覚悟を決めてキャラクターを完成させ、そして散っていってしまうなんて思っていませんでした。
もっと話したかったし、イシュガルドを作っていくにあたっていてほしかった。最後までそりが合わなくて喧嘩ばっかりだったエスティニアンが花を供えに行ったのはちょっと泣いたし萌えたじゃないですか。
竜に愛したシヴァを宿していただけあって、愛の人だったな…。
終わりに
思いついただけまとめもせずに書き込んでたから、感想長すぎか!!!
正直書き足りないことも多いし、フォルタン家の面々とか、ラニエットとか、モーグリ、竜、いろんな協力的だった蛮族たち、ブリ君の聖アンダリム神学院関連のクエスト、まーたお前かヒルディブランドの事件、いろんなことがあったですし書きたいですよ。
でもね、夜中テンションでここまで書けましたし、何かに気づいたら修正すればいいということで、ここまでにします。
次は紅蓮を終わらせて、漆黒に入ったあたりでまた記事を書こうかな!
皆さま、素晴らしき冒険者ライフを!