映画評論独り言 ドント•ムーブ
ドントと聞くとブリーズを思い出すのは私だけではないでしょうし、正直バッタモンだろうと思う人も多いかと思います。殺人鬼との対決はホラーの中でも大好きなジャンルですし、頭脳対決や執拗さなどなどジェイソンなどの怪物級の殺人鬼ではなく、一般人に紛れ込んでる犯人との対決は先読みの面白さも出てきます。
少し殺人鬼とは違うかもしれませんが、人対人のサシ対決の最高峰はミザリーで、これを超える映画はまだありません。殺人鬼vs大人数、大人数vs主人公は色々思い出しますが、サシ対決はそれほどないような。かなり趣向を凝らさないと90分は飽きてしまいますから、今回の映画も序盤で筋肉弛緩剤で動けなくなるという手法を取り入れてます。ただ殺人犯の演技が普通過ぎてインパクトに欠けるかなと感じました。そして何と言っても後半に視聴者が、「筋肉痛弛緩剤を殺人鬼に打って復讐するんでしょ」と先が読めるシーン、その後、逆に脚本家から視聴者に「残念、引っ掛かったでしょ。犯人はそれでは殺せませんよ」というシーンがあります。見事に引っ掛かったのですが、ラストがあまりにあっけないので拍子抜け。私が監督なら、「もともと主人公は自殺志願者ですので一度助かって、犯人を拉致して再び崖の上に犯人と自分に筋肉弛緩剤を同量打って、先に薬が解けた方が崖の先にある拳銃を手に出来る仕掛けを施し、犯人が先に拳銃を手にしたけど…。」みたいな結末に。今回はかなり長文になってしまいました。そういえば冒頭に記載の解答はムーブはブリーズにははるかに及ばないことを付け加えて評点 49