映画評論独り言　シビル•ウォー アメリカ最後の日

　つい最近の公開映画がアマプラに降臨したので早速視聴ボタンを押しました。正直、公開当初CMでこれでもかと流れていた時は、辟易としてましたし、大して興味も湧きませんでした。ただ冒頭のA24製作というのを見た瞬間、楽しみと不安が同居する形となり、予想通り序盤は眠くなるようなA24特有の淡々とした作りになっています。ストーリーは内戦で揺れるアメリカの現状をカメラマンが追っ掛けるというそれほど目新しい内容ではないのですが、内戦がつい明日にでも起こるようなリアリティと不穏な雰囲気で織りなす脚本がこの作品の良さかと思います。
　なかなかジャッジが下しづらい作品ではありますが、私はポーとパールの中間という感じです。観る人によってかなり意見が分かれる映画ですし、そもそもジャンルがよく分かりません。あのCMの銃撃戦も後半にしかありませんので戦争映画とは呼べませんし、ヒューマンドラマでもなし。ラストまで続A24特有の不快さは敢えてホラージャンルに入れても良いかなとも思ってしまいます。ただ勿体ないのが、若干先読みが出来てしまうことがA24らしさを消しているような。でもなんだかんだで長文になってしまうということは製作会社の策略に引っかかっているのかなぁ🤔　評点 59