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おねがいツインズの円盤を借りたので初見でのストーリー感想を書くよ

 こんにちは。おねがいツインズが本放送中はまさに学生だった年齢のオタク、madoです。
 この度、フォロワーさんからお勧めのアニメってことで、おねがいツインズの円盤をお借りしたので、初見で一気に見させてもらいました!

 天蓋孤独で自活しながら生きている高校生、神代マイクのもとに、自分があなたの双子の片割れだと主張する女の子が二人も自宅に押し掛けてくるドタバタ恋愛劇。どちらかは双子でどちらかは他人。女の子はどちらもマイクを好きになってしまって...?というお話。

 以下のTogetterが各話を見たときの感想と、メインキャラそれぞれの感想です。

 ということで、このnoteではお話(ストーリー)についての感想をつらつら書いていこうと思います。
 おねツイ本編と未放送話のネタバレを含みますので、閲覧の際はご承知おきください。※ちょっと辛口評価が多めです。

1.舞台について

 私は未視聴ですが、前作の「おねがいティーチャー」から引き続いて長野県大町市の木崎湖と、松本市の旧制松本高校がモデルになっているようです。都会過ぎず田舎過ぎず…ものすごい田舎というと、ひぐらしのなく頃にの昭和の雛見沢みたいなところをイメージするのですが、そこよりは栄えているかな?くらいではありますが、丁度いい俗世との隔離感があってアニメの世界への没入感を手助けしている感じがしました。
 あくまでも自分の好みではありますが、ちょっと自分の環境よりも不便な田舎くらいの方が、創作アニメとして楽しめる気がします。
 また木崎湖自体が観光地でもあるので、地元の方はともかく、ちょっと日常から切り離された感じが出るのもいいなと思います。

2.ストーリー冒頭の雰囲気について

 いわゆる、00年代初頭に良く見られた「男性向けドタバタ恋愛もの」の典型だったなと思いました。一応前作はSF色が強かったようなのですが、おねツイに関してはほとんどSF要素がなく、ハーレム物の側面が強かったように思います。
 男性向けドタバタ恋愛ものから唯一外れている要素は、主人公が見目麗しい「イケメン」で、高校生ながらもプログラマーの仕事を持って自活しているという、ちょっと完成度が高めの設定だったことでしょうか。
 当時、男主人公が冴えない陰キャなのに、不自然なくらい女の子から好かれる!みたいなのがそこそこ目立っていたと思うので、女の子がつい関わりたくなってしまう容姿と能力を持っているのは少し珍しいかな?と思いました。
 パソコンでのお仕事を持っているイケメン、仕事先の女性担当者ともあれこれ話していて、プログラム中の画面もドーンと出ていたので、もうちょっとギーク寄りの話になるかと思いきや、仕事にそんなにウエイトは占めていませんでした。ザンネン。
 彼は話が進むごとに普通の男の子らしい反応が増えていくので、だんだん年相応の男の子だなと思うことも増えていきました。このような彼の変化も描写はうまかったと思います。

3.ヒロイン二人と周りのキャラの立ち回り

 ヒロイン二人と、そのほかのキャラクターの立ち回りですが、基本的には恋する女の子やオタク、ツンデレ、不思議ちゃんなどなど...男キャラは、ホモキャラ(後に分かりますが装っていました)、変態シスコンなど、わかりやすい属性を激し目に誇張していたなと思います。
 2003年の作品を2021年現在見ているので、多少大袈裟なのは仕方ないかなと思いますが、高校生にしてはあまりにも常識不足で、場の空気を読んで行動ができなかったり、ちょっと幼すぎるというかツッコミどころ多く描写しすぎではないかなと思いました。
 主人公のマイクがボケ(非常識だったり幼いことをする)キャラへのツッコミ役を担っているせいもあって、周りのボケが不自然なほど強すぎて不愉快になる場面もそこそこありました。特に主人公にアプローチするホモを装っていたキャラについては、初登場時は嫌悪感で鳥肌が立ったほどです。後半に行くほどマシになりましたが。
 恋愛ドタバタものなので、周りの人間が空気が読めなかったり愚かなことをして問題が浮上→1話かけてフォローしてどうにか収めるという形が多かったのかな、とも思います。

4.恋愛ドタバタものとしての感触

 恋愛に関することでトラブル発生→1話かけて解決、という形をとっていたのですが、上記の通りトラブルの内容が高校生にしては幼稚な動機なものだったり大げさすぎるものが多く、また私がアラフォー既婚女性であることも災いしていると思うんですが、「一生懸命恋をしている高校生女子がこんなに幼稚な訳ないんですが?もっと狡猾だし強かだわ!…恋する乙女を馬鹿にしてる??」みたいに思ってしまったがために、楽しめない部分もちょくちょくありました。
 誤解をしていただきたくないのですが、これはメインヒロイン二人の魅力がしっかり伝わってきて、二人とも可愛らしい女子だなって思ったが故のいら立ちでした。可愛らしいお嬢さんをただのお馬鹿にしてほしくなかったんです。
 この作品は、シリアスになる部分もそれなりにしっかりあったんですが、そういう真面目な部分の描写はとても優秀で、ヒロインたちの繊細な心遣いや好きと言うか言わないかの、緩やかな緊張感もしっかり伝わってきて本当に素晴らしかったと思います。だからこそ、逆部分の愚かさとのギャップが激しくて惜しいと思わざるを得ませんでした。

5.未放送の13話についての評価

 テレビ放映時は未放送だったというエクストラストーリーの13話が、本当におねツイという作品を象徴しているような作りだなと思いました。
 ギャグ部分あり、恋しい気持ちからの暴走があり、真面目に向き合う部分あり、そしておねがいティーチャーからのキャラクターも登場して、まさにオールスター会。恋愛ドタバタものとしてのおねツイは、こういう作品ですよっていう再確認のようなお話だったと思います。

6.でも13話は無くてよかった

 愚痴っぽいお話が多くなってしまって大変恐縮なですが、これだけはどうしても書きたかった。
 13話について私が一番受け入れられなかった部分は、ヒロインの一人、マイクと双子だと判明したカレンがあまりにも幼く愚かで、マイクとミイナを邪魔ばっかりするキャラクターになり下がってしまったことです。
 10話から12話にかけての、カレンがマイクと双子と分かったゆえの葛藤と苦しみ、現実を受け止めてから、恋心をどうにか昇華していく過程がとても素晴らしかったと思っているんです。最後には、かつて恋のライバルだったミイナに対して「マイクの恋人はミイナじゃないと嫌」とまで言えたんですよ。あんなに弱弱しい女子だったけど、マイクへの恋心を自覚してからは意見をしっかり言えるようになってきて、恋への意志の強さを覗かせていたカレン。マイクと双子と判明したことで、断腸の思いでマイクへの恋を諦めていたカレン...。お話を通して本当に成長したし強くなったし、マイクとは血の繋がりがない他人だったからと家を出ていこうとするミイナを懸命に引き留めてる姿に心から感動したんです。
 それを全部台無しにされてしまって「ミイナさんダメです!お兄ちゃんはカレンだけのお兄ちゃんです!」って、どの口が言ってるの???12話と矛盾しかしてませんけど…?あんなにカッコいい女に成長していたのに心底がっかりしました。
 こちらも勘違いしないでいただきたいんですが、嫌いではないんですよ。カレンがとても可愛くて素敵な女性に成長を遂げたと思ってるからこそ、扱いが雑になって悲しかったんです。
 こんな風に描かれるんなら13話見ない方がまだよかった...というくらい残念な気持ちでした。13話自体はおねツイを象徴する作りだったんですが、ここだけは...ここだけはダメでした。

7.おわりに

 自分が学生の頃に放送していたアニメを今見るのは感慨深いものがありましたし、学生当時の心が柔らかい時に見ていたらこんなに辛口にならずに楽しめたかなとも思います。 ですが、恋愛にスポットを当てた作品自体久しぶりに視聴したので、ちょっと懐かしくなりました。
 舞台の木崎湖には何度か行ったり、松本市には過去に住んでいたのもあって尚更懐かしかったです。舞台設定の雰囲気はとても良いものでした。

さて、借りたアニメまだありますので、そっちに移行するぞー!

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