秋の京都の寺巡り④ 青蓮院門跡
ねねの道を通り、青蓮院門跡に向かいました。途中にある知恩院の三門の巨大さと挑戦的な石段に引き寄せられ、少しだけ散策しましたが、また次の機会にしようと門跡に行きました。
青蓮院門跡は、しょうれんいんもんぜき、と言いますが名前からして気品を感じます。門跡寺院とは門主(住職)が皇室あるいは摂関家によって受け継がれてきたお寺のことです。
門構えから他の寺とは違った趣があります。知恩院の迫力のある三門を見てきた後ですから、なおさらです。
拝観料の窓口で、「最初に部屋の中を見て、それから庭園を見てください」と言われ、まずは部屋の中を鑑賞しました。
入り口の門は控えめですが、建物は大きく見所が多くあります。
天台宗の開祖の最澄の言葉「一隅(いちぐう)を照らす。これ則ち国宝なり」を記した屏風がありました。
気品あふれる室内を鑑賞してから庭に降り立ちました。
東福寺、建仁寺の庭園と違い、高貴な感じがします。
紅葉の名所なら他の名刹があるせいか、青蓮院門跡にはこの時期にも関わらず観光客が少なく、ゆっくり屋内と庭園を鑑賞することができました。庶民の寺というより、さすが摂関家や皇室にゆかりのある寺であるだけに、行儀よく鑑賞せねば、という気持ちにさせる寺院です。
世が世なら足を踏み入れることが出来なかった寺院ですが、こうして自由に見て回ることができる時代に生まれた幸せを感じつつ、次の寺に向かいました。